<2002年度モノポリー日本選手権
結果報告第2回>
こんにちは。
前回は、日本選手権決勝大会一日目の
予選開始前までの様子をレポートしました。
今回は、いよいよゲームスタート!
予選3試合の模様をお伝えします。
大会1日目の晩のうちに、早くも1回戦が実施されました。
開会式でのテーブル選びで決まったところに各自着席。
バンカーは全国のサークルから集まってもらった
専任バンカーさんたちです。
中には6年連続でバンカーを勤めているという
選手顔負けのベテランバンカーさんもいます。
この1回戦では、いきなり激しい展開となりました。
なんと7テーブル中4テーブルで
モノポリー決着までいったのです。
地方予選などでは、
1回戦は比較的ゆっくりした展開が多く、
なかなかモノポリー決着は起こらなかったのですが、
さすが全国大会だけあって動きは
非常に早かったようですね。
1回戦でモノポリー勝ちして頭ひとつ抜け出たのは、
野呂夏雄さん、山本昌穂さん、長野克彦さん、福田勝仁さん
の4名です。
決勝進出へ向けて、大きな一歩を踏み出したといえます。
もちろん、まだこの1回戦の結果だけでは、
決勝進出を決めることはできません。
逆に、1回戦がどんなに惨敗であっても、
まだ望みは全員に残されているのです。
勝った者、負けた者、
みなそれぞれ決意を新たに床につきます。
明けて翌朝。2回戦です。
この2回戦では、完全抽選により
テーブル分けが決まりました。
前述の1回戦モノポリー勝ちの4名は、
ちょうど全員がバラバラのテーブルに分かれています。
ここでもしも彼らが2回戦でも連続して
モノポリー勝利を達成すれば、
その選手は3回戦を待たずして決勝卓進出が確定します。
極端な話、4名ともモノポリー勝ちすれば、
4名が一気に決勝進出決定、
3回戦は残り1つの席を争っての
厳しい戦いとなってしまう可能性もあったわけです。
いったいどうなるのでしょうか?
2日目ということでギャラリーや取材の人数も増え、
部屋の中は熱気むんむん(死語?)の状態で
ゲームが開始されました。
2回戦の結果をいいますと、
先ほどの4名はいずれも
連勝をすることはできませんでした。
さすがに強豪ぞろいの本大会で、
やすやすと決勝進出を許してもらえるほど
甘くはなかったようです。
言い換えれば、
団子レースの状態に近づいてきたということですね。
この時点でトップに立ったのは、大阪の井元哲也さん。
モノポリー勝ちでこそないものの、
2連勝で首位に立ち、予選通過濃厚です。
2位以下には、世界チャンピオン岡田豊さん、
昨年日本チャンピオン植田幹浩さんと強豪が名を連ねます。
そして3回戦・・・!
3回戦はそれまでの成績上位者から順にテーブルを組み、
上位卓にはテーブルポイントというボーナス点がつきます。
決勝進出の可能性が残っているのは4番卓の一部の人まで。
5、6番卓になった選手には
残念ながら可能性はありませんが、
だからといって帰ったりする人はもちろんいません。
皆さん最後までゲームを楽しんで帰られました。
予選の3回戦が終了して、
決勝に進出する5選手が決定しました。
山本昌穂さん(モノポリー名人)
井元哲也さん(九州予選代表)
佐藤英一さん(ベイサイドモノポリークラブ決定戦代表)
岡田豊さん(世界チャンピオン)
高野修一さん(北海道予選代表)
2モノ(モノポリー勝ち2回)を達成した山本昌穂さんが
トップで予選通過。
山本さんは今年の名人戦の勝者でもあります。
もしここでも勝利すれば
1年間に「名人」と「日本チャンピオン」の
2大タイトルを独占(!)することとなります。
本人も「タイトル獲ります」とズバリ断言!
気迫でのぞみます。
続く2位は、3回戦では勝てなかったものの
それまでの貯金で井元哲也さん。
井元さんも過去に名人の経験がある大ベテラン選手です。
予選3位通過は、
3回戦2番卓で苦しい展開を凌ぎきった佐藤英一さん。
佐藤さんも実は名人経験者です。
本当に実力者ぞろいですね。
世界チャンピオン岡田豊さんも4位に入り、
貫禄を見せます。
そして最後の5位に滑り込んだのは、
北海道代表の高野修一さんでした。
98年に初の北海道在住
日本チャンピオンを達成した千葉さんが
すぐそばで見守るなか、
北海道から2人目の栄冠を目指します。
この5名がこの順番で決勝のダイスを振ります。
かくして予選終了!
さあ、日本チャンピオンに輝くのはいったい誰?
興奮の決勝の模様は連載第3回で!
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