ITOI
ほぼ日・マーケティング局は
何をしているのか?

ほぼ日Tシャツ販売のゆくえ その3

“メール便”のつづき
前回、読者からのメールで宅配業者の“メール便”を
初めて知ったほぼ日。とにかく送料が郵便より安い!
これは調べなきゃ、ってことで
宅配便業者に電話しようと思ってたところ、
またまた情報のメールが届きました。
まずは、そのメールを2通紹介します。

こんにちは、ニューヨークの作文商店です。
マーケティングのページ拝見しました。
ヤマトのメール便なのですが、
私がいつも買っているお茶屋さんで利用しているそうです。
紛失率がものすごくて、
追跡してもらおうと問い合わせたら、
役所みたいな対応で、最後には、
「無くなってもいいものしか出さないでください」
といわれたそうです。
いろんな所に発送するので、
いろんな営業所に問い合わせるらしいのですが、
最後にはどこも判を押したように、この台詞だそうです。
お茶屋さん、ヤマト自体は好きだけど、
メール便にはキレると言ってました。
実際自分が利用したワケじゃないのですが、
一応ご報告申し上げます。
それではまた。

作文商店

(※メールの一部を抜粋)
ヤマトさんのメール便は確かに安く、早い。
しかし判取り(受取のサインする)作業が無かったのでは?
私の記憶ではメールボックスにほり込まれるだけだった
ように思います(だから少し割安)。
確実という意味では受取の証拠が必要でしょう。
後払いのトラブルを防ぐためにも是非もう一度ご検討を。
老婆心ながらご意見申し上げたことをお許しください。
今後益々のご活躍を心より楽しみにしています。

zhen youmei


うーん、なるほど。ありがとうございます。
実際はどーだかわかりませんが、紛失多いのは困ります。
2つめのメールも、なるほど〜、です。
よし、電話しよう。
まずは、ヤマト運輸の青山営業所。
「メール便について質問させてください……」。
わかったこと。
メール便は配達物をポストに投かんしてフィニッシュ。
だから、送料が安いんですね。つまり、受け手に
手渡ししてハンコやサインをもらうことはしないんです。
あくまでポストに“入る”ことが前提のようです。
だから、ダイレクトメール、パンフレット、カタログなど、
万一途中で紛失することがあっても、
再発行できるものを主に扱っているそうです。
「じゃ、通販のTシャツとかは……」
そういった“商品”は扱いかねますとのこと。

最初の予定どおり、郵便で発送するほうがいいみたいです。
「でも、郵便だってポストに入れるだけじゃん」。
で、郵便局に電話しました。
「たとえばの話なんですけど、
 郵便物が大きくてポストに入らない場合や、
 ポストがない家の場合はどうするんですか?」

呼び鈴押して人がいればその場で渡すし、
不在の場合は、郵便物があることを通知する手紙を
ポストなり玄関のドアの隙間に入れるそうです。
これがね、頼れる雰囲気なんですよ。
そういったことに慣れてる感じで。
というわけで、発送方法は郵便にします。決定。
ほかにいい方法があるのかもしれないけど、
どこかで妥協点をみつけないとね。
先に進まなきゃ。

色と柄のバリエーション
すでにあるTシャツは、胸のプリント柄が2種類あります。
どちらもアッキィ画伯作。
ひとつは、シルエットタイプ。



もうひとつは、表情ありのタイプ。



これはもう決まってるんです。
表情ありのタイプを販売します。

あと、色のバリエーションは、
「グレー地・赤プリント」「紺地・シルバープリント」、
この2種類は決定です。スタッフも着てます。
すでに作ってあるものなので、
注文に応じて増産すればいいわけですね。

そのほかに検討しているのが、
「白地・赤プリント」「赤地・白プリント」
「イエロー地・黒プリント」です。
20日すぎに業者さんにサンプルを見せてもらって、
アッキィ画伯に相談したうえで決める予定です。

ただし、新規に作るカラーのTシャツは
注文を受けてから生産することを考えています。
在庫をかかえるのは避けたいんですね。
1種類32枚以上から生産できるそうなので、
32枚以上の注文があったら作るという手順になりそう。
ちょっとこのへんの話は、
Tシャツ業者さんと打ち合わせしてみて、
決まったことから発表していきますからね。

作るサイズについても、20日すぎの打ち合わせで
はっきりしてくるはずです。
サイズについては、特にリクエストが多かったですね。
身体が小さい人、大きい人……。
すでに5つのサイズ(XS、S、M、L、XL)が
ありますから、きっと対応できると思います。

大きいサイズでいうと、
身長177センチ、体重85キロの私は“L”。
身長181センチ、体重103キロの
挌闘家の高阪剛選手も“XL”ならきっと大丈夫。

小さいサイズは……、
ほぼ日Tシャツは「ONEITA・POWER-T」を使っていて、
「ONEITA・POWER-T」のいちばん小さいサイズが
XSなんだそうです。
いわゆる“チビT”を作るとしたら、
別なTシャツを使わなきゃならなくなって、
そうすると同じ紺地でも微妙に色がちがってくると
思うんですよ。だから、ちょーっと無理かなと。

じゃ、XSの寸法って実際どーなの? ってことですよね。
もうちょっと具体的な寸法のデータがほしいですよね。
次回は、そのあたりにスポットをあててみますね。
さーて、モノサシで測るぞぉ。

(つづく)

1999-10-14-THU

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