ライフ・イズ・マジック

人生はマジックだ、なんて言い方そのものが怪しいでしょ。
ひょっとしたら、マジックってのは、
宗教の種かもしれないし、驚きの商品化かもしれないし、
人類最古の情報産業だったりもして。

軽い笑いもとれるし、ちょっと好かれたり嫌われたり、
ひとつの国をまるごとだまし取るようなこともできる。
いま、マジックを考えたり感じたりするのは、
なんだかとても大事な気がするんですよ。

おおげさな紹介はよしましょう。
マジック・ナポレオンズのパルト小石さんです。どうぞ!

ナポレオンズのHPは
http://www.tvland.co.jp/napoleons/
e-mail:napoleons@tvland.co.jp

ナポレオンズ・小石の無菌室便り9

本日は、病院食に出てくるインゲンのお話。

更に、私がお昼に食べていた煮うどんの
お話の豪華二本立て!?

ある日の朝食。
インゲンと人参のサラダ、食パン、
コンソメスープ、ポテト入り玉子焼き、
フルーツ缶のミカン、牛乳。

ある日の昼食。
インゲンとツナのサラダ、煮うどん、
豚肉の黄金焼き、フルーツ缶のパイナップル。

ある日の夕食。
インゲンと人参のサラダ、ごはん、
牛肉すき焼き風、フルーツ缶のぶどう。

朝も昼も夜も、サラダはインゲン、インゲン、
やっぱりインゲン。

私は大いに困惑した。
別にインゲンが嫌いなわけじゃないけれど、
どうしていつもいつもインゲンなの?

インゲンが安く買えるから?
インゲンを自家栽培している?
料理担当者がインゲン大好物?

看護師さんに聞いてみると、
「なぜインゲンが多いのかは分からないけど、
 ある患者さんは言ってたわね、
『もう、インゲンは一生食わない』って」

確かに、好きな人でも嫌いになるくらいの
インゲン責め。

ある日の朝食に、
珍しくインゲンの入っていないサラダが出てきた。

おやおや珍しいとメニュー表を見てみれば、
『インゲン豆のサラダ』。

さて、私のお昼の主食は、煮うどんでありました。
毎日、お昼はパンとかごはんではなく、煮うどん。

さっぱりとしたしょうゆ味で、
1ヶ月くらい、毎日食べ続けた。

しかし、ある日突然、
まったく食べられなくなった。
もう、丼のフタさえ開けるのがイヤだ。

とうとう、飽きがきたのだ。

煮うどんを前にして、私は小さくつぶやいた。
「もう、煮うどんは一生食わない」




明るく軽く親切なのに。
 ほんの少し悲しみの味がするのだ。
 マジックというのが、もともとそういう
 素性のものなのだろうか。ー
        糸井重里(帯コピーより)

「神様の愛したマジシャン」
著者:小石至誠
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