科博の「大哺乳類展3」、6月16日(日)まで!

東京上野の国立科学博物館で開催中の
大哺乳類展3へ行ってきました。

前回の「2」のときも大盛況でしたが、平日にも関わらず、多くのお客さんでにぎわっていました。

前回のテーマは
「みんなの生き残り作戦」でしたけど、今回は「わけてつなげて大行進」、ようするに「分類と系統」のお話です。

‥‥と書くと、ちょっとカタくて難しそうなイメージを抱くかも知れませんが、大丈夫です。
今回も、とってもおもしろかったです。

クジラとウシが同じ「鯨偶蹄目」に分類されてるって話が、個人的には「本当にすごいな」としみじみ感じ入るんですけど、日進月歩の研究の深化にともなって、哺乳類の分類とか線引きって、いまでも変化してたりするんですって。

そのダイナミックさがとってもよく伝わってくる展示で、
「へえ〜」「うわ!」「おもしろい‥‥」
の連続でした。

いわゆる「収斂進化」の話も大好きで、センザンコウとアルマジロも、別の種が、別々の場所で似たような環境に対応していく過程で、似たような姿形になったんだそうです。
?アルマジロの殻は「骨」なのに対して、センザンコウの殻は「爪」だそう。

展示で知りました。おもしろい‥‥。

哺乳類の剥製たちの「大行進」は、今回も大迫力です。

また、今回の「3」も監修なさっている田島木綿子先生にインタビューさせていただいてまして、そちらは来週27日(月)から連載をします。

田島先生には、
前回もインタビューさせてもらっていて、そっちもすごいおもしろかったので、予習(?)がてら、お楽しみいただけたらうれしいです。

最後から2番目の写真は、会場で撮ったオランウータンの背中。

何か既視感‥‥と思ったら、ご近所の東京国立博物館さんで見た、高村光雲の《老猿》の背中でした。

会期終了まで、1ヶ月を切りました。
土曜日は19時まで開いているそうですので、ご興味あったら、ぜひ。

◎オランウータンの?製標本/日本モンキーセンター所蔵

<最後の写真のクレジット>高村光雲作 老猿(重要文化財) 明治26年(1893) 出典:ColBase (https://colbase.nich.go.jp)

2024/05/20 12:37

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