モノポリーエッセイ |
こんにちは。 モノポリー日本一を決めるための大会 「モノポリー日本選手権全国大会」、 その決勝戦が開催されようとしています。 決勝卓の準備。 決勝卓1卓をギャラリーの椅子が取り囲みます。 今年の全国大会を戦った36名の選手たちも 既に残り5名に絞られています。 あとはチャンピオンを決めるための ファイナルゲームが行われるだけです。 では、その5名のファイナリストたちを 紹介いたしましょう。 (回数は全国大会への出場回数です) 九州で開催されました九州杯モノポリー大会優勝、 今井清嗣さん。 6年連続6回目の出場。 関東地区大会選出、菱戸信一さん。 2年連続4回目の出場。 北海道地区大会選出、大木勝裕さん。 2年ぶり5回目の出場。 北陸地区大会選出、柴田勇誠さん。 3年ぶり4回目の出場。 近畿地区大会選出、小宮靖弘さん。 初出場。 今年は北海道と九州の大会からの選出が目立ちますが、 いずれ劣らぬ実力者で知られるベテラン勢ばかり。 決勝進出者でただ一人、 初出場組で残っている小宮さんが大健闘。 ぜひ決勝でもがんばってもらいたい、と ひときわ大きな拍手を受けます。 昨年同様、今年も決勝戦はネット配信により中継されます。 全国津々浦々で、 地元の代表選手を応援する声があがります。 1番スタートである今井さんがダイスを手に持ち、 審判長の植田さんの合図でゲームが開始されました。 ギャラリーの拍手に包まれながら 今井さんが最初のダイスを振りました。 審判長の植田さんから決勝前の諸注意。 2001年日本チャンピオンにて、 前回の世界選手権日本代表です。 序盤の展開です。まず最初は公共会社の取引です。 今井さんが柴田さんから現金で水道を購入し、 公共会社2枚を揃えます。 続けて今度は、ダークパープルの交渉が、 大木さんと柴田さんの間で始まります。 柴田さんはさきほどの交渉でお金を増やしていますので、 ここで更に大木さんを相手に商売をして 資本を潤沢にするのもいい手です。 大木さんもそれはわかっています。 頬杖を付いてしばらく考えた後に出した条件は 「どちらが買う場合にも現金で450ジェンコ」 というシンプルな提案でした。 柴田さんは自分が購入する道を選択します。 450ジェンコの現金を大木さんへ渡し、 ダークパープルの経営権を得ました。 柴田さんの手元にはオレンジが1枚残っていますので、 序盤の経営スタートとしては上々でしょう。 即、ホテルならぬ旅館2軒を建てます。 このダークパープルの旅館に、 なんと直後に小宮さんがとまってしまいます。 小坂町にとまって不運にも250ジェンコの支払い。 初出場で決勝まで勝ち上がるという大健闘の小宮さんも、 このゲームでは まだ何もアクティブな行動を起こしていないうちに 旅館に突っ込むという苦しい立ち上がりとなりました。 ギャラリーも心配そうに見守ります。 逆に、有利になった柴田さんは、 一見ポーカーフェイスですが、 心の中でホクホクしていることは間違いないでしょう。 この様子を見ながら、 ここの土地が「小坂町」でもあるだけに、 洒落のつもりでしょうか、 観客席から「こざかしい」との呟き声がぽつりと漏れ、 笑いを誘います。 ちょっと緊張の糸が緩みます。 ネット中継の様子。 ネット中継の画像を補強するように、 99年日本チャンピオン宮野氏が 決勝の様子を文字で伝えます。 この後も選手達は 順調に残りの権利書を買いまわっていきますが、 この小宮さんだけは 秋田自動車道(B&0鉄道)1枚だけしか購入できず、 さきほどの負債もあり、かなり不利な状況です。 モノポリーでは序盤に権利書があまり買えない上に 支払いも多く、現金まで少なくなってしまうと かなり厳しい感じがするのも事実です。 果たしてこの後、 初出場の小宮さんに活躍の機会はあるのでしょうか? それは次回のお楽しみとしましょう。 |
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