タモリ |
地図を見てても、
ヨーロッパっていうのは、
ほんのちょっとの部分ですよね。
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糸井
| 追いこまれている感じがします。
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中沢
| アフリカなんて
こんなに大きいんですよ?
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タモリ
| 行き詰まった西欧の思想が
世界中をおおっているんですけども、
それがもともとは少数の考え方で、
間違いであるということが、
縄文にさかのぼることで、
わかってくるわけですよね。
それじゃあ、
がらっと
かわっていかなきゃいけないのは
どういうものなのかというのを
中沢さんが話すというのが、
今日の第2章なんですよね。
ノンジャンルでいろいろなものを集めて、
なんとかこれからを打破しなければ、
完全に行き詰まってしまってるというのは、
わかっているわけですから。
だいたいみんな気づいてるらしいんですね。
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中沢
| なのに、
今の日本全国の大学は
別の方向へ行っちゃっているんです。
どんどん機能化と効率化と
産業に簡単に結びつく部分に
大学が全体的にかわっちゃっています。
ぼくは方向転換をしたいんですね。
全然違う方向へ、ぐーっと方向転換を
していかなきゃいけないと思ってたら、
横にタモリさんの中洲産業大学があって。
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糸井
| あと新聞社もあります。
ほぼ日刊イトイ新聞もね。
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中沢
| 東京の空を飛ぶと、
すごい緑が多いんです。
世界的に見ても、
緑の多い都市になっていて、
自然に作られているところなんですね。
無意識のまま
庶民が都市を作ってる部分では、
そういうところが生きるんですけども、
人工的な都市計画、
今の考え方のようなことを
もとにしてやっていくと、
そういう部分を破壊してしまうんですね。
ですから、都市計画自体に、
手前勝手なこと言ってしまうんですが、
対称性とか、1万年の記憶とか、
そういうのを
どう組みこんでいくかっていうのを、
これからすごく
研究していかなきゃ
いけないことなんだと思います。
日本人がこれから生き延びていくには、
そこがいちばん重要だと思うんですね。
技術の面でも、経済システムを
どうやって作り直していくかっていう、
そういうノウハウをもう一回セットする
仕組みを作らないといけない。
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タモリ
| 東京っていうのは、
複雑で大きな都市ながら、
意外と住み心地がいいんですよね。
それは、
土地の記憶が
まだ残っているところから
来てるんでしょうね。
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糸井
| つまり、
土地の記憶を殺しきってないから、
住み心地がいいってことですよね。
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中沢
| そういうことですね。
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タモリ
| 殺さないような開発と。
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糸井
| 中沢くんは
こないだ縄文地図をぱっと見て
あらためてすごい、
と言った場所があるんですよね。
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タモリ
| ここすごいんですよ。
二子玉川のあたり。
クリックで拡大します。
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糸井
| ここに湿地帯が集中してるんですよ。
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中沢
| 上野毛と二子玉川とは、
すごい密集地なんです。
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タモリ
| この地図を見て、
もう一回、ちょっと
東京を歩こうかと思いました。
(明日に、つづきます)
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2006-01-08-SUN
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