モノポリーエッセイ

こんにちは。
いよいよ日本チャンピオンを決める決勝卓が
開始されました。
現在、ダークパープルを経営する柴田さんは、
手元にオレンジとイエローの権利書も持ち、
かなり有利な形です。
次に面白いのは大木さんでしょうか。
現金をたっぷりもっていて、
さらにダークブルーとライトブルーなど
将来性豊かなカラーグループの権利書をもっています。

権利書も現金も少ない小宮さんが
明らかに出遅れているのは否めません。
はたして小宮さんに浮上のチャンスはあるのでしょうか?


決勝卓奥ではモノポリーボードを使った「大盤解説」で、
ギャラリーが決勝戦の様子、
特に交渉の様子を十分理解できるようにしています。


今井さんがダークブルーの残りの1枚「秋田市」を購入し、
大木さんとダークブルーの交渉が開始されます。
現金をたくさん持っている大木さんを相手に
安易な条件で交渉してしまうと、
最も破壊力あるダークブルーを経営されたりして
大木さんにそのまま勝たれてしまうので、
今井さんもなかなか難しいところです。

結果的に大木さんは2枚の権利書と500ジェンコを
今井さんに渡す代わりに
ダークブルーを経営することになりました。
今井さんは交渉開始前、現金が全く不足していましたので、
この交渉によって権利書と現金を得て、
今後の展望が大きく開けました。

もちろん大木さんも
大きな代償を支払ってのダークブルー経営ですが、
権利書を何枚か手元に残した上で、
なおかつ現金が交渉後にも1200ジェンコも残っています。
これもなかなか有望です。
お互いトクな交渉だったでしょう。
大木さんは様子見とばかりに、
2軒ずつ合計4軒を建築しました。

これを見た菱戸さんが柴田さんへ交渉をもちかけます。
オレンジを経営させてほしいとの申し出。
「自分がオレンジを経営することしか考えていません」
とかなり強気なアピール。
残り現金を500ジェンコぴったりとする内容で
まとまりました。
菱戸さんは躊躇せずに全額投入して
オレンジに5軒建築します。

菱戸さんを除く残り4人のプレーヤーが
これからオレンジに向かっており、
かつ菱戸さんの駒位置はGOやや手前に居るので、
次のターンに無事に給料を貰うことも考慮すれば、
悪くありません。
もちろんGOマス手前といえば、
大木さんが経営されているダークブルーがあり、
そこにに突っ込んでしまっては目も当てられませんが、
そのようなネガティブな思考ばかりしていては
もう何も出来ない時期です。
日本一を争うプレーヤーにもなると、
「攻撃こそ最大の防御」をしっかり理解されており、
チャンスを逃さず、どんどんアグレッシブに動きます。

当然、これに続く交渉も次々とまとまります。
特に柴田さんにとっては、自分がダークパープルという
安い土地を経営している立場でありながら
オレンジという優良グループを放出して揃えさせた以上、
ここで何もしないのは日本チャンピオンが遠のくばかり。
当然、柴田さんと今井さんの間で
ライトパープルとイエローのカラーグループを
揃え合う交渉が始まります。

やや有利な大木さんがライトパープル手前にいる以上、
ライトパープルをどちらかが揃え、
多数の家を建設して、
大木さんに痛撃を加えたいところです。
お互いに
「この交渉は絶対に成立させたい」との固い意思確認から
始まる、大きな山場となる交渉となりました。
二人の手持ち現金は600〜700ジェンコ。
イエローとライトパープルを経営開始するには
やや寂しいところはあります。
しかし柴田さんにはダークパープル旅館、
今井さんには鉄道3枚という資金源があり、
これはなんとかまとめられそうです。

結果的には今井さんがライトパープル3枚に鉄3枚、
柴田さんがダークパープル旅館にイエロー3枚
という形でまとまりました。
即、今井さんは小宮さんへ鉄道3枚を
700ジェンコで売却しました。
ライトパープルに家を10軒、建築します。
鉄道3枚を安価で思い切って売却されるあたり、
この1戦に賭ける今井さんの執念が感じられます。
一方の柴田さんは手持ちには
600ジェンコ少々の現金しかないため、
ダークパープルにお客が入ってくれるのを
待つ形でしょうか。

最後に鉄道3枚を安価に購入して、
持っていた鉄道1枚と合わせて
4枚の鉄道となった小宮さんはようやく浮上気味。
誰かがカラーグループの経営に失敗すれば、
代わって経営に乗り出すことも考えられます。

これで全員が大木さんを追撃する体制を整えました。
決勝ともなると優勝しか狙うものはありませんから、
一人を独走させまいと、
他のプレーヤーも交渉ではかなり協調的ですね。
大木さん包囲網が効を奏するのでしょうか?
それとも大木さんがこの包囲網をはねのけて、
ダークブルーで高額レンタル料をゲットするのでしょうか?

その様子は次回に。


2007-05-02-WED

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