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まったく経験のない新しいゲームをプレイするときは、 説明書の操作方法を読み込んだり、 チュートリアルモードを 熱心にプレイしたりするのだけれど、 前作をきっちりやり込んでいるとなると、 僕はいくらかの慢心とともにコントローラーを握る。 要するに、勝手知ったる自宅へ ひさびさに帰る学生のようなつもりでいる。 ところが、思いのほかぎくしゃくするのが常である。 前作の『ピクミン』を精力的にプレイし、 きちんとグッドエンディングを迎えた僕にとって、 その操作は、あらためて学び直すまでもなく、 とっくに身体に染みついているという認識である。 しかしながら、やはりそれは3年近く前のことであって、 当時の自在な操作はすっかり忘れ去られてしまっている。 ええと、集合の笛はこれで、投げるのがこれで、 カメラのズームはこっち? ああ、こっちか? 抜くのはこれで、隊列変更ってあったよね? だから、そっちに投げたらダメでしょ。 解散したあと、個別に呼ぶんでしょ。 誰かまだ残ってる? どうやって調べるんだっけ? だから、それはズーム! こっちは、ああ、もう! つまり、元陸上部のお父さんが、 「よっしゃ、いっちょ、いいとこ見せるかあ」と意気込んで 運動会の父親対抗リレーに出場したところ、 すっかり歳を食っていたため足がもつれ、 身体がついてこなくて見る見るバランスを崩し、 意志とは裏腹にスローモーションで 前のめりにコケてしまうようなものであり、 いやあ、我ながらイヤな比喩を書いちゃったなあ。 意気揚々と『ピクミン2』をプレイし始めた僕だったが、 そのプレイは当の僕を失望させるに十分なほど ぎこちないものだった。 とりあえず、いまやるべきことをこなしたものの、 なんだか、手際としては、まったく納得できねえ。 昔は思うがままにピクミンたちを率いたもんじゃよ、 などと言いわけがましくつぶやくものの、 残念ながら聞く弟子はいない。 まあ、ぼちぼち慣れていくだろう。 2004-07-01-THU
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