研究レポート12
授乳中は甘党になるか? PART 2
ほぼにちわ、カソウケンの研究員Aです。
前回の研究レポートのお願いに対し
アンケート「あなたは授乳中甘党になりましたか?」
にお答え頂き、ありがとうございました!
まずはアンケートの結果報告です(7月8日現在)!
1位 |
YES |
(妊娠/出産前も甘党) |
57票 |
45.2% |
2位 |
YES |
(妊娠/出産前は非甘党) |
27票 |
21.4% |
3位 |
NO |
(妊娠/出産前は甘党) |
19票 |
15.1% |
4位 |
NO |
(妊娠/出産前も非甘党) |
15票 |
11.9% |
その他 |
具体的な食品で回答 |
8票 |
6.3% |
予想以上にたくさんの方の実験報告?を伺えて
研究員Aは嬉しい限りです。
ありがとうございます〜。
メールで仮説を寄せて下さった方も感謝! です。
というわけで
66.6%の方が「甘党になった」
との結果になりました。
ちなみに、つわりに関しては
「妊婦の約60%が妊娠後の2、3ヶ月間に
吐き気や食べ物への嫌悪感を覚える」
とのデータがあります。
(『新・0歳からの教育』
ニューズウィーク日本版Special Edition)
つわりでも60%なんですから、
この「66.6%」という数字は
無視できない結果になりますよね。
というわけで、カソウケンとしましては
「授乳中に甘党になるみたい」
との仮説のもとで、話をすすめさせていただきます。
さてさて、このアンケートは任意に
「具体的にはまった食べ物」
についてもコメントを頂いているわけですが、
甘党になった方々に頂いたコメントで目立つのは
「何本でも」「手放せない」「体の欲しがるまま」
「狂ったように」「たがが外れたように」
「明けても暮れても」「乱れ食い」「無性に」
と"out of control"な表現が次々と
登場しているのが印象的です。
「下馬地区カソウケン非常勤A」研究員が
「間違いなく新生児の母親に対する『遠隔操作』」
と絶妙な表現を!
うんうん、わかるわー。
そして、研究員A的に面白いなあ、と思うのが
「非甘党→甘党」への変貌を遂げた方々です。
このように味覚が変化した方が2割以上もいるのは
やっぱりフシギ!
さらに、
「断乳(授乳をやめること)を機に
再び甘いものが苦手になった」との報告
(rami研究員、すもも研究員)
も頂いているのが、さらに興味深いところです。
というわけで、
「じゃあ、なんで甘党になる人
(より甘党になる人)が多いの?」
ってところが気になりますよねー。
というわけで、皆様から頂いた意見を元に、
研究員Aが(例によって例のごとく)勝手に!
予想してみることにしまーす。
(1)ストレス説
「多分、育児の疲れ&ストレスから
食べることに走っているのかなーと思っていますが。」
まりすけ研究員によるご報告です。
甘いものは疲れを癒すことは
みなさん経験上よくご存じかと思います。
体の疲れを回復させるのはもちろんですが
こころの疲れも癒してくれるのです。
詳しくは砂糖健康学入門「砂糖とこころ」をご覧下さいませ。
確かに、研究員Aも
「研究員Bと研究員Cが同時に寝る」
という至福のヒトトキに「ほっ」とするために
必ずお茶と甘いものを口にしています。
たとえお腹がすいていなくても!
(だから痩せないんだってば!)
甘いものを口にすることは
乳児を抱えた怒濤のような生活のストレスを解消する
大事な手段なのかもしれません。
(2)お酒の代替物説
そして、非甘党→甘党の方々から
貴重なご意見を頂きました。
「お酒のかわりに甘いものを欲している」
という説です。
(ちな研究員・かのじ研究員・n.t研究員)
妊婦はアルコールを我慢しなきゃいけませんが
授乳婦になっても引き続き我慢しなしなきゃいけないんです。
結構長い期間になるんです、これが。
研究員Aもかれこれ3年以上
まともに飲んでいないです。くくく。
それにしても、「お酒の代替物」説は
お酒は好きだけど滅法弱い研究員Aに
欠けていた視点でした!
ありがとうございますー。
そーなんですよ、好きなのに弱いから
たくさん飲めないんです。
某ホテルのレストランで食事をしたときのこと。
シャンパン一杯しか飲んでいないのに、
立ち上がって帰るときにひっくり返って
後頭部を強打した経験アリの研究員Aです。
ほほほ、今思い出してもみっともない話ですわね。
まーそんなくだらない話はどうでも良いとして
「非甘党」さんは「酒呑み」が多いですよね? ね?
