缶詰を活用せよ! その7
〜今日は炊き込みご飯!〜
わー。炊き込みご飯は足が早い、というのは知っておったが
昨晩炊いた「釜あげ桜えびと釜あげしらすの炊き込みご飯」、
今日の昼にはもう饐えとった!!!
桜えびもしらすも、すぐダメになるからのう。
こういう食材はさすがに缶詰では見かけないが
なーんでじゃろ。
ちなみに缶詰の嚆矢はニコラ・アッペールという
仏人菓子業者で、ナポレオンが公募した
食品の長期保存法コンテスト(だかなんだか)で
発表された、らしいぞ。聞き覚えじゃが。
さて今日も缶詰ゴー!
●自炊老人様。いつもいつも、
おいしそうだと思って読んでます。
では、簡単なのと、ちょっとだけ手のかかるのと
ふたつ書いてみます。
1.簡単なの
「シーチキンと玉葱のカレー風味さっぱりサラダ」
昔、「きょうの料理」に載ってたのを母親が作り、
我が家で大人気メニューだった。
ボウルにレモン(半個)の絞り汁、
それと同じぐらいの量のおしょうゆ、
少しのカレー粉、サラダオイル適当(シーチキン缶の
オイルでもよし)を混ぜ合わせて、
玉葱(半個分)の薄切り、
シーチキンの缶詰(大1個)をあえるだけ。
レタス、きゅうりなんぞをあしらって食べて下さい。
夏場の食欲のないときのおかずにぴったり。
2.少し手がかかるもの
「アンチョビのじゃがいも玉葱焼き」
どっか外で食べたのを真似して作ってみました。
ホントはオーブンで作るもののような気がするが、
うちにはないのでフライパンで。
じゃがいもは5mmぐらいの薄切りにして、フライパンで
オリーブオイル多めにして弱火で火が通るまで焼く。
いったん取り出し、今度は薄切りの玉葱を
きつね色になるまで炒めたあと、
じゃがいもを戻し、缶詰のアンチョビ(ケーパ入りだと
更にうまい)を入れて、アンチョビにも火を通すだけ。
かなりアンチョビがしょっぱいので、
胡椒だけ振って下さい。
あれば、パセリをきざんで、ふりかけてください。
ビール、ワインによく合います。
サンドウィッチの具にしてもイケます。
アンチョビは余ったら、冷凍が可能ですよ。
(Mieko)
ほう! シーチキンと玉葱のカレー風味さっぱりサラダ、
というのは、こりゃまた新鮮じゃなあ。
じゃあ、敬意を表してアンサーメニューじゃ。
シーチキンと紫タマネギのペルー風サラダ。
冷水に20分ばかりさらした紫タマネギの千切りに、
ライムの絞り汁(たっぷり)、塩、一味唐辛子をまぜ、
油を切ったシーチキン、香菜をたっぷりあえるんじゃよ。
すっぱからうま! じゃよん。
辛いのが得意なら、一味唐辛子ではなく、
生の青唐辛子を千切りにして、ライム汁にあえておくと
ものすんごいことになるよ。ひゃあひゃあ言って食え!
次は和風お総菜メニューじゃな。
●自炊老人様、こんにちは。
缶詰って、とっても便利で安くて、ありがたいですよね。
よって我が家では、ツナ、トマト水煮、コンビーフ、
オイルサーディン等をいつも常備しています。
そこでこんな料理はいかがでしょう。
・鮭ナス なすいっぱい 鮭缶 生姜 酒、醤油。
まず土鍋にお酒を沸かして(生姜スライスと共に)
鮭缶を汁ごと投入。皮を向いたナス(皮は捨てないで)を
薄切りにして大量に投入。
味見をして、醤油で調節してください。
汁ごとだばだばとよそって、
七味唐辛子を振りかけて食べると、う、うまいです。
さて、ナスの皮ですが、一緒に食べるのなら、
きんぴらにしてよし、ですが、
もし“鮭ナス”が余ったら、ナスの皮の千切り、
玉ねぎのみじん切り、トマト水煮缶、
マッシュルーム缶を投入。
ちょっと煮詰めて、オリーブオイル、塩コショウで
味を決めて下さい。コクのあるパスタソースになります。
(高口 千穂)
なるほどなあ。和食からイタリアンへの変身ぶりが
すごい!! あ、思いついた。さらに応用じゃが、
ナスの実(皮をむいたもの)をマカロニがわりにして、
高口どのの後者のパスタソースをかけ、
チーズをのせてオーブンでこんがりすると
「ナスと鮭缶のグラタン」になるぞ。はふはふ。
ちょっと季節に合わんかもしれんが。
次は、おおっ、同じ自炊人から、
なんと、フルコースじゃよ!
