ほぼ日・マーケティング局は 何をしているのか? |
<Tシャツの件、途中経過を報告します> いっやぁ、「オリジナルTシャツ」を買うか買わないか についての調査をいたしましたところ、 金曜日までの集計でも「276」枚、 売れそうだとわかりました。 ちなみに、その段階で「いいえ」の方も23名。 みんな率直な意見をくださいましたよ。 買うという回答の方は、いっぱいいるのですが、 まだ、ちょっと考え中です。 今回は、「物販」とは言っても、 ある種の実験の要素もあるので、 なんとか実現したいのですが、 「反発」もありそうなんだなぁ。 そんなに気をつかっていちゃ何にもできないよ、 ということも考えるのだけれど。 考えちゃうんですね。 サイズの心配や、色が選べるかどうかについては、 クリアできるわけです。 実際に、すでにXLから XSまで作ってるわけだし、 色は、今回は「紺」と「グレイ」があります。 まぁ、これ以上色を増やすのは難しいでしょうけど。 問題の中心は、予価のところだったんですね。 2300円という数字が。 実験の要素もある今回の企画なので、 ふつうのビジネスでは御法度だとは思うのですが、 「スケスケ数字」を出してみましょう。 (これをかぎりにそういう反則技はやめます) ほんとは、原価3円のものを、 100万円で売ってもいいと考えています。 それで売れるなら、ね(笑)。 では、反則の原価内訳。 送料は、600円かかります。 これは宅急便のコストです。 で、2300円からそれを引くと残高1700円。 Tシャツそのものは、安いものだと、 仕入れで600円くらいから作れるらしいのですが、 うちは1200円のものを作ってもらっています。 だから、これが原価。 また引き算すると、残高500円。 さらに封筒やらのさまざまな経費を計算すると、 また200円の引き算が必要になります。 残りは300円です。 むろん、これにはソフトの料金、 デザイン料やらクリエイティブ料なんかは、 まったく計算に入れません、という前提です。 (そういうことで食っているはずなんだけどね、ぼくは) 「高い」という意見も、かなり多かったので、 考えちゃってるわけです。 いまの毎日の作業で手一杯のスタッフに、 さらにこれを販売したり送ったりする仕事を増やしても、 Tシャツの販売をするべきかどうかは、 かなり難しい問題です。 300円かける276枚で、80000円くらいの お金が入ってくるはずです。 もう少しきつく考えると、もしお客さまから 現金書留で送金をお願いした場合には、 相手側にも、その分だけの金銭と労力の負担を かけてしまうということも忘れちゃいけませんよねぇ。 ぜひ欲しいと言ってくださる人の気持ちを考えると、 なんとかしたいのですが、 はたして、Tシャツの販売が 「あえてやるべきこと」なのか、 浮かれてもいられないリアリズムの世界に突入です。 もうちょっと、熟考させてください。 「ほぼ日」がビジネスすること、 そのものに反対という方もおいででしたが、 それは、いけませんよ。 「ぐりとぐら」みたいな絵本だって、 環境にやさしいとかの商品だって、 それを売ってごはんを食べたり 家族を養っている人がいるんですよ。 一所懸命に作り続けて、 みんなちゃんと食えるように「ほぼ日」が育つことは、 ぼくの本気です。 |
1999-09-13-MON
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