モノポリーエッセイ |
ほぼにちの読者のみなさん、こんにちは。 モノポリーの日本一を決める 国内最大のモノポリー大会「モノポリー日本選手権」が 2006年度も無事に開催され、終了しております。 今回も様々な話題にあふれ、 数々の熱戦が繰り広げられ、 第16代目の日本チャンピオンが決定いたしました。 少し遅くなりまして申し訳ありませんが、 この大会の様子を何回かにわたってレポートします。 お楽しみに! 今年の選手権の話題はなんといっても、 ゲームで使用した初登場の「秋田版」モノポリーです。 ボード上の土地の名前が 実際の秋田県の地名になっています。 本格的な都道府県版としては、 実は今回の秋田版が初めてです。 秋田版モノポリーの盤面 「秋田版」は2006年に製作された、 できたてのほやほやのボードです。 秋田在住の鈴木さん、千葉さん達が中心になって、 権利書にあてがう地名の選定はもちろん、 秋田弁たっぷりのカードの文章に到るまで、 郷土愛を存分に込めて作っていただいたものです。 まさに百聞は一見にしかず、 一度でも手にしてみれば その完成度の高さに驚くことでしょう。 家はかまくらを模しており、 ホテルは秋田杉で作られた旅館。 手に取るとほんのりとスギの香りがするのです。 お札を見ると、通貨単位は「ジェンコ」。 これは秋田弁でお金を意味する 「銭っこ」のことだそうです。 ちなみに秋田弁を知らない人は 語尾を下げる発音をしがちのようでしたが、 正しくは上げ気味の発音のようです。 大会会場では秋田のスタッフから開会式で 「正しい”ジェンコ”の発音」の指導まで入るという、 徹底振りでした。 ちなみに間違えて「ドル」で請求した人には レンタル料を支払わなくてもいい というペナルティまであったとか、なかったとか。 ボードを広げてみてみましょう。 切り絵で描かれた情緒たっぷりのデザインが 目に飛び込んできます。 世界中には数多くのローカルボードがありますが、 モノポリーボードとしてのデザインの基本を失うことなく、 なおかつここまで土地の雰囲気を 色濃く漂わせることに成功している作品は そうそうないのではないでしょうか。 この切り絵は地元の女子高生切り絵作家である 鎌田沙織さんの力作です。 ボードに大きく描かれた2人のなまはげをはじめ、 全ての土地にその場所の特色を描かれた切り絵が、 そしてチャンスカードには小野小町が、 共同基金には秋田犬が、それぞれあしらわれています。 これらの切り絵1枚1枚をみていると、 秋田の自然や風土、産業や行事の多彩さに驚かされ、 秋田に興味津々となること間違いなし。 この作品を鑑賞するだけでも十分に購入する価値はある といっていいと断言します。 秋田県モノポリーのデザインに使われた 切り絵の実物が会場で展示。 「ぜひ買いたい」というオファーが殺到した!? 土地の名前を見ていきましょう。 アトランティック版の地中海通りに相当する、 GOから1マス目の土地の名前は「小坂町」。 県内北東部にある、 十和田湖を挟んで青森県と向き合っている町です。 以降、おおむね県内の北から南へと移動しながら 地名が配置されており、 イエローのカラーグループにある 「にかほ市」でいったん南西端まで達し、 その後、グリーンとダークブルーで 県の中心部を目指して 再北上していく動きとなっています。 盤上を一周していくと県内をも 一周していることになるわけです。 最後のボードウォークに相当する39マス目の土地は 「秋田市」。 県庁所在地ですね。 「秋田市」、「男鹿市」、「秋田こまちカード」など。 各土地のデザインは土地を代表するものとなっており、 例えば秋田市は最大のイベント「竿燈まつり」が 切り絵で描かれています。 この「秋田版」は、 各地で開催された地区大会でも使われてきました。 今回の参加者達は、北海道大会でも九州大会でも、 「秋田」の独占を目指して熱戦を繰り広げてきたのです。 そしてたとえまだ一度も 秋田に行ったことがないという人でも、 秋田の地名を一つでも多く覚え、秋田弁を覚えて、 秋田を身近に感じたと言ってくれました。 秋田版モノポリーの箱には、 地元の行政の協力により、 観光案内地図が封入されています。 これをみて「秋田に行ってみたいね」と話しながら、 帰っていったのです。 さて、この「秋田版」を使い、 「秋田を独占せよ」を合言葉に 各地を勝ち上がってきた選手たちが、 11月上旬に都内に集まり、 2006年度の日本選手権が開催されたのです。 その大会の詳しい様子については、次回お伝えいたします。 |
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