●缶詰フルコース
・前菜 コンビーフorスパムを電子レンジでチンして、
余計な油分を取って、マヨネーズ、ケッパー、
タバスコを加えて、ネリネリ・ディップの出来上がり。
ガーリックオイルでトーストしたパンなどにつけて
食べると、うまいです。
・二皿目&メインディッシュ
フライパンにオリーブオイル、ニンニク、唐辛子をいれて
火にかけましょう。いい香りが立ってきたら
トマトの水煮缶を投入。ぐつぐつ放っておいてください。
鰯の蒲焼を投入! 胡椒で味を引き締めて、
パスタを茹でておきましょう。
鰯君にたっぷりのニンニク、パン粉、
トマトソースをかけて、オーブオーブンで
こんがりするまで焼きましょう。
レモン汁、バジル、オリーブオイルでどうぞ。
ソースを煮詰めて、パスタに絡めれば、二皿目。
・スープ
あさり缶 玉ねぎ ジャガイモ 人参 大根
ほうれん草(何でもいいんです野菜を入れましょう)。
野菜類をオリーブオイル炒めて、アサリ缶を入れて、
ちょっとづつ小麦粉パラパラー。
塩・胡椒・ブイヨンなどで味を整えて、
クラムチャウダーも土器になあります。
(高口千穂)
高口どの、そうとうの缶詰使いと見た。すばらしい。
だんだんと、缶詰にたいする感覚が、変わってきたよ。
すばらしいことじゃ。
ということは、「アウトドアで、缶詰フルコース」なんて
シャレたことも、できそうじゃよな。
●自炊老人さま、こんばんは。
いつも拝見しておりますが、はじめてメールします。
今回は缶詰をつかったレシピということで、
「ジャーマンポテト」です。
ひじょ〜にカンタンです。
だいたい「ジャーマンポテト」というと、
じゃがいも・たまねぎ・ベーコンのようですが、
ここではベーコンではなく「コンビーフ」をつかいます。
−材料(二人分)−
じゃがいも(男爵)2〜3コ
たまねぎ 1/2コ
コンビーフ 1缶
塩・コショウ 少々
1.じゃがいもは皮付きのまま、茹でるか電子レンジで
加熱します。
竹串がスッと通るくらいのかたさが目安。
2.茹でたじゃがいもの皮をむき1cm幅ぐらいの輪切りに、
たまねぎを荒目のみじん切りにします。
3.油をひいたフライパンでたまねぎを炒め、
さらにコンビーフも投入。
4.コンビーフがほぐれたら、じゃがいもも投入です。
5.最後に味をみて塩・コショウをします。
とてもカンタンですが、本当おいしいんです。
おかずというよりは、軽いおつまみ・夜食の類いですが。
そしてなぜか「肉じゃが」に近い味
(「じゃが+たまねぎ+牛」だから?)。
面倒くさがりの人(私のことです)にもオススメ。
あと、サラダにのってるコンビーフが大嫌いなのに、
なぜか実家から送りつけられてしまう人(これも私・・・)
にオススメ。
それと、コショウはあらびきのほうが良いかもしれません。
ではでは。(ひつじ)
ふぉう! 軽い、とはあまり言えないような気もするが
ヒジョーに旨そうじゃ!
どうせなら醤油を使って「コンビーフ肉ジャガ」と
命名してもよいかもしれないのう。
ところでサラダにコンビーフって乗ってるのか?
