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『室内プロゴルファーをめざせ!』
マリオゴルフ64は、やめられない。

MARIO GOLF 64 

 

マリオゴルフ64『マリオゴルフ64』(第6回の6)
ついに、開催。
〜こぢんまりした「ほぼ日杯」争奪
マリオゴルフ64親子夏休み大会〜 その1

開会前のひととき。
鼠穴の3階、ほぼ日編集室のすぐ隣のリビングルームでは、
3組の家族が試合開始を待っています。

出場が決まってからこの日まで、
3組のご家族とほぼ日スタッフは
何通かのメールのやりとりをしてきました。

>今日から、特訓です。
>へたくそだけど、参加することに意義がある!
>をモットーに、がんばります! 

と書いてきてくださった甲府の長嶺(ながみね)さん

>子供たちは、近視のために、折角買ったマリオゴルフを
>満足のいくまで、やらせてもらえない毎日です。
>この機会に思う存分やらせてあげたいと思う鬼の母です。
>ただし母はまだほとんど触ったことが無いので
>子供を差し置いて練習にイソシミマス。

というご報告は横浜のMさん

>息子には一度も勝ったことがありません。
>当日まで練習あるのみです。
 

と、福井の横山さん

まだ実際にお会いする前から、
みなさんの意気込みはじゅうぶん伝わってきていました。


今日のネズアナは  
こ〜〜〜〜んな気分!





<出場者紹介>


「参加が決まってから、特訓につぐ特訓でした。
 睡眠時間を削って、夜中の3時まで
 練習に励んだんですよ」    (父:長嶺教光さん)

「今日は、負けないようにがんばります!」
                (子:長嶺千里ちゃん) 


山梨県から参加の長嶺教光さんと
千里ちゃんペア        

 甲府からやって来た長嶺チームは
 お父さんの教光(のりみつ)さんと、
 長女の千里(せんり)ちゃん9歳のペア。
 お父さんは限定品のNINTENDO64ゴールドモデルを
 甲府のトイザらスで偶然、入手したという幸運の持ち主。
 お母さんの千代さんと、
 光葉(みつは)ちゃん、香恋(かれん)ちゃん2人の妹が、
 おそろいの黄色のワンピースで応援だ。
 


「昨日、ぼくの友だちのすんごくゲームのうまいやつの
 ところで直前講習を受けて、必勝テクニックを
 教わってきました」     (父・横山イチローさん) 

「ゼッタイ、優勝したいです」 (子・横山元気くん)


週末しか会えなくても息はピッタリ。
横山イチローさん、元気くん親子。 

 名前の通り、元気ハツラツの元気くん。
 力強くガッツポーズをとってくれた。
 横山家はお父さんのイチローさんが東京に単身赴任中。
 ご家族は海と山の幸にあふれる福井で暮らしている。
 この日のために長男の元気くんと妹のきららちゃんは
 2人きりで飛行機にのって東京へやってきた。
 


「この1週間は、特別にゲームしてもいい時間を延長して、
 練習に励みました」       (母・M啓子さん) 

「優勝を狙います!」       (子・M智充くん)


唯一のお母さん選手・M啓子さんと
智充くんのペア          

 ボロボロになった攻略本を試合直前まで放さなかったMチーム。
 啓子さんと、長男の智充(ともたか)くん10歳がタッグを組む。
 弟の崇明(たかあき)くんとお父さんの康博さんが見守る。
 「お母さんよりも自分のほうがゲームの腕が上だから、
 お兄ちゃんと2人で出たい」と主張する崇明くんであった。無念。
 お父さんは、緊張のためか、無口。
 


「おまえら。優勝を狙うとかなんとか言ってっけど、
 ふざけるな」          (金澤セイヒロー)  

「遠いところからわざわざ負けるために来てくれて、
 まったくご苦労さん、だぜ」   (JARO)


ニラミをきかせる「ほぼ日」チーム

 3組の親子を迎え撃つ「ほぼ日」チーム。
 セイヒローとJAROがコンビを組む。
 開会式でのチーム紹介では、
 怖い目つきでにらむというパフォーマンスが裏目に出て
 子供たちの闘志に火をつける結果に。
  





