モノポリーエッセイ

世界選手権2004日本大会報告
〜第3回:ウェルカムパーティでの国際交流〜



こんにちは。
世界選手権レポートの3回目です。
大会前日である10月7日の夜、
文字通り世界中から集まった選手たちを招いた
ウェルカムパーティの様子について触れたいと思います。

前回のトロント大会のウェルカムパーティでは、
ちょっとした「権利書交換ゲーム」(注)のような
イベントが挿入されるなど、
なかなか凝ったパーティだったと記憶しています。
今回もなにか趣向があるに違いありません。楽しみです。
(注)権利書交換ゲーム
:モノポリーには28枚の権利書があり、
 それらはいくつかのカラーグループに分かれています。
 このゲームは、パーティ参加者に
 バラバラに配られた権利書を、
 参加者間で交換することで
 カラーグループを揃えることを競うものですが、
 もちろん参加者間の交流を促進するために行われました。

パーティ会場では、日本にちなんだイベントとして、
ネームカードを交換し合う交流が行われました。
パーティ参加者全員分の、
ネームカード(名前と国旗入り)が、
あらかじめ準備されていたのでした。
まさしく名刺交換会です。
あらかじめステージ上で
「正しい名刺交換の仕方」のレクチャーまでする、
という本格的な?ものです。
「両手で持って差し出しましょう」とか、
まるで新入社員の研修のようでした。
と書くと、
なにやら堅苦しいイメージになってしまうのですが、
要は「しゃれ」です。
実際には皆さん楽しく和気あいあいと交換していました。


ミスターモノポリーと名刺交換する植田日本代表

またここでは
選手のゲスト(選手の身内)のお子さんたちが大モテで、
交換希望者が後を絶たず、
あっというまに数十枚を交換して、
全選手のネームカードを
「コンプリート」してしまったという
ツワモノもいたようです。

日本代表はというと、
実はこんなイベントがあることも知らず、
あらかじめ自作の「名刺」を作成・準備しており、
このイベントが発表される前から
パーティ開始と同時に各国選手たちとあいさつを交わし
歩き回っていたという要領の良さだったのです。
しかも手製の和紙の折り鶴と和紙で包まれた
香木のプレゼントつきという気配りの細かさ。
さすがホスト国としての意識も高かったようです。


日本人のプレゼントに喜ぶ外国人参加者

この「名刺交換」において、
各国選手たちにとって
「ディフェンディングチャンピオン」というのは
やはり非常に意識するものらしく、
岡田選手が挨拶すると誰もが
「おっ、この人が世界チャンピオンのOkadaか」
という目でまざまざと見つめていました。

一方の植田選手も
「アー・ユー・ワールドチャンピオン?
 オア、ナショナルチャンピオン?」
という質問を何度も受けていました。
そしてたとえ
「世界チャンピオンではないほう」だとわかっても、
「ふむ、しかし日本は非常に強いと聞いている」
などと言われるなど、
かなりマークされているような印象がありました。

前述のように、過去2度優勝している国、
そして今回の自国開催と、
日本がマークされる要素は元々たくさんあったのですが、
それらに加えて、近年の日本国内での大会の様子なども
熱心に研究しているようなふしがみられました。
前回大会よりも年齢層が下がっているだけに、
インターネットを駆使した情報収集も
積極的に行っているようで、
日本国内のモノポリーファンしか知らないような
サイト名を口に出す選手までいて、驚きました。
日本代表たちも「これは前回とは条件が違う」と
気を引き締めなおしていました。

明けて10月8日、六本木ヒルズ、アカデミーヒルズ。
専用のエレベーターを上がったところにある会場です。
ここでいよいよ予選のゲームが開始されます。
続きは次回に。

2005-03-29-TUE

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