モノポリーエッセイ |
モノポリー日本選手権 全国大会結果報告(その1) こんにちは。 モノポリー日本一を決定する大会、 「モノポリー日本選手権」が 8月7、8日に東京の中野サンプラザで開催されました。 国内最大のモノポリーイベントでもあるこの大会も 回を重ねて今年で14回目となります。 既に何度もお伝えしているように、 今年は4年に1回の「モノポリー世界選手権」開催年。 しかもその開催地はここ日本です。 世界チャンピオンが誕生する瞬間を 国内で見ることができる、画期的で歴史的な年なのです。 絶対に見落とせない一大イベントです。 その世界選手権に出場できる日本人選手は、 今年は2名となります。 1名は、前回(2000年)世界選手権で見事優勝し 「ディフェンディングチャンピオン」として出場する、 岡田豊さん。 連覇を狙って当然今回も出場します。 もう1名が純然たる今回の「日本代表」。 日本代表になるためには、 まずはこの日本選手権で優勝して 「日本チャンピオン」となる必要があるのです。 まさしく世界の舞台へ直結している大会といえるでしょう。 今年はいったいどんな方が優勝されて 「日本チャンピオン」になり、 そして「世界チャンピオン」へ向けて 踏み出すのでしょうか。 そんな日本選手権の様子を、 今年もレポートしたいと思います。 「モノポリーに大会なんてあるの?」 まず、こう思われた方。あるのです。 現在、国内では、「名人戦」、「商人戦」などをはじめ、 ほぼ毎月のようにどこかで大会や選抜戦が行われています。 そして、あたかもそれらの大会の 頂点に位置するような形で開催されるのが、 「日本選手権」なのです。 したがって出場する選手も、 大会のタイトルホルダーや入賞者など、 「選抜」されたメンバーとなります。 今年は36名が各地で名乗りを上げ、 日本一を目指した熱いゲームが展開されました。 なんだかこう書くと、 ごく一部の「フリーク」たちのための 大会のような印象をもたれるかもしれませんが、 実際にはそうでもありません。 モノポリーはダイスを振って駒を進める、 すごろくのような「運」の要素を持っているために、 初心者も含め 誰でも「勝つ」ことの出来るゲームだからです。 例えは悪いかもしれませんが、 将棋や囲碁のルールを覚えたばかりの 「入門者」が有段者と対戦しても まず絶対に勝てませんよね。 でもモノポリーでは、 入門者がいきなり日本チャンピオンに 勝てる可能性すらあるのです。 とはいっても、全く運だけでもない。 やはり交渉を数多くこなして メリットを積み上げていく手腕とか、 建築するタイミングを見極める勝負勘などは、 経験や技術によるところが大きいです。 運と技術がバランスよく影響しあうのが モノポリーの魅力ともいえます。 そんなわけで、モノポリーの日本選手権といっても、 「フリーク」や「ベテラン」と呼ばれる人たちばかりの 溜まり場では決してありません。 確かにそういう人たちもいますが、 毎年必ずといっていいほど、 モノポリーの実戦経験が数えるほどしかない、 いわば「入門者」とも言うべき方々が 地区大会などで上位に入賞されるのです。 例えば今年の大会では、17歳の高校生の女の子が、 4月に開催された「モノポリー会長杯」という、 国内でも最大規模クラスの有名な大会に 「彗星のように」出現し、 あれよあれよという間に全勝優勝を果たしたのです。 このように、誰でも1日で「主役」になれるのが モノポリーの大会です。 もちろんこれを読んでいるあなたにも、 チャンスは常にあります。 「大会とか行ったことがないし、 どうせ出ても勝てないだろうから‥‥」 といった理由でしり込みしているのなら、 心配は無用。 運試しのつもりで気軽に参加していいと思いますよ。 楽しむつもりで深く考えずにぽんと参加すれば、 思わぬ「結果」がついてくるかもしれません。 そう、あくまでも大切なのは「楽しむ」ことです! いつものことながら、前置きが長くなりすぎました。 お待たせいたしました。 ではいよいよ、大会の報告に移りたいと思います。 8月7日の夕方。東京・サンプラザ中野。 大会の開会式が、立食パーティー形式で行われています。 日本が世界に誇る2名の世界チャンピオン、 百田郁夫さん(1988年ロンドン大会優勝)と 岡田豊さん(2000年トロント大会優勝)。 昨年の日本選手権で優勝した、表寺修さん。 その他、各地の大会の優勝者、 モノポリーサークルの選抜戦で勝ちあがった代表者などが、 なごやかに談笑しながら、会の進行を待っています。 今年の出場予定者36名のうち、 日本モノポリー協会会長の糸井重里さん、 佐渡のおけさ杯優勝者の甲斐政規さんのお二人は、 残念ながらどうしてもご都合が悪いとのことで、 今回は欠席となりましたが、 その他の34名の選手は無事に集合しています。 開会のあいさつに続き、表寺さんからの優勝カップの返還、 そしてその表寺さんによる選手宣誓がありました。 くしくもこの日は 夏の高校野球大会の開会式ということもあり、 高校球児のように元気よく、 「正々堂々とダイスを振ることを誓います」と結びました。 続いて、自己紹介を兼ねた大会1回戦の テーブル決めが行われます。 毎年恒例となるこの決定方法は、 予備抽選1番の選手から順番に 自分のプレイするテーブルを表明していくという スタイルです。 テーブルも選べて対戦相手もある程度選べる、 真ん中よりもちょっと後ろの番号を引くと 「面白い」といわれています。 もちろん、自分の後に登場するライバルに向けて 「逆指名」をするのも自由、指名を受けた選手は 期待に応えるのも自由、蹴るのもまた自由です。 今年の予備抽選1番を引いたのは、 ディズニー記念大会で優勝された野呂夏雄さんです。 野呂さんはこの大会2回目になる「選手宣誓」を 自主的に行って会場の「受け」をとったあと、 「勝っても負けても全試合モノポリー決着を目指します!」 と宣言されて、迷わず1番テーブルに記名しました。 以下、予備抽選2番以降の選手が続々と前に出て、 自己紹介とテーブル決めを行っていきます。 この方式でテーブル決めを行うと、面白いことに、 毎年必ず「注目選手たちが一堂に集まるテーブル」が できます。 今年も、注目選手の筆頭にならぶ3名、 すなわち世界チャンピオンの百田さんと岡田さん、 日本チャンピオンの表寺さんが、 なんと全員同じ3番テーブルを指名して 会場内を湧かせました。 更に、これだけの豪華テーブルならば、 是非自分も参加してみたいとばかりに、 続くほかの選手たちもこぞって このテーブルを希望するようになるのです。 北海道地区大会1位の渡辺書成さん、 近畿地区大会3位の水沼知博さん、 BMC(ベイサイドモノポリークラブ=千葉県)代表の 山本尚意さんと、つぎつぎにこの3番テーブルを指名し、 あっという間にこのテーブルは 最大人数の6名に達してしまいました。 早々に「満員」となったのです。 それでも続く何名かの選手たちには 「ここに行きたかったです」と 悔しそうにしている姿が見られました。 いかにこの人たちの人気が高かったのかが うかがい知れます。 他の選手も次々とテーブルを指名していきます。 メンバー表に名前が書き込まれていくたびに、 会場内から歓声があがり、 参加者たちは早くもヒートアップしてきました。 残りのテーブルはどうやって埋まっていくのでしょうか。 そして注目の3番テーブルを含め、 1回戦のゲームはどのように展開し、 そして誰が幸先のいい1勝目をあげるのでしょうか。 続きはまた次回をお楽しみに。 |
2004-09-16-THU
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