★ほぼ日杯のルール★

 4組によるトーナメント方式。 
 対戦は「マッチプレイ」。
 1チームにひとつのコントローラが渡される。 
 親と子がかならず交互に打つこと。      
 対戦相手とコースはジャンケンで決定。    
 1回戦2試合はハーフ9ホールで、      
 「キノピオランド」コースの
 1〜9、10〜18ホール。
 決勝戦は「ノコノコパーク」18ホール。   
 使用するキャラクターは、対戦ごとに
 ジャンケンで決定する。        
 さらに、優勝者には、タカハシ・ブラザーズへの  
 挑戦権が与えられる。
  


組み合わせは子供たちによる
ジャンケンで、このように決められました。

●第1試合 Mチームvs.横山チーム

●第2試合 長嶺チームvs.ほぼ日チーム


「ジャンケンポン!」      
子供たちにまじって、セイヒローは
思わずマジになっていたぞ    


第1試合
キノピオランド第1〜第9ホール
Mチーム(マリオ)vs.横山チーム(ワリオ)

●第1ホール 363ヤード パー4 晴れ 風2m


最初のショットは、両チームとも子供たち。
ゲーム度胸が、いいのでしょうか、
元気くんも智充くんも、まったく迷わず、
冷静にショットを繰り出しました。

2打目は親の番。
お父さんが福井に帰ってくる週末に集中して
練習を重ねてきた横山チーム。
イチローさんはいきなりグリーンに乗せました。
2オンです。

それを見てプレッシャーがかかったのが、
Mチームの啓子さんです。なんと、
地面を激しく叩いてしまいました。
転がったボールはわずかに33ヤード。

「ええっ!?」

智充くんが頭をかかえます。さらに焦る啓子さん。    
3打目、智充くんのリカバリーショットで
グリーンに乗せたものの、
ひと足はやく横山チームがバーディゲット
最初のポイントを稼ぎました。


智充くん、真剣な表情で第1打

 


「マンマミーア!」
地面にクラブが直撃




●第2ホール 161ヤード パー3 雨 風なし


ここは「ニアピンゲット」のホールです。
同じ打数で上がっても、ニアピンをとった方に
ポイントが与えられる厳しいホール。

161ヤードのショートホールですから、
1オンでピンに寄せたほうが有利。
1打目でグリーンが狙えます。
今度はどちらも親からティーショットにのぞみました。

イチローさん、慎重に4番アイアンを選んでショット。
ナイスオンです! 残り11.89メートル。
啓子さん、こんどは慌てず、じっくりと、
6番アイアンでショットです。
9.87メートルに寄せました。

「やった!」

Mチーム、ニアピンゲットです。

啓子さん、ほっ
2打目は子供たちのパット勝負。

横山元気くんは、グリーンのアンジュレーション(起伏)を
パパといっしょに慎重に読み、ミドルパット。
うまい。残り23センチの距離につけました。

次はM智充くん。
ここでカップインを決めてバーディがほしい。
狙いは冷静です。ところが……。

「ああーーーっ!!」

智充くんのパットが、ピンに蹴られてしまいました。
コントロールはよかったのに、
ちょっと力が入りすぎました。

しかし、ピンそばに寄せることできたおかげで、
啓子さんのパットは成功。
イチローさんもパーで沈め、あっさり引き分け。
ニアピンをとっていたMチームにポイントが入りました
静かに応援していたパパの康博さんも、
ホッとため息をつきました。


横山イチローさんは実際にゴルフを
やります。           
コントローラーを持つ手にも   
力が入りますね         


調子を取り戻してきた啓子さん。
応援していた智充くんの弟、
崇明くんも、ほっ     


カキン! 蹴られてしまいました




●第3ホール 343ヤード パー4 晴れ 風なし

ティーショットを打つ前に、
元気くんはホール全景画面を見て、方向を微調整。
みごとフェアウエイの真ん中に落としました。
フェードするワリオのクセを完全に把握しています。

智充くんは、迷いなく豪快にショット。
このあたりで、慎重派の元気くん、豪快派の智充くんと  
キャラクターがはっきりしてきました。
残念。ボールはラフへ。

続いてのイチローさんは、2打目にして
グリーンに乗せました。

「よしっ!」

ガッツポーズの横山チーム。
これを見た啓子さんに、再び緊張が走ったようです。

クラブが、芝をたたく鈍い音がしました。

無念。またもや、打点が早すぎです。
思うようなショットになりません。
Mチームは、さらに、力が入りすぎたり、
弱すぎたりで、ボールをグリーンに乗せるまでに
6打を要してしまいました。
結局、このホールはバーディをとった
横山親子の圧勝。


冷静なショットの横山元気くん



●第4ホール 477ヤード パー5 晴 風9m


ここはドラコンホール。ティーショットをより遠くに
飛ばしたほうに有利なホールです。

気合い十分の元気くん、いきなりボールからイナズマ
走らせるほどのナイスショットを飛ばしました
(ワリオのショットにはイナズマが走るんです)。

智充くんも負けてはいられません。
インパクトの位置を上にずらし、風の影響を
なるべく少なくする巧妙なショットを打ち込みました。
その結果、みごと300ヤードを越え、
Mチーム、ドラコンゲット!!!

