LDKWAREはその名のとおり、
リビング、ダイニング、キッチンをたのしくしてくれる
さまざまな日用品(=LDK用品)を提案するシリーズです。
料理、そうじ、洗濯などにもってこいの
“ホームのユニフォーム”を核として、
家で毎日使う「いいもの」がたくさん揃っています。
アパレルブランド「YAECA(ヤエカ)」と、
ウェブメディア「ほぼ日刊イトイ新聞(通称:ほぼ日)」が
いっしょに開発・運営しています。
2020年の春から1年間、“ホームのユニフォーム”を
モニターしていただいたみなさんから、
おたよりがとどきました。
LDKWAREとすごした1年を、写真でご紹介いただきます。
2通めは、高知にある木のおもちゃの工房
「山のくじら舎」さんからです。
古民家を改装して、工房と事務所にしています。
都会からこの地に夫婦で移り住み、
木のおもちゃをつくりはじめました。
なかはこんなふうになっています。
ともに働く仲間が増えるにつれて、
徐々に作業スペースを拡大してきました。
木の板に、切り取るための印をつけていきます。
できるだけ無駄が出ないように配置を考えながら、
スタンプの要領で、ポンポンポン。
木目や色合いを見ながら、
「ここにはこれがいいかな」という感じで、
アイテムの種類や切り抜く方向を決めていきます。
印をつけた板を糸鋸の機械で切っていきます。
ミシンをかけるような感覚で、迷いなくすすめる職人たち。
積み重ねた技術で、気持ちよく切り出していきます。
切り出したパーツの角をとって、磨いていきます。
シューッ、シューッ、と、優しい音がそこかしこに。
全身が木の粉にまみれる作業ですが、
くるみ色のLDKWAREは木屑が目立たないのもうれしいです。
できあがったパーツを組み立てて仕上げます。
トントントントン、心地いいリズムが響きます。
ホッとひと息つけるお昼は、だいじなひととき。
にぎやかな笑い声がひろがります。
お昼のあとは、窓から見える田んぼや山々を眺めながら、
頭を休めたり、仮眠をとったり、思い思いに過ごします。
木に囲まれた工房は、天然のアロマに包まれています。
家に帰ると、仕事着に残る木の香りを、
こどもがくんくん嗅ぎにくることも。
大きなパーツの切り出しや製材などの力仕事は、
工場長が担当します。
数年かけて自然乾燥させた板を、
必要な大きさに製材していきます。
できあがったパーツは、汚れ防止のため、
植物性オイルでコーティングします。
着色はせず、木が持つ自然な色合いを生かしています。
材料にしているのは高知県産ヒノキやサクラなど。
使うほどに艶が増して、あめ色に変化していきます。
ひとつひとつ、さわって確認しながらセットしていきます。
小さなやわらかいこどもの手でさわったときに、
危ないところはないか、慎重に。
できあがったおもちゃは、ていねいに包んでお届けします。
みなさんによろこんでいただけることが、
おおきな励みになっています。