モノポリーエッセイ |
2007年度モノポリー日本選手権 全国大会結果報告(その7) こんにちは。 今年のモノポリー日本一を決定する、 モノポリー日本選手権全国大会。 予選の1回戦、注目の2番卓の様子。 2000年世界チャンピオンの岡田さんは、 そのまま勝ちきったのでしょうか? 前回の記事では、 ちょっと勝率の低いライトパープルを経営しながら、 ラッキーにも恵まれ、一気に首位に浮上しました。 でもその後も岡田さんの動きは止まりません。 迅速に経営転換を図ります。 なんと、あれほど大ヒットしたライトパープルを あっさりと大木さんに渡して、 自分がレッドを引き取り、経営します。 終盤まで勝負できる、 止まる確率の高いカラーグループが欲しい ということでしょうが、 なんとも思い切った大型トレードです。 同じ状況では 「このままライトパープルで勝てる」 と判断する人のほうが多いのではないでしょうか。 本人に確認を取ったわけではないですが、 おそらく残り時間なども考慮して 「レッドへ転換したほうが速い」 と判断したのでしょうね。 この大会ではポイントは「シェアポイント」です。 単なる資産差の1位では 一見、大勝ちしているように見えても、 計算してみると 60〜70ポイントくらいしか貰えないことが多いのです。 モノポリー決着の120ポイントのほうが 圧倒的に有利である以上、 終わらせることを最優先に見据えての 「常に動く戦術」なのでしょう。 一方、一度はレッドの経営に失敗した大木さんも それで終わりではありません。 一緒に引っ張ってきた乗り物の権利書を 辻本さんに売却して、 ライトパープル経営を軌道に乗せます。 岡田さんも 「ライトパープルに泊まれば 自分の経営するレッドが全壊する」 というべきピンチに何度も立たされますが、 ここはダイスの目に助けられて凌ぎます。 (2番卓の様子。 モノポリー勝ちを目指して 思い切った手をうったにも関わらず、 うまくいかなかった岡田さん<右上>はややしぶい表情) 最終的には、 両者を中心とした「せめぎあい」が続いたこともあり、 この卓は時間内に決着しませんでした。 岡田さんが資産1位ですが、 ポイントに換算すればそれほどではありません。 ちなみに、このゲームではいいところなく真っ先に破産、 いわゆる「イチトビ」したのが、 北海道代表の石川隆紀さんです。 乗り物3枚などで多少は粘るものの、 ほとんど何もできなかったという印象はぬぐえません。 このゲームでの石川さんは かなり精神的にも弱気になっていたのではないでしょうか。 「もう次に入ったらおしまいだから」 などと言いながらの交渉シーンが目立ったように思えます。 このあとうまく一晩で気持ちを切り替えて 明日につなげることはできるのかどうかが ポイントとなりそうです。 更に隣の第3卓も、決着せず。 北川泰輔さんが資産を多めに残して 60ポイント弱の得点を獲得した模様です。 しかしモノポリー決着時の120ポイントに比べると 半分以下。 同じような資産勝ちを2ゲーム勝っても、 まだ荒川さんには追いつかないのです。 いかに「終わらなかったゲーム」の評価が低いかが よくわかります。 (3番卓の様子。東海、近畿関係者が集まる。 初出場の北川さん<真ん中右>は 遅いゲーム展開にやや不満の様子) 第4卓では、白井孝さんがモノポリー勝利しました。 荒川さんとともに120ポイントで暫定トップに立ちます。 (4番卓の様子。 初出場の井之上さん<真ん中右>も展開に恵まれず、 浮かぬ表情) 1回戦が終了しました。 東京の夜を満喫する選手。 明日に備えてゆっくりと休む選手。 同じ趣味をもつもの同士で親交を深める選手。 ホテルの部屋に集まって「番外戦」を楽しむ選手。 みなそれぞれの夜をすごします。 次回は翌日の予選2回戦からお送りいたします。 (原文:1999年モノポリー日本チャンピオン 宮野徹 監修:日本モノポリー協会専務理事・ 2000年モノポリー世界チャンピオン 岡田豊) |
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