その後横山チームは3打目で、
Mチームは4打目でグリーンに乗せました。
あとはパット勝負です。

イチローさん、イーグルを狙って長いパットを打ちますが、  
ちょっと強すぎて、カップから離れてしまいます。

チャンスが巡ってきたか、Mチーム。
智充くんの1パットでカップに沈めれば、
お互いにパーでも、ドラコンゲットによって、
このホールのポイントがもらえます。
しかし……5打目の智充くんのパットは、カップのわずか 
22センチ手前で止まりました。
横山元気くんは5打目をカップイン・パーセーブです。
このホール、横山チームのポイントとなりました。




出た! ワリオのイナズマ


●第5ホール 355ヤード パー4 晴 風4m


第5ホールは向かい風。
元気くん、智充くんとも慎重にホール全景画面を確認し、
1打目をフェアウエイに乗せました。
イチローさんも、啓子さんも、このコースは着実に攻め、   
パーに。引き分けです。


どっちのチームもがんばれ!


●第6ホール 138ヤード パー3 雨 風6m


雨、パー3のショートホールと、条件は決して
やさしくないですが、両チームともパーをセーブ。   
勝敗つきません。
にぎやかだった応援席も静かに見守るのみ。

 



●第7ホール 387ヤード パー4 晴 風なし


そうして迎えた第7ホール。
天気は晴、風はなし。いいコンディションです。
1打目、智充くんは方向を何度も確認し、慎重にショット。  
フェアウエイのまんなかへ。
一方、元気くんも、ほとんど同じ位置への第1打。
イチローさんも、コースを確認し、2打目、
フェアウエイをキープです。

しかし。Mチーム、啓子さんの2打目が、
飛距離が足りず、バンカーへ。

ここまでのポイントは、横山チームが3点、
Mチームが1点。残り2ホールですから、
ここを取らないと、Mチームに勝利のチャンスは
なくなってしまうのです。
同点でもダメ、という厳しい状況。ピンチです。

そのプレッシャーをいちばん感じていたのは、
智充くんでした。
次の自分のショットに、すべてがかかっている
バンカーから出して、グリーンに乗せなくちゃ。

 

決心のショット。智充くんの3打目はふんわりと
ロブショットでグリーンのピンそばに舞い降ります。

「ナイスアプローチ!」

鼠穴の観戦者みんなが声をそろえ、
Mチームもホッと安堵したその瞬間でした。

横山チームの元気君が、フェアウエイから狙った
3打目のボールが、直接カップにとびこみました。
チップインバーディ。
横山チームにポイントが入ります。

残り2ホールをMチームが取ったとしても、
もう追いつけない状況になってしまいました。
第1試合・横山チームの勝ち抜けです!

「バンザ〜〜〜〜〜〜イ!!!」

手を取りあって喜ぶイチローさんと元気くん。

智充くんの目から、大粒の涙が
ポロポロッ、とこぼれ落ちました。

「ごめん、智充」

お母さんは小さくなってしまいました。

「よくやった! よくやったよ!!」

試合をずっと見ていたdarlingが声をかけましたが、
涙は止まらず。M家のお父さん・康博さんが、
あふれる涙を隠そうと後ろを向いた
智充くんの頭をなでています。
弟の崇明くんも一緒になって

「お母さんのバカ」

責めちゃいけません。お母さんもがんばりました。


智充くん、うまい!


見事なチップインバーディ


「イエーイ!!」     
危ない場面もありましたが、
横山親子は1回戦をみごとに
勝ち抜きました      


健闘しました。よくがんばった

第1試合、横山イチロー&元気チームの勝ち。
決勝進出、決定です。



次回の「樹の上の秘密基地」では、
長嶺チームとほぼ日チームによる第2試合、
そして、その勝者と、横山親子による
決勝戦の模様をおとどけいたします。
ぜひとも来週をお楽しみに!


 

1999-8-10-TUE

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