満を持して世に問う!おそらく失敗企画! ほぼ日指名手配・笑う大捜査線。 |
この人、最近「ほぼ日」スタッフに参加してくれてる グッドマンさんです。 「ワハハ本舗」の印刷物とか編集していたり、 「ポカスカジャン」の私設応援団も精力的にやっています。 このグッドマンさんが、 5月3日、憲法記念日に横浜方面にでかけます。 すてきなすてきな「ほぼ日Tシャツ・新品」を1枚持って。 ◆彼を見つけた人は、近づいていって、 「ニヤリ」と声をかけてください。 その場でTシャツがもらえます。 ただし、最初に声かけた人はラッキーだけど、 2人目からは、「ニヤリ」が無駄になりますよね。 編集部内は、 「誰にも声をかけられずにさみしく Tシャツを持って帰る」のオッズが 異常に高く賭にさえなりませんでした。 でも、しばらくはこの企画は続けます。 ◆では、捜査資料の公開です。 本人に書いてもらったものです。 グッドマンのとくちょう。 身長164センチ、体重76キロ。 ……でぶです。 顔まんまる。めがね。髪は短い。あごヒゲあり。 あと、なで肩。体を左右にゆすって歩く。 ベージュの半ズボンに黒いリュック。 Tシャツのうえに白いシャツをはおります(予定)。 すごく寒かったらジーンズかも。 当日の行動予定。 午後からゆるゆると「みなとみらい」の遊園地に行き、 しばらく遊んでます。目的はジェットコースター。 なんか、すごいのできたっていうじゃないですか。 同行者は妙齢の婦女子2名の予定です。 そのあと暗くなってから、中華街まで行くでしょう。 中華街の目的は、そりゃ飲茶さね。 どの店にするかはまだ決めてません。 あと、中国茶の専門店とかも行くし。 うろうろ。 というわけで横浜には6〜8時間くらいいることに なるでしょう。 では、横浜方面の読者の諸君、捜査よろしく! |
1999-05-02-SUN
さて。第1回の「グッドマンを探せ」ですが、 みごとに逮捕されちゃったんでした。 ああ、賭をしなくてよかったよ。 じゃ、そのレポートをお読みくださいませ。 探されたグッドマン・レポート やったーっ! 見つけてもらったーっ! 「快哉を叫ぶ」ってこんな感じ? やっほー。ひゅー。ぶい。 というわけでグッドマンです。 5月3日の憲法記念日、 行ってきました、人ごみの横浜へ。 「追いかけてヨコハマ」 ですよ、ほんとに。 編集部全員が、 「誰にも声をかけられない」 と決めてかかっていたんですよ。 こんなことなら「見つけられるほう」に 賭けとけばよかった。 その日、午前10時に新宿区のアパートを出て、 妙齢の婦人の運転で一路横浜へ。 第三京浜が混んでいたので下の道をすすみ、 桜木町に着いたのは昼過ぎでした。 そこで横浜在住のもうひとりの妙齢の婦人と合流、 3人でとりあえず「クイーンズスクエア」に行き、 サンドイッチなぞを購入、広場に座って 軽く昼ごはんをすませます。 「ここで、誰か、見つけてくれるかなあ」 と、ちらりと思ったんですが、誰しもが 楽しい行楽の真っ最中。 誰ひとり声をかけてくれません。でも、 「この人ごみの中に『ほぼ日』の読者がいるかも!」 と思うと、妙に嬉しい。 実は、ワタシ、けっこうキアイ入ってたんですよ。 半ズボンもシャツも新調したし。 だから、口では 「ま、これだけ人がいるとね……」 なんて言ってましたが、あの日のぼくは あなたに見つけてもらうためだけに生きていたと いっても過言ではなかったんです。 そんなこんなの勇み足で大混雑の遊園地 「よこはまコスモワールド」へ。 もう、すさまじい人だったんですよ。 まず入り口の前で並ぶ。入っても並ぶ。 ひとつの乗り物に1時間、2時間待ちはあたりまえ。 並んでいる人と歩いている人の境界線が よくわからないくらい、人がいるんですよ。 「あちゃー。これじゃ、探そうったって、 探せないんじゃない?」 知り合いだって、はぐれたら二度と巡り会えそうにない。 それでもいくばくかの期待をはらみつつ、待ちました。 最初に並んだのは「クリフ・ドロップ」。 丸太をイメージしたライドに乗って 水流を巡る急流すべりです。 これが70分待ち。 誰も来ず。 続いては世界初の水中突入型のローラーコースター 「バニッシュ!」。 これは130分待ちと、立て看板を持ったお兄さんが 教えてくれました。 ま、待ちましょ。 並びはじめて10分位したところでしょうか。 つづら折りの列の、いちばん外側からひとつ内側に 曲がろうとしていたその瞬間! 30代後半とおぼしき男性が声をかけてくれました。 「グ、グッドマン、さん、ですか……?」 はっ。あんた誰。じつはその時、なぜかポッカリと この「大捜査線」のことを忘れていたんですよ。 さっきまではあんなに執心していたのに。 友達かなと思っちゃったんですよ。でも見覚えがない。 するとその方は、 「あの、インターネットの……」。 それでわかりました。これは、そうにちがいない! ぼくはすかさず言いました。 「合言葉を!」 「…………ニヤリ」。 これで決まりです。おめでとうございます! あなたが一番です! その方は赤崎正幸さんとおっしゃいました。 しかし、赤崎さん、しきりに上のほうを見て、 手を振っています。見上げると、ローラーコースターの 乗り場に近い高台から、女性がひとりこちらを見て 手を振っていました。 「おーい! 一番だって! 降りといでーっ!」 と赤崎さんは声をはりました。 「妻なんですよ。上から見て、あの人がそうに ちがいない、って言うから、僕が降りてきて 確かめたