2024-07-07

・実際にどう役立てるのか考えずに、玩具のような感覚で「二酸化炭素濃度計」というものを買った。

若い人たちが知らないくらいの昔には、大人たちのいる会議室とかはタバコの煙が充満していた。タバコを吸う人間でも「かなわんなぁ」と思うくらいで、これはもう空気がわるいことが一目瞭然だった。あんな状況が、非喫煙者にも押し付けられていたのは、いまになって見たら、とんでもなく非道いことだった。

しかし、いまの時代、だいたいの部屋が禁煙だし、じぶんも含めて喫煙者もとても少なくなっているので、空気の汚れは目には見えない。コロナの流行に敏感になっていた時期に、「部屋の換気」に注意しなければならないと、みんなが知ったことによって、人は、空気のよどみに気をつけるようになった。密閉された部屋には、ウイルスが停留しやすいからそれを風で流し出そうという感じだった。

ところが、ウイルスのことは別にしても、換気が重要ですということを、あらためて知った。二酸化炭素の濃度が基準値を超えると、息苦しさ、倦怠感、眠気、頭痛、耳鳴りなどを引き起こすということなのだ。人が呼吸しているだけで、二酸化炭素を出しているから、換気しない部屋ではその濃度が高くなってしまう。そんな部屋で仕事してたらろくなことはない。それでも、ま、基準値を超えるほどの空気の悪さって、かなり特殊なケースなんじゃないかなぁと思っていた。

が、ある日、ぼくが面白半分にバッグに入れていた「二酸化炭素濃度計」のことを、すっかり忘れていたら、そいつがミーティング中にうるさく鳴り出したのだ!まさかじゃなかった、これくらいで1200ppmなんだぁ。そういえば冷房の効果が逃げるくらいの理由で、換気を忘れて、みんなが夢中でしゃべっていたよ。こんなケースは、しょっちゅうあったはずだ。冗談じゃなく、すぐに空気を入れ換えたら下がったけど、古いビルだし、これからは気をつけようと思ったなぁ。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。おれがいつも眠いのは、二酸化炭素のせいだったかもな〜。

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