華道の流派「みささぎ流」の家元である
片桐功敦(あつのぶ)さんが
福島県の南相馬市に移り住んで、
そこに咲く花を生けました。
地元を何ヶ月も離れ、
見ず知らずの土地にアパートを借り、
野の花を生け続けた、華道の家元。
津波をきっかけに息を吹きかえした
準絶滅危惧種ミズアオイのこと。
自分自身や、華道家という職業、
花、震災、そして何より「いけばな」に、
正面から向き合ってわかったこと。
野に咲く花のように
静かだけど、力強いお話が聞けました。
担当は「ほぼ日」奥野です。
片桐功敦(かたぎりあつのぶ)
華道家。1973年大阪生まれ。
1997年、24歳で大阪府堺市のいけばな流、
花道みささぎ流家元を襲名。
そのいけばなのスタイルは
伝統から現代美術的なアプローチまで幅広く、
異分野の作家とのコラボレーションも多数。
小さな野草から、
長年のテーマでもある桜を用いた
大規模ないけばなまで、
その作品群はいけばなが源流として持つ
「アニミズム」的な側面を掘り下げ、
花を通して空間を生み出している。
とじる