モノポリーエッセイ

第20回目  日本選手団の憂鬱

こんにちは。百田です。
前回から無理をいって写真を載せていただきましたが
如何でしょうか?
折角ですから前回掲載されなかった
糸井さんのジョギング写真も見ていただきましょうか。



これは、私が写真を撮っていると糸井さんが
「サービスに意味もなく走りましょう」
といってブランデルグ門近くで
ジョギングしてくれたものです。
本当にまったく意味はないのです。
糸井さんのサービス精神の賜です。
おそらく糸井さんが走ってる写真って
本邦初公開かも知れませんね。

と、いうわけで、ベルリン初日から我々は、
外国人勢にパワーの差を見せつけられてしまいました。
果たして、このパワー差を
日本勢は跳ね返すことができるのでしょうか。

大会の参加者は28カ国29名ということになりました。
この参加者が2日間の予選4ゲームのドル合計で
決勝進出を競います。
我々日本から行った人間には、
まずは、何人テーブルがいくつできるのか、
というのが興味の焦点でした。

つまり、4人ゲームなのか、5人ゲームなのか、
6人ゲームなのかで微妙に、というよりは
かなりセンスが異なってくるのです。
例えば4人ゲームだと
結構1人当たりのカード購入可能枚数が
沢山になってきます。
当然、誰かが「自力」(取引によらずカラーグループを
自分の力だけで揃えてしまうこと)する可能性も
増加します。
一言でいうと、粗いゲームにになりがちです。
当然、取り引きされるときの権利書の相場も
違ってくるでしょう。
したがって日本では4人ゲームは
あまり行われてはいませんでした。

我々の予想では、6人テーブル×4と5人テーブル×1。
で、29人か、5人テーブル×5と
4人テーブル×1で29人のいずれかだろうと
予想していました。

予選開始の前日、ルールなどの説明といっしょに
テーブル割りが発表されました。
それは、「4人テーブルが6つと、5人テーブルが1つ」
というものでした。

余りの驚きに我々日本選手団は
イスから転げ落ちそうになりました。
もっと驚いたのは、
この発表に驚いているのは日本人だけで、
他国の代表は全く顔色を変えずに聞いていたことです。
彼らには4人ゲームであろうと、6人ゲームであろうと
同じ感覚なのでしょうね。

後日、パーティで私はメインジャッジで
前回大会の時に親しくなったフィルに
このことをクレームすると彼はこう答えました。
「確かに、4人ゲームが雑になることは承知しているが、
 地元の銀行員をバンカー役として
 7人確保してしまっていたので
 テーブル数を減らすわけにはいかなかった」
だとさ、って感じです。
先が思いやられますが、こんな調子で大会は始まります。


前回のエッセイを読むのはこちら

2001-04-16-MON

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