(勝手に決めていますが)
酒呑みさんがお酒の代わりの糖分補給として、
もしくはストレス解消の手段として
甘いものを欲するようになったってことは
おおいにありうる話です。
(3)「とにかく血糖値を上げなきゃ」説
甘いものではありませんが、
ハマった食品で「炭水化物全般」
とお答え下さった方もいます。
(はなまま研究員・ちゃみ研究員・yas研究員)
甘いものも炭水化物のうちです。
炭水化物といえば、
「血糖値がすぐ上がる」食品!
授乳婦は授乳直後に急激にお腹がすきます。
そりゃー、せっせとアカンボに
食料を配給しているのですから、無理もありません。
それに、生後まもなくのころなんて
昼も夜もなく、平均して2時間おき! です。
しょっちゅうお腹がすいてしまうわけですから、
「すぐに満腹感を得ることができる」
↓
「血糖値がすぐに上がる」
そのために、炭水化物を無性に
欲しているのかもしれません。
ちなみに、低インシュリンダイエットは
血糖値が急激に上がらない食品を摂取するものですから
授乳婦は低インシュリンダイエットに
逆行していると言えるかも。
あと、皆さんいくつかコメントを寄せて下さいましたが
「甘いものは母乳に悪いから我慢した」
というもの。
そーなんです!
甘いものは母乳に悪い、と言われています。
「母乳が不味くなる」
「乳腺炎になる」
と。
ちなみに、乳腺炎とは
母乳が詰まっておっぱいが炎症を起こし、
40度近くの高熱が出てしまうものです。
「授乳中は、健康的な和食中心に。
甘いものはダメー。脂っこいものもダメー。」
との話を聞いたのですが、
そこは自制心が乏しい研究員Aのことです。
「ふん、非科学的なっ。
そんな食事じゃパワー出ないわ。」
と自分に都合よく無視しておりました。
そしたら、ですよ。
例の乳腺炎になってしまったんです。
研究員Bのときに一度、研究員Cのときにも一度。
おそらく犯人は「チョコレート」です。
(他にも要因はあると思うんですが)
研究員Bのときはハマり食いしたアーモンドチョコレート。
研究員Cのときはバレンタイン用に
チョコレートのお菓子をいろいろ作っていたとき。
(ヴァローナのチョコレートを1キロ買っちゃったんです)
というわけで、「食事と母乳は関係があるかも?」
と思っている次第です。
「母乳を出すためにはおはぎ」と言われていたようですが
それは栄養状態の悪い昔の話?
現代はやはり甘いものは宜しくない、
ってことになるのでしょうか?
チョコレートなんて、糖分と脂肪の塊ですものね。
この乳腺炎のなりやすさは「個人差」が大きいみたい。
何を食べても大丈夫な人もいますし、
ちょっと甘いものを口にしてもアウトの人もいます。
研究員Aの場合は、チョコレートを大量摂取しない限り
大丈夫そう。
それにしても、
甘いものを欲する授乳婦にはつらーいジレンマです。
。。。とはいえ、甘いものをやめない研究員Aは
ダメな母親ですが。
絶対口にしないわ、って神経質になることもなく
大丈夫な範囲でテキトウに摂取するのが良いかと。
〜ってすすめるあたりがさらにダメ?
この辺り、「言い伝え」的なものでなく
「この食品は母乳の脂質がこれだけ多くなるので、要注意」
などの科学的なデータが集まると、助かりますよね。
「これ食べたら乳腺炎になっちゃう? これもダメ?」
とぴりぴりしながら一時期を過ごしていた研究員Aは
切にそう思います。
「青魚も一切れ以上食べたらダメ! 野菜と穀物だけ!」
なんてスパルタ母乳指導の元、
どんどん痩せちゃってノイローゼのようになってしまった
お母さんの話も耳にします。
「摂取する食品と母乳の関係」の科学が整備されて
そんな大変さが少しでも軽減されるといいのですが。
データ集めるの、とっても難しそうですけどね。
個人差も大きいし。
ちょっと話が逸れてしまいました。
「授乳婦はなぜ甘党?」に対する
カソウケンの見解は上の3つです。
中でも、「とにかく血糖値を上げなきゃ」説が
一番メインの要因となっているのでは、
と思っております。
皆さんから頂いたアンケート結果を見て、
前回言っていた「女性ホルモン云々」説は
あまり関係ないかも? と撤回しちゃいます。
カソウケンはイイカゲンです。
それにしても、今回のこのアンケート企画
ご協力して頂いてほんとうにほんとうに
ありがとうございました。
研究員A自身、とっても楽しかったです。
またこんな機会が持てると嬉しいな、と企んでいます!
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参考サイト
Science@Sugar
http://www.sugar.or.jp/
低インシュリンダイエット
[ダイエット]All About Japan http://allabout.co.jp/fashion/diet/closeup/CU20011127A/index.htm
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