「ドンキーコング64」 |
「イギリスの郊外(田舎?)にある、 ゲームクリエイターの集まった会社です。 ロンドンから特急列車に乗って、 1時間30分〜2時間くらいでしょうか。 会社は非常に良い環境のところにあり、 敷地内をリスなどが走り回っているというウワサも……。 任天堂とは、業務用ゲームの開発時代からの付き合いで、 歴代の任天堂ハードに魅力あるソフトを 提供してくれている頼もしい会社です」。 (任天堂広報室) |
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敷地内をリスが走り回る!
きっと緑が多くて、静かなところなんだろうなぁ。 それではレア社の某スタッフに 「ドンキーコング64」の裏話を聞いてみましょう。 |
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ついにN64版のドンキーコングが出来ました。 「ドンキーコング64」で、新たな楽しみを 皆さんに味わって頂けたら、と思っています。 N64版にはなりましたが、なによりも1981年から続く 長い歴史のあるドンキーコング・シリーズの 最大の強みは、ドンキーコングがとても多才な キャラクターだということでしょうね。 まずなんといっても、存在感が抜群! そしてプレイヤ−はドンキーコングを通じて 自分を表現できるんですよ。 ドンキーコングを操って、 あるときはスーパーヒーローになったり、 次の瞬間にはおっちょこちょいなサルになったりする。 ドンキーコングは、その性格にいろいろな面をもっていて、 多くの人はそんな彼の性格の中に、どこかしら 自分と似たところを見つけ出すんでしょうね。 自分や自分の知り合いの中にドンキーコングと 共通する部分があるんだと思いますよ。 |
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日本だけでなく、 ドンキーコングは世界中で人気者ですね。 それはやっぱり彼がそれほど愛嬌タップリの キャラクターということでしょう。 大きくて、抱きしめたくなるほどかわいくて、 そしてどこか抜けているという……。 ドンキーコングのゲームで遊べば 魅力タップリのドンキーコングと出会えるというわけです。 女の子であれば、彼の優しくてぼーっとしたところに 惹かれるだろうし、男の子だったら彼の力強くて パワーあふれる部分にあこがれるんだと思います。 だからこそドンキーコングのゲームというのは 男女を問わず楽しめるものになっているんだと思いますよ。 |
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そしていよいよドンキーコング・シリーズ最新作、 「ドンキーコング64」。 よく、「ドンキーコング64」が同じくうちで開発した N64用ソフト「バンジョーとカズーイの大冒険」に 似てるんじゃない?と聞かれるんですよ。 どっちも一見同じ3Dアドベンチャーだから、 両タイトルが比較されるのも無理ないですよね。 よくよく見れば「ドンキーコング64」は とっても風変わりなゲームだっていうことがわかると思うんです。 操作可能な5匹のキャラクターがいて、 「バンジョーとカズーイ〜」よりも豊富なアクションが ぎっしり詰まっていますしね。 それに、今までこの手のゲームにはなかった「共同作業」 という考え方がとてもよく現われているのも特徴でしょうか。 5匹のどれが欠けても、ゲームは成り立たないんです。 「バンジョーとカズーイ〜」も、もちろんとっても 楽しいゲームですけど、「ドンキーコング64」はそれ以上! でも、僕らにとってはどっちも大切なゲームですから 両方ともプレイして欲しいですね。 |
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そうそう、オープニングのヒップホップに 注目してくれている人が多いみたいですね。 日本でも、CMでこの曲をアレンジして使ってくれていますし。 僕らは「ドンキーコング64」の5匹のキャラクターを 紹介できるようなおもしろい歌をずっと考えていたんです。 だけど、なかなかうまく歌える曲ができなくって困っていました。 なんていうか、普通の歌じゃ彼らの魅力が うまく伝わらないような気がしたんですよ。 そこで、愉快なラップミュージックだったら…… 5匹のメインキャラクターの特徴を 一番うまく表現できるんじゃないか?ということで、 ラップを採用することに決めたんです。 実はあのラップはレアのスタッフが歌っているんですよ。 僕らはもちろんすごく気に入ってるんですけど、 日本でもみんなに口ずさんでもらえるとうれしいですね。 |
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オープニングのラップにはもちろん、ゲームに登場する 5匹のコングキャラクターの中で、個人的に 僕の1番のお気に入りは、"ランキー"なんです。 彼は見た目もおもしろいし、自分からマヌケな行動を とっているように見えてしかたがないんですよ。 こんな風に感じるのは僕だけかもしれないですけれどね。 ゲーム中では、どんな場面でも柔軟に対応できるし、 動きにもユーモアがありますし。 操作するのがすごく楽しいキャラクターなんですよ。 |
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じゃあ、お気に入りのステージは、って? 制作者としてとても好きなステージがあるのですが、 (あくまで個人的 なんですけれど……) 「マッドファクトリー」と「ゾゾゾ〜キャッスル」でしょうか。 どちらのステージも隠しネタが満載でてっぺんまで 登ろうとするとかなりのやりごたえがありますよ。 皆さんもチャレンジしてみてください。 きっと満足してもらえると思いますよ。 でもちょっと苦労するかもしれませんね……。 |
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敵キャラの多くがなぜ「ワニ」をモデルにしてるのか?って よく聞かれるんですけど、 ワニだとそんなに変でしょうか? その理由が何か?って聞かれるんですけど答えはシンプル。 まず、何よりもワニって見た目におそろしげな爬虫類だし。 ワニ好きの人もいるからこんな言い方しちゃいけないな。 強いし、機嫌をそこねると獰猛だし、 基本的に水周りの生き物だし、 ドンキーファミリーと戦う相手としては うってつけの好敵手だと思わないですか? 実際ゲームで戦っていると疑問なく戦っているでしょ。 |
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開発苦労話ってありませんか?などとも聞かれるんですけど、 この問いにたいする答えは難しいですね。 ドンキーコング・シリーズを待っていてくれる世界中の たくさんの人々の期待に応えられるだけの いいゲームにしようと努力したことが、 最も苦労した所です。 漠然とした言い方ですが・・・ ゲームに関わる全ての要素は ここに集約される訳です。これはゲームを開発する者全てに 通じるのかもしれませんね。 「ドンキーコング64」で 是非チェックして欲しい所は先にお話しましたように 全てなんですけれど、そうですね、うーん、 なかでもゲーム中にいくつかある対戦モードとボス戦は より一層、ゲームプレイの熱くなる時間を もたらしてくれるものと思います。 いかがですか? もうずべてのボス戦をクリアして頂けましたか? |
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貴重なレア社への直撃インタビュー。 「任天堂・開発関係者インタビュー」との違いを 感じていただけましたか? 特にシンプルかつ明解な答えが印象的でした。 ゲームをつくる環境を自然豊かなイギリスの ロンドン郊外に求めたり、 オフィスでたくさんの動物と 共存したり、こういったことからもレア社の作るゲームに 様々な動物が登場するのもうなずけますね。 動物に対する並々ならぬ愛情さえ感じます。 今回の内容はインタビューの半分くらい。 残りの半分は次回のお楽しみです。 もう少しレア社をのぞいて見ることにします。 それでは、良いお年を! |
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1999-12-29-WED