続いては、自炊人の友人をもつかたからの投稿じゃよ。
●こんにちは、ずどんと言います。
私は自炊人ではありませんが、
「へえ、ちょっとおいしい料理は工夫1つで
簡単につくれるんだなぁ」と思って読んでます。
自炊人ではない私が料理を作るのは、山に入る時。
山では、保存の効くもの以外は加工品に頼るので、
今回のようなお題は期待大です。
いろいろ教えてくださいませ。
さて、友人に教わったやつですが、私の山での定番はこれ。
〈イワシ缶炊き込みご飯〉
材料
イワシ味付け缶(あの楕円形のやつです)1缶
米、人数分。大きい缶なら7合まで行けました。
水。家では材料と見られませんが、
山の上ではこれも立派な材料です。
作り方はいたって簡単。炊き込みご飯の素と同じです。
普通に炊飯する要領で所定量の水を入れて、
イワシ缶の中身を汁ごとポン。
味は米の量と缶の大きさで決まります。
薄いかなと思うならば醤油・みりんなどで
調整してもいいでしょう。
そのまま炊いて、蒸らした後イワシをほぐしつつ混ぜて
完成。ショウガの薄切りを一切れ入れて炊いたり、
後でネギを散らしたらより美味しいでしょう。
おかずが貧弱でも(なくても)十分にいけます。
アウトドアな皆さん。ご飯は炊いた方がいいです。
美味しいし、2人分くらいなら、
レトルトを暖めるくらいの時間で炊けますから。
おかずを同時に作れない難点はありますが・・・
(ずどん)
アウトドア! と聞くだけで旨そうじゃよな。
食うときって、環境も大事じゃもんなあ。
友人に山登りが趣味のがいるが、
水、ほんとに、持ってくの、タイヘンなんだと
言っておったよ。
んで、いわしの炊き込みご飯。
こりゃ、アウトドアでなくても、充分旨い!
ショウガやネギも刻んでいっしょに炊き込んでも、
いいかもしれんよ。
続いては、常連自炊人のうーどのが、
先輩自炊人から聞いてきたレシピじゃよ。
そして偶然ながら、炊き込みご飯。
●いつも、変わり種のレシピばかりお送りしてる、うーです。
今回も変わり種です。でもオリジナルではないの。
学生時代、バイト先でご一緒だった主婦の方に
教えてもらった料理です。
「ツナの炊き込みご飯」──超簡単で応用も利きます。
ツナ缶を1缶。フレーク状になったものより、
かたまりっぽい方がいいです。
油はきってください。
それと、塩昆布。乾燥した細切りのもの。
お茶漬けとかで食べるヤツです。
高級品だともったいないので、お安いのでけっこうです。
その他、お野菜。
教えてもらったのは、「水菜」を刻んで炊き込む・・・
でしたが、東京では水菜ってあんまりなじみが
ないようで。(このごろは売ってますけど)
だもんで、勝手に変更してます。
ゴボウの笹掻きやにんじん、
エノキタケなんかおすすめです。
めんどうな場合は、彩りとして大葉のみ、
でもいいと思います。
お米は研いでじゅうぶん吸水させます。
2.5〜3合で、ツナ缶大1個くらい。
塩昆布は、1合につき10gの割合で入れます。
野菜も炊き込む時は、それも入れて。
水加減は、野菜が入る場合は気持ち控えめにね。
んで、スイッチオン!
え? 味付け? 必要ないです〜!!
塩昆布とツナで、ダシも塩気もじゅうぶん。
これだけで立派に、
おしょうゆ系の炊き込みご飯になります。
油きって使うとはいえ、ツナ缶の油がちょっとは入るので
オイルのうま味も加わりますし。
野菜をいっぱい入れた場合は、お好みで
ちょっとお塩かしょうゆを足しても。
仕上げに、大葉をちらせば、彩りもキレイ。
フレークのツナ缶を使うと、
炊きあげたときお米といっしょくたになって
ツナの存在がよくわからなくなってしまいます。
だもんで、フレークじゃないものを使いますが
いっしょくたになってもいい!という方はフレークでも可。
缶詰&塩昆布という買い置きがきくものが主材料なので、
思いついたときに、簡単につくれますよ。(うー)
わあ、これもうまそう!
