宮本茂が語る。 |
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『ドンキーコング64』は、いわばオールドファッションな、 |
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で、レア(=RARE 編集部註:DK64を開発した |
けど、ほら、さっきも言った、 |
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9月にイギリスに行ったときに、 レア社へも寄ってきたんですよ。 レアはもう、独自に開発している、独立したチームで、 自覚とプライドを持って仕事しているのでね、 周りからいろんなことを言っても、 あんまり聞いてはくれないのですけれどもね(笑)、 こないだ、ぼくが行ってきて、で、ぼくに対しては まだ聞く耳を持つので、そんなら意見を送れって。 ここ数週間のあいだに、最後の調整をするんですよ。 今、ちょこちょこと意見のやりとりを始めているところ。 けっこういい感じのものになると思うんですけれども。 今は、ほぼ完成という段階で、あとひと月で ロム出しをせんとあかんので、 けっこう厳しいんですけれども(笑)。 (編集部註:このインタビューは9月下旬に行われました) |
わりとね、今度出る『スターツインズ』もそうなんですけど、 コースがそんなにたくさんはないんですよね。 ある程度、3Dゲームを作り慣れてくると、 あるコースを絞り込んで、そのなかにいろんなネタを 多層的に入れていったほうが、 プレイヤーも楽しいやろ、と思いますので、 『DK64』も『スターツインズ』も、 遊び込めば遊び込むほど、どんどんネタが出てくるように なっていますから。 買ってもらったひとは、きっと長いあいだ遊べますよ。 |
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『スターツインズ』は、『ブラストドーザー』をやった チームが作ったんですよ。 だから、『ブラストドーザー』をやってもらったひとにはわかる スルメ的な味わいというのがあって、 始まってから1時間くらいまでがちょっと辛いんだけど、 そこを克服するとね、何度でも新しいネタがあって遊べる、 極めようとすると、トコトンまで極められる、そういうゲーム。 これもなかなか楽しいと思う。 こちらも3Dアクションゲームですね。 |
『MOTHER3』についても、今ぼくが自由に思ってることを ちょっと言っておきましょうか。 幕張のスペースワールドでの反応もよかったですしね。 触ってみて、触り応えもそれなりに揃ってきたし、 今のところ、80%くらいまで来たかな、と思います。 前から仕上がっていた絵を組み込んで、調整して、 結果として動いているものを触ると、 あぁ、これは京都(任天堂)で作ってないゲームだな、と いう感じがするね。 これは、うちにとって非常にありがたいところで、 最近は、どのゲームも京都で作ってる、みたいな 偏った雰囲気が感じられるのでね。 レアにさえもあるもんね(笑)。 京都で作ってる、みたいな匂いが(笑)。 |
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けっこう、そういう意味では、 『MOTHER3』はなかなか新鮮なゲームで、 ロールプレイングゲームが3Dになりました、っていうだけじゃ ないティストが、いちおうあるかな、と思います。 スーパーファミコンでの、 きれいに描かれたテクスチャーを張り込んだゲームとか、 CGの先端のような雰囲気で、絵柄を仕上げたゲームが ほとんどで、それが今のビデオゲームというふうに 思われている時代なんですよね。 『MOTHER3』は、そういう種類ばっかりじゃない 絵というのがあるよ、という部分まで来たんで、 けっこう楽しみですね。 |
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だから、来年マリオRPGが出ても、ゼルダが出てもね、 |
(C)1999 Nintendo. Game by Rare. TM & (C) 1999 Rare. Rareware logo is a trademark of Rare. (c)1999 Nintendo/HAL Laboratory,Inc./Shigesato Itoi |
全6回にわたってお届けしてきた宮本茂インタビュー、 |
1999-11-19-FRI