缶詰を活用せよ! その9
〜マダムも缶詰がお好き!?〜
うはは、だんだん暑くなってきたのう。自炊老人じゃ!
しかしこの暑さも過ぎる三ヶ月先には、
われらがかわいい「自炊くん!」の単行本が
書店に並ぶ日がやって来る。わしゃがんばるぞ!
現在の作業は、角川書店の編集者ウラタニ氏とともに
「ここをああして、こうして、こうしたら、ああして」
と、いろんな仕掛けを詰めているところじゃ。
リリー画伯も、いままさに、
力を入れてデザインしてくださっているとのこと。
まだ具体像はご報告できんが、お楽しみにな!
さて、こちらはこちらで、引き続き「缶詰料理」じゃ!
今回は、主婦のみなさんからの投稿が目立ったよ。
「私のような主婦がここに投稿してもよいのでしょうか」
と書いてこられる方が多いんじゃが、もちろん歓迎じゃよ!
ではまずコチラから。暑い季節にぴったり!
●いつも楽しく拝見させて戴いております。
ねこおんなさんの“ツナ缶のパスタ”に
そっくりなパスタを紹介します。
これからの季節にピッタリ。冷たい“ツナのパスタ”です。
<材料>
・ツナ缶(油をきる)
・だいこんおろし
・大葉(千切り)
・きざみのり
・ごま(あればお好みで)
・醤油
<作り方>
1、パスタをゆでる。
2、大葉は千切り、大根おろしは水気を軽く切る。
3、パスタは少し茹で過ぎの感じで火から下ろし、
冷水にとる。ここでパスタがキュっと締まります。
4、パスタを皿に盛り、中央に大根おろし、
その上にツナ缶、きざみのり、大葉、
お好みでごまをのせる。
5、食べるときに醤油をかけ、具をパスタと混ぜて食す。
以上、冷たくて、これからの季節にピッタリです。
どうぞお試しを!(おもち)
うんうん、そうそう、冷たいパスタは
冷水にとってから、じゃよな。
(そうすると、のびないんじゃよな〜)
わしは「カッペリーニ」という種類の、
2分くらいで茹だるロングパスタの
冷製が、好きじゃよ。
おもちどののように、「薬味」をたっぷり使うと
香りがひきたって、旨い。
ミョウガとかカイワレとか紅たでとか針生姜とか
いろいろためしてみると、いいと思うぞ〜〜!
続いては、もはや定番の感のある
「アンチョビ」のバリエーションじゃよ。
しかも北京から!
●自炊老人さま:
北京のお勝でございます。
さて、今回はとても簡単なアンチョビ料理を二つ。
【カリフラワー・アンチョビソース】
<用意するもの>
・カリフラワー
・缶入りアンチョビ
・鷹の爪
・にんにく
・オリーブオイル
・塩
<作り方>
1)カリフラワーを小房に分ける
2)アンチョビを缶から出し、細かく刻む
3)にんにくをスライス(みじん切りでも)し、
鷹の爪は適当にちぎって種を取り除いておく
4)お湯を沸かし、塩少々と一緒にカリフラワーを
ゆではじめる
5)コンロの火をつける前に
フライパンにオリーブオイルをたっぷり注ぎ、
にんにくと鷹の爪を放り込む
6)コンロに火をつけ、弱火でゆっくり炒める
7)にんにくのいい香りがして、
いい感じに焦げ色がついてきたら
アンチョビを投入
8)ゆであがったカリフラワーを
ざるにとって水をきり器に盛る
9)アンチョビソースをジャジャッとかける
熱いうちに召し上がれ。
唯一のコツは、カリフラワーのゆで上がりと
アンチョビソースの出来上がりのタイミングを
いかに合わせるか、です。
【アンチョビ・クリームチーズ】
<用意するもの>
・缶入りアンチョビ
・クリームチーズ
(お好みでクラコットも)
<作り方>
1)アンチョビを缶から出して、細かく刻む
2)クリームチーズにアンチョビをまぜる
これだけ。
アンチョビの分量はお好みで加減してください。
クラコットに乗っけて食べると、
「止められない止まらない」状態になってしまいます。
きりりと冷えた白ワインなんてあった日にゃあ・・・・
北京は暑くなったり寒くなったりで、
ここのところ変な陽気です。
(北京のお勝)
おお〜、北京でこれを食しておるのか!
まるで戦時中の金持ちの租界暮らしのような
(古すぎじゃ……)。
クラコットというのはクラッカーみたいなやつで、
シリアル(穀類の加工品)をひらたくした食べ物じゃよな。
食物繊維が多くて、たいへんよろしい。
それにしてもお勝どの、このレシピ、
さぞや酒飲みであろうことが推察できるよ。
飲み過ぎんように。
続いては、主婦の裏レシピとな? なんじゃなんじゃ。
●自炊老人様 はじめまして。
毎日が自炊の主婦です。
わが実家の裏レシピの様な
自炊にピッタリのレシピ(?)です。
うちでは、母が外出で帰りが遅くなった時にしました。
ご飯を炊きます。
カレーを盛る位の大きさの皿に鮭缶の中身をいれます。
大体、大きい缶一缶で3人分位です。
骨が入った人はラッキーです。
醤油と酢を適当に廻しかけ、
味の素(昔はみんなコレ)をかけて、鮭の身をほぐします。
その上から炊きたてのご飯をのせ、よく混ぜて、食べます。
簡単すぎますか? あとはお好みでバターをのせたり、
海苔を揉んだりして下さい。(Jane)
うわー、たしかに、これは「裏」の香りが。
しかも、想像するに、ぐちゃぐちゃ……ねこまんまじゃ。
酢が入るということは、「ちらしずし」的な味なのか?
まあ、その、わしはあまり食いたくないが、
きっとJane家では「旨い」んじゃろうな〜。
では次! おお、久しぶりじゃのう!
●フライパンでは2回も登場させていただきました、
ぐるんぱと申します。
私が今回お届けしますイチ押し缶詰レシピはこちら!
「サンマの蒲焼柳川風」でっす。
材料・・・サンマの蒲焼缶1個、ごぼう1/2本、卵1個、
長ネギ適量
調味料・・・めんつゆ
作り方・・・
1)ごぼうは包丁の背で皮をむき、
ささがきにして水にさらし灰汁を抜く。
2)水で薄め味を整えためんつゆの鍋を火にかけ
(ごぼうがひたひたに浸かる水加減で)、
沸いたらごぼうを入れる。
3)ごぼうに火が通ったら、サンマの蒲焼を鍋にいれる
(缶の中のタレも入れてしまう)。
4)斜め千切りにした長ネギたっぷりを鍋に入れ、
溶き卵を流し込む。
5)卵がイイ具合に固まったら出来上がりぃ!
こんなに簡単なのに激ウマです。
元カレが大絶賛した門外不出のレシピを
今ここに御披露致しました。
メシの2、3杯はイケます。ご賞味あれ。
(ぐるんぱ)
うんうん「柳川風」というのは、いろいろ応用がきく
便利な自炊の隠し球じゃよな。
ゴボウが面倒なら、タマネギでもいいし(そうすると
柳川というより、カツ煮風になるがな)のう。
しかしぐるんぱどの。元カレが絶賛、というのが気になった……
はやく「今のカレ」に食わせて褒めてもらうように。
次は、おお、さすが主婦!
●自炊老人様
こんなの料理なの? と言われるようなものを二つ。
専業主婦となった今では、大きな声で人様に説明するのが
はばかられるような、簡単メニューです。
☆貝の炊き込みご飯
赤貝の缶詰(甘辛いしょうゆ味のもの)1缶を
洗ったご飯にまぜ、普通に水加減して炊きます。
缶詰の大きさにもよりますが、
シーチキンの小さい缶詰くらいの大きさで
2合くらいのご飯をたくと美味しいです。
醤油、みりん、酒などで味を整え、
鰹節の粉を混ぜて炊くスペシャルバージョンでは、
言わなければ缶詰を使ったとは思えません。
☆キャベツの煮付け
大きめに切った春キャベツ
(ざくざくと大胆にいきましょう)と
マグロのフレークを交互に重ね、
ちょっと水を入れて蓋をした鍋で煮ます。
キャベツからも水分が出るので、水は少な目に。
10分ほど煮て、キャベツがしんなりしたらできあがり。
火を止めて、全体に味が行き渡るように
ざっと混ぜてからいただきます。
一度冷めたものの方が、味がなじんで美味しいです。
ちなみに我が家では18Lの鍋にキャベツ1/3個
(1/2切るんですが、いつもちょっと余る)、
はごろものマグロのフレーク半分、
お水300cc位で作ります。
2歳の息子と二人で、ぺろりと食べれちゃうメニューです。
マグロフレークと乱切りした大根を炊いたものも
お気に入りですが、
やっぱりこれは冬のメニューですよね。
(チビッチ)
いやいや、これはかなりちゃーんとした料理じゃよ!
それに、冬に限らず、いつだっておっけーな
便利なレシピだと思うよ。ありがとうじゃ!
貝の炊込みごはんのほうは、タケノコの缶詰を
千切りにして入れても、おいしいと思うよ。
さーて今回のラストは、求職中の女子から、
カンタンでパワフルスピードレシピじゃ!
●ちわっす。初投稿です。
就職活動中の女子です。
缶詰を使った料理といえば、
「ちっとゴージャス! パテサンド」です。
そのいち:ツナパテ
ツナ缶と半熟卵を混ぜて混ぜて混ぜまくる。
あればパセリ、黒胡椒を入れる。
と、パテが出来ちゃいます。
そのに:コンビーフパテ
コンビーフ缶にマヨネーズと芥子を適量入れ、
混ぜ混ぜする。と、パテになります。
これらをパンにはさむだけでオッケイです。
キュウリがあればなおグーです。
そんな感じです。
末筆ながら失礼します。(知子)
うん、あっという間にできて、
あっという間に食べられそうなパワフルメニューじゃな。
しかし、ツナパテはともかく、コンビーフパテは
ちとカロリーが……とも思ったが、
就職活動のパワーとなるんじゃものな。
ではせめて、食べるときに、ぜひとも野菜をたっぷり、
付け合わせにしてくれな。あるいは野菜ジュースをぜひ。
栄養が偏るでな。じいちゃん心配じゃよ。
ともあれ、がんばれよ〜〜〜〜!
てなこってまた次回!
さ、わしもカンヅメになって、仕事しよっと。
おっと、今日からわしも初夏バージョン↓じゃ。
小林画伯、ありがとじゃっ!
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みなさんの投稿、お待ちしてます!
jisui@1101.comまでお送りくださいね。
early
summer!
イラスト 小林ひろこ
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