保存食品の塩分を上手につかった好例じゃよな。
水菜は、最近はどこでも売ってとるよ。
シャキシャキ感があって、ちょっとクセのあるくらいの
野菜がいいということじゃろうな。
フレーク(こなごな)かチャンク(一口大)か
ソリッド(でかいかたまり)かは、
まあ、お好みで。わしゃソリッドが好き!
次も、お、炊込み! 今日は人気じゃな。
●自炊老人様、おひさしぶりです。ヤギダイです。
最近、メニューが高度なので投稿できませんでしたが、
缶詰となると話は別。
さっそく簡単レシピ紹介です。
1)コーンごはん
1〜2合くらいしか炊かない人は、
サラダ用なんかで売ってるミニ缶で。
4合以上炊く人は、普通に売ってる
缶入りスイートコーンを全部使いましょう。
まずコーンをザルにあけて、よく水切りします。
お米は普通通り洗って、炊飯器にセット。
水加減は「ちょっと堅めに炊く」くらいの気持ちで。
お米の上から水切りしたコーンを入れ、塩を少々。
分量や好みにもよりますが、小さじ一杯程度で十分かなぁ。
あとは普通に炊くだけです。
白地に黄色の目にも鮮やかな
コーンごはんができあがります。
炊きあがった後、ごはんを混ぜるときは
コーンがつぶれないように軽く混ぜてくださいね。
おにぎりにしてもGOODですよ。
2)柳川もどき丼
ボールに生卵を入れ、よくといておきます。
食べる量にもよるけど、卵は2個くらい使った方が
いいかも。そこにいわしの缶詰(お好みでサンマなどでも
いいです)をタレと一緒にボールに入れ、
軽く身をほぐします。
ネギ、ささがきごぼうなど野菜類はお好みで。
調味料は山椒なんかが合います。
後は底の浅い鍋や小さなフライパンで
軽く火を通せばできあがり。
半熟くらいでごはんの上からかけてください。
つゆだくなのがいい人は、
生卵とく時にだし汁をプラスしてくださいね。
割合は卵1個に、だし2倍くらい。
(ヤギダイ)
どうも缶詰はなんでも「炊込み」に向いているらしいな。
コーンといっしょに炊くとしたら、なんじゃろう?
コーンの個性を殺さないように、あっさりした水煮の
ツナなんか、いいかもしれんよな。
今日の最後は、アスパラ!
●自炊老人様こんにちは。
いろんな人の缶詰料理、参考になります。
残業しすぎてスーパー行き損ねた時など缶詰は命綱です。
アスパラはそのままというお話をかかれていましたね。
私もアスパラはそのままですが、
トマトケチャップをつけて食べます。
皿に出す時は半分に切ったものを同じ方向で並べて
垂直にケチャップをかけます。
きれー!!
これは福岡のみなとクラブ(綱町の三井クラブの
福岡版ですね)でこうやって食べたと
母が申しておりました。(母は勤めていた)
普通はマヨネーズなんですかね?
あと、沖縄の調味料って石垣のガーデンパナの
ものでしょうか??
あれ便利ですよね。
それから石垣島に売っていてなんか
雑誌に載ってしまって品薄になっている手作りラー油は
ご存知ですか?
友人の旦那さんの友人の旦那さん(モンゴル出身)が
作っていてお土産にもらったんですが、これがーうまい!!
春ウコンとか山椒とかいろいろ入っていて、
よくふって沈んでいる調味料も一緒に食べるんですが、
いつもの餃子が数倍うまかったです。では。
(Katsura)
綱町なんてよく知っとるなー。古い地名じゃ。綱吉由来の。
わしもゲンキンなもんじゃから(ミーハーとも言うが)、
三井クラブでは、と聞いた途端に「それもええかも」
だなんて思ったよ。でもやっぱりマヨネーズが基本かのう。
沖縄の調味料は、さよう、石垣のガーデンパナのじゃ。
うまいよなあ。
そしてその『手作りラー油』知らん!!! 食いたい!!
さっそく調べてみるよ。情報さんきゅうじゃー!
んでは次回!
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みなさんの投稿、お待ちしてます!
jisui@1101.comまでお送りくださいね。
spring!
イラスト 小林ひろこ
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