モノポリーエッセイ |
2008年度モノポリー日本プレーヤー権 全国大会結果報告(その2) こんにちは。 昨年の日本一決定戦 「2008年度モノポリー日本プレーヤー権全国大会」は 去る2008年11月15日、16日に 東京・中野サンプラザで開催されました。 その2回目の報告となります。 まずは恒例となりました 当日イベント「ラストチャンス大会」の模様を お伝えいたします。 ラストチャンス大会といえば、ズバリ「運だめし」。 規定時間以内に一度でもモノポリー勝ちをすればOK。 該当者だけでサイコロ勝負! 1周40マスのモノポリーボードを、 誰よりも早く駆け抜ければ全国大会に出場できます。 途中の金銭のやり取りは一切なく、 チャンスカードやコミュニティカードの指示には従います。 例えばいきなりチャンスカードで、 1周回ってしまう可能性もあります。 またモノポリーでは ゾロ目を出すとさらにサイコロを振ることができます。 ゾロ目は2回までOKですので、 サイコロで「6・6」「6・6」「6・5」と出せば いきなり、35マス進み、ゴールは目の前ですね。 一方間違って3回ゾロ目を出して 「刑務所」に入ってしまえば、 チャンスはほとんどなくなります。 まさに「運だめし」のイベントです。 昨年は「6・6」を出されて 一気に成績上位に食い込まれた方がいて、 場内はどよめきにつつまれました。 さらに昨年はサプライズがありました。 成績最上位者1名は全国大会にフルに参加可能ですが、 予選最終ゲームだけ参加することができる「リザーブ枠」 を新たに2人分設けられました。 その2人ももちろんサイコロで決められました。 全国大会の予選は3ゲーム。 「最後のたった1ゲームだけ?」 という声も聞こえそうですが、 全国大会の仕組み上、この1ゲームは重要です。 なぜなら、最後の1ゲームにモノポリー勝ちすれば、 モノポリー日本一を決める決勝の5人枠に、 高確率で滑り込めるからです。 たった1ゲームでも それは予選の中で圧倒的に重みのあるゲーム。 モノポリー日本一になる可能性がかなりある、 と思っていいのではないでしょうか? したがいまして、 全国大会出場とほぼ同等の価値があるとして、 ラストチャンス大会出場者は喜んでおりました。 実際、この枠で出場を決められた関係者の中には、 歓喜の涙が浮かんでおりました。 今年2009年度の ラストチャンス大会(7/18、関西国際空港)でも、 同様の枠を設けております。 いつもの東京と違い、遠方の大阪が会場ですので、 参加者数はやや少ない可能性が高く、 それだけ「可能性」は広がります。 さらに、朗報があります!! 2005〜2008年の全国大会に出場されていない方には、 ちょっと「運が有利になる」仕掛けが設けられています。 詳細は当日その場にて発表いたしますが、 「運だめし」の要素がさらに高まったのは間違いないです。 「運には自信がある」という方は ぜひともこのチャンスをお見逃しなく。 ラストチャンス大会後は同じ会場にて若干模様替え。 引き続いてすぐに 全国大会の開会式+予選1回戦が開催されます。 ラストチャンス大会参加者はちょっと大変な日程ですが、 その大変さを楽しんでおられる方が多いのも特徴です。 数年前はラストチャンス大会優勝者が、 全国大会に出るための服がないといって、 わざわざ会場前の紳士服屋さんで、 スーツを即座に仕立てて参加する、 なんてことも起こりました。 昨年のラストチャンス大会成績上位者は そんなあわてたところはなかったようで、 皆さん、全国大会に参加する備えが 出来ていたのでしょうね。 さて全国大会開会式は 立食パーティの懇親会を兼ねたものです。 全国から参加者が一同に集まるわけですので、 せっかくの機会ですから、 モノポリー仲間の輪を広げて欲しい、 と2001年から開始されております。 日本モノポリー協会が威信にかけて、 世界中からかき集めました、 豪華なモノポリー賞品が並びます。 今回はうれしいことに、 ほぼにち読者の方から珍しいモノポリーをいただきました。 日本でモノポリーが発売になったのは 約40年前のことですが、 その頃に売られていたなつかしいモノポリーです。 参加者には大評判でして、本当にありがとうございました。 ▲これは非常に珍しい、初期のモノポリー日本語版。 コマがプラスチック、「地中海通」ではなく 「ウェストサイド通」、 コミュニティチェストに十字のマーク、 刑務所に行けに警官がいない、 など、今のモノポリーとはちょっと違います。 さらに開会式では自己紹介を行って、 自分で予選1回戦の対戦相手を決めることができますので、 かなりの盛り上がりとなります。 特定の相手との対戦を希望する者、 明らかに特定の相手との対戦を避けている者、 対戦相手は一切気にせず、 毎年同じ番号のテーブルを選ぶ者‥‥ 自己紹介の内容とともに、性格が表れました。 そして悲喜こもごもの対戦相手選びを終えれば、 すぐに予選1回戦が開始です。 1回戦に出場するプレーヤーは24名。 開会式で決定した、 6名ずつ4つのテーブルに着席いたします。 予選1回戦は毎年、膠着したゲームが多いのが特徴。 日本一を目指す大会ですので、 緊張している参加者が多いからだと思います。 ▲予選1回戦で苦戦中の百田@1988世界チャンピオン (ブラウンのジャケットの方)。 隣の初出場・藤田さん(九州大会優勝)など 多くのプレーヤーがカラーグループを経営するなど 盤上はかなり進んだ局面ですが、 百田さんはまだどのカラーグループも経営していません。 交渉にも熱が入ります。 そうなると有利なのは過去の実績がある方かもしれません。 予選1回戦では2005年日本チャンピオンの石井さんが、 ダークブルー*で圧勝。 さすがの力量を見せつけます。 石井さんといえば思い切ったプレーが身上の方。 その良さがうまく出たゲームでした。 *ダークブルー モノポリーでは最高の価格を誇るカラーグループ。 超高額の収入が期待できる半面、 2マスしかない(他のカラーグループの多くは3マス) ので、止まる確率は低いです。 確率が低いものの、一撃必殺の破壊力なので、 ドラマチックな逆転劇といえば このカラーグループでしょう。 扱い方がやや難しいので、 ベテラン勢にはあまり好まれないようです。 予選1回戦でモノポリー勝ちを納めたのは、 石井さんただ一人。 予選は3回戦ありますが、 予選1、2回戦計の成績上位2名は「特例として」 3回戦を免除されて直接、決勝に進出できます。 石井さんは決勝がかなり近くなったといえましょう。 もちろん、ここで慎重になりすぎて 2回戦で思い切ったプレーができない石井さんでは ありません。 「明日もモノポリー勝ちを目指す」 とはっきり宣言してくれました。 さすがは日本チャンピオン経験者ですね。 次回は波乱続出の予選の続きを報告いたします。 (原文:1999年モノポリー日本チャンピオン 宮野徹 監修:日本モノポリー協会専務理事・ 2000年モノポリー世界チャンピオン 岡田豊) |
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