がんばれ自炊くん!
「ふだん食」はじぶんで作るって、どう?

自炊原人・あらきちを
どーにかするのじゃ!

自炊老人じゃ! 風邪引いた!
でもフシギな風邪で、咽がはれぼったい感じと
ちょっと咳が出るいがいは、カラダは元気なんじゃよ。
えっさほいさ(体操)。
食欲もあるから心配なーし。
昨日は「かきなべ」をつくってむしゃむしゃ食ったよ。

さて、「七人の自炊くん」たちから
彼らの自炊生活のようすをつづったメールが
どかどか届いた! ありがとうじゃ〜。
わしの予想どおり、みなすばらしき自炊っぷり。
(その様子は、これから毎回、巻末で紹介するぞ!)
……のなかに、やっぱり予想どおり、
自炊ぶりが「さっぱり」の男がいた。
自炊原人・あらきちじゃ。


まずはこれを読んでほしい。
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■11月26日「一日の生活」

自炊老人さま、ほぼにちは。
自炊原人のあらきちでっす。
自炊原人あらきちの普通の一日を報告します。
26日(月曜日)、昨日の一日でっす。
<ある一日>
一度鳴った目覚ましを止め、二度寝をして
起きたら朝の10時。
いつものことながら朝ご飯は抜きです。
今日は一日中授業がないので、
午後から登校することにして、お昼まで布団に寝転びながら
本を読んでいました。本に飽きてプレステを少々。
そんで、だいたい1時近くになってから
近くのコンビニでお昼ご飯のパンを買って学校へ。
今日はあんまりお腹が空いてなかったので、
買ったパンは「たまごパン」と
「コーンマヨネーズ」の2つです。
飲み物は「なっちゃん」。

学校で「ほぼ日」を読みながらパンを食べる。
これは授業がない時、研究が忙しくない時の
ほぼ毎日の日課になっています。
それから次の日提出のレポートを書くなど、
いろいろな事をして夕方の5時くらいに帰宅しました。
そして6時から12時まで居酒屋のバイト。
お客さんの入りにもよりますが、
いっつも12時くらいまで働きます。
晩御飯はバイトのまかないです。行ってすぐに食べます。
メニューはご飯、骨付き鶏肉入り水炊き、
お刺身を少々でした。
おいしかった〜! 特に水炊き!
バイトが終わって、家に帰って、
友達に電話してダラダラしゃべって、
布団に寝転んで本を読み、
眠たくなったのでそのまま就寝、午前2時。
今日のお食事は
朝 なし、昼 「なっちゃん」とパン2個、
夜 ご飯と水炊きと刺身(バイトのまかない)でした。
バイトのない日は、まかないのかわりに
定食屋、ファーストフードです。
自炊生活には、まだ、入ってません・・・!
<おわり>


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……とほほー。ツッコミどころ満載じゃのう。
わしの孫なら「喝!」ですむが
(うそじゃ、わしゃ、そんなに怖くない)
ひとさまの子をあずかった身としてはなあ……。
ちょっとは時間を有効に使え〜。
しかし説教されて料理つくっても、
ちっとも楽しくないじゃろうし。
どーしたもんかと思っていたら
こんどはこんなメールが来た。おおっ?
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■12月4日「プチ自炊宣言」
自炊老人さん、ほぼにちは。
自炊原人のあらきちです。
自炊原人になって1週間と少したちました。
しかし!
ごめんなさい、未だに自炊生活始まっておりません。
「げ、原人だから、ね、ねぇ〜、」
なんて頭の中で一人で勝手に納得させています。
だ、ダメ男だ!
ホンの小さな前進(と呼んでいいのか!?)は
周りの友達に
「俺そろそろ自炊しようかと思ってんねん」
とプチ自炊宣言をし始めていることでしょうか。

聞いた人の反応は
「え、またまたご冗談を…」的なのが多いです。
でも、まわりに宣言することで
少しづつ自分を固めていってるんです。
僕にとって自炊とは、
面倒くささとの戦いじゃないか、
と最近思いました。
でも、ある程度技術がついてくると
自炊は絶対楽しいはずなんです。
自分の手で、自分の好きなおいしい料理を、
いつ何時でも作れるんですから。
き、決めた! 今、決めた!
今日は自炊だ。な、何作りましょう?
それはスーパーに行ってから決めます。
もう8時で、炊飯器にご飯なんてセットしていなくて、
お腹はとっても空いているんですが、
とにかく今日は自炊する。決めた!
今学校なんですが、
これからスーパーによって帰ります。
では。


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おお!! 一週間以上ほっといてみたら、
やっとその気になったか!
「絶対楽しいはず」という想像力があれば
そうじゃよ、楽しいに決まっとるんじゃよ。
わしゃ、うれしい。で、なにを作ったんじゃ?
そうして届いた続報が、こちらじゃ〜。
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■12月5日「数ヶ月ぶりに自炊する」
ども、自炊老人さん、ほぼにちは。
自炊原人あらきちです。
昨日自炊老人さんあてにメールを書いていたとき、
急に「今日は自炊だ!」と思って、
そのあと学校の近くのスーパーに寄って帰りました。
ああ、自分の自炊のためにスーパーに行くなんて
何ヶ月ぶりでしょう! 軽い興奮状態。
思わず立ち止まって吟味したくなる
「出来上がったおかずを売っているコーナー」
を涙ながらに素通りしまして、
行ったのは野菜コーナー。
しかし! さすが自炊原人!
なんと買ったのは「野菜炒め用の野菜パック」
(いろんな野菜がすこしづつセットになったやつですね)
意味ねーじゃん! って突っ込まれるの覚悟です。
そして気分は肉だったので、お肉コーナーへ。
「味付き豚カルビ」をかごへ。
家に帰って炊飯器のセットして
ご飯が炊き上がる頃に
「豚カルビ入りもやしメイン野菜炒め」の調理開始。
取り敢えず塩コショウで味付けしたあと、
何か物足りないような気がして
しょうゆを大さじ3杯分くらいたらす。
しょうゆを入れすぎた気がしたので、
ここでみりんを投入!! よーーし!
と思った矢先、さっき自分が入れたのは
みりんじゃなくて酢だった事に気付く。
まあイイやって事で、後は火力最強でバンバン炒めました。
もやしから出た水分を飛ばすためです。
何とか出来上がった「野菜炒め」は激ウマでした。
手前味噌なんは分かってるんです、
イヤー、でもおいしかった。
ご飯も一合一人で食べて、お腹いっぱい!
しかも本日の夕食300円くらいかな?安い安い。
こんな感じで、
昨日は宣言したとおり自炊しましたよ!
問題は余った「野菜」です。
今日はこれからバイトなので自炊はできませんが、
明日、余った野菜を使って
「栄養たっぷりチョイ辛めラーメン」
を作ろうと思っています。
友達が「飲みに行こうよ〜」って言ってたのが
気になりますが…。
(飲みに行ったら、その日自炊はしないっす)
それでは、また。


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できたではないか〜〜〜! わしゃ、うれしい!
「野菜炒め用の野菜パック」も「味付き豚カルビ」も
ちーっとも、わるいことなんか、ないぞ。
とくに一人暮らしの自炊人には、
ああいうものは量もてごろで、便利じゃもんな。
炊飯器だってつかっとるし、
調味料をまちがえるくらい、なんじゃ!
酢豚になってよかろう。
とにかく、よかったのう。うまかったじゃろう?

て、ここでみんなにお願いじゃ。
「自炊原人・あらきち」、
ようやく決意して「えいやっ」と思った日は
プチ自炊をするまでになった。
が、おそらく、こやつ、お調子者じゃから、
決意なくしては、先がもたんじゃろう。
そこで、じゃ。

●自炊原人・あらきちが、
 ちょこっとつくってみようかな? と
 楽しい気分で、カンタンにできる
 レシピを一品、考えて
 jisui@1101.comまでメールをくれい。

おっと、これは、七人の自炊くんたちへの
呼びかけではなく、これを読んでくれている
自炊人全員へのお題じゃよ〜〜!
七人の自炊くんたちには、そのレシピを
わしとイッショに検討して、
ここに発表するための手伝いをしてもらおうと
思っとるから、覚悟せい。
というわけで、投稿待っとるぞ〜!



んで、今日の「七人の自炊くん」。
自炊愛人・myuどのの報告じゃ。


●自炊老人様

自炊愛人命名ありがとうございます。
その名にふさわしい愛人ぶり
(なんか、誤解をまねくような。。)
かどうかは、かな〜り疑問ですけど、
まずは最初のお題、
「自炊的にフツウの一日」
さっそくリポートさせていただきます。

その日、普段から目覚ましなど、必要としない私が
自然に目をさましたのが、7時過ぎ。
まずは愛するダンナ様のために
台所に立ってトントンと。。
と、言いたいところですが、
そんなことを、平日にしたことなぞございません。
ガーガー寝ているダンナを横目に
台所へいって、シリアルをとりだし、
豆乳(健康的かな〜などと考え)かけて
テレビを見ながら
ざくざくっとかっこんだら、
はい、朝ご飯終わり。
ちなみにダンナは
朝起きてきて何か食べたいともいわないし、
以前、シリアル食べる? などと聞いたところ
そんな鶏のエサみたいなもん
食えるかい! と男らし〜く拒否されたので
そのままほったらかしにしてます。
「普通、奥さんってのはさ〜」と、
嫌みのひとつふたつ、言われることもありますが、
週末に時々、それはそれは朝ご飯らしい朝ご飯をつくり、
「どや、うまいやろ」と
ありがたみの押し売りすることで、
一応しのいでいるつもりです。

そんなこんなで会社にでかけて、
午前中、なにやかやとやっていると
お昼の時間がやってきます。
この日のお昼は外で買ってきた
おにぎりとトン汁。
ん〜、質素且つ自炊でもなんでもない。
なんか、朝にしても昼にしても
「フツウの日」にはあれこれ食べよう!
という意気込みがないんですよね。
(休みの日なんかは別だけど)
朝昼は小腹を埋めるものですませ、
夜にそなえる、ってのがあるのかも。
そういえば、間食もめったにしない。
だって、夕飯はお腹ぺこぺこにして
おいしくいただきたいんだもん。

で、仕事を6時ぐらいに終え、
帰途につきつつ
夕飯計画開始です。

まずは冷蔵庫の中身を頭の中で検証。
あれとあれを組み合わせて。。。ふむふむ
などと考えながらスーパーに寄って
食料買い足し。
計画性のない性格のためか
作りおき、買いだめなどができない私は
ほとんど毎日、思いつきで買い物してます。
この日は閉店間近で半値に下がった
生蛸の刺し身についつい手が伸び、
献立に加わることになりました。

買い物を終え、家に着いてみると
今日はダンナがすでに仕事から帰ってきている。
早いじゃないか! なんでよー。
と思ったのを察してか
「おかえり〜、ご飯どうする〜?
 つくる〜? 外にする〜?」
と、ご機嫌伺うように聞かれ、
「まあ今日は作ってやるさー」
とエプロンしめて仕事にかかります。

本日のメニューは
生蛸の刺し身
ワカメとエノキとキムチの和え物
春菊の豚肉巻きスイートチリソースがらめ
里芋のゴマダレ煮


これは前日の豚しゃぶ鍋で残った材料(豚肉、ゴマダレ、
野菜などなど)を消化するためのもの。
次の日からお互い宴会続きの予定だったもんで、
なるべく使いきりたいなー、でも
昨日の鍋とは違う味付けにしたいよなー、と試行錯誤。

食べる準備万端で、後ろに控えるダンナの
プレッシャーをかわすため
蛸の刺身をお皿に盛りつけ、
ワカメの和え物を作ったら、
その他の料理作成の合い間をぬって、
とりあえず食事をスタート。
軽くつまんだり、お酒で口を湿らせたりしている間に
残りの料理ができあがったので、
それからは本格的に食卓に腰を落ち着け、
今日は仕事で何があっただの、
ニュースのコメンテーターに
二人でつっこみいれたりだのしながら
だらだらと秋の夜長を過ごします。
本日の料理に関しては、
「ちょっと味が薄くない?」
という指摘があったものの
全体的にはまずまずおいしいってかんじ。よかったよかった。
あたりはずれがあるんですよねえ。
こういう適当創作料理は。
あくまでフツウの日なので、
お酒は軽くで切り上げ、
最後に納豆かけご飯と中国茶でしめます。

「洗い物しよっか、今日もごちそうさま」
を合図に後片付けをして(ダンナの仕事なのだ)、
あとはもうお互い好きに時間を過ごして寝るだけ。
ダンナは読書。
私も読書。
読んでいるうちに、
いつのまにやら眠りにつきました。
これが我が家のフツウの一日。

ところで料理のレシピは必要なのでしょうか。
一応書いておきますと

ワカメとキムチの和え物

1)ワカメを水で戻す
2)エノキをレンジでチンする
3)戻したワカメとエノキと
  適当な大きさに切ったキムチをあわせる
4)ごま油と醤油、すりゴマを加えて和える

春菊の豚肉巻き
1)春菊は穂先の柔らかいところを摘み取り、レンジでチン
2)1の春菊の水気を絞って豚しゃぶ肉の幅ぐらいに切る
3)豚肉を広げて春菊をのせ、くるくると巻く
4)巻けたら、小麦粉をまぶす
5)熱したフライパンに油をひいて3を投入
6)焼き色がついてきたら、お酒、スイートチリソース、
  ナンプラーを入れてふたをする
7)中まで温まったら蓋を取り、水分飛ばしてできあがり
8)お皿に盛ったら白髪ネギをちらす

里芋のゴマダレ煮
1)ネギをぶつ切り
2)里芋を1cm幅ぐらいの輪切り
3)鍋に油とつぶしたにんにくを入れてあたためる。
4)にんにくは香りがたってきたら取り出し、
  そこに里芋とネギを入れ、ちょっといためる
5)昨晩の残りのゴマダレ(炒った擦りゴマと
  白味噌をみりんや豆乳などでのばして作りました。)
  をいれて蓋をして煮込む
6)火が通り、煮詰まってゴマダレが絡むような
  感じになったらできあがり

私的には煮詰まって濃厚になったゴマダレが絡んだ、
ねっとりサトイモがおいしかったと思うのですが。

それでは、こんなところで

自炊愛人・MYU

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わお、なんだか、風邪引きのわしも、
ぽかぽかあったまるような報告じゃった!
ほんでは、次回をお楽しみにじゃ〜〜!

2001-12-09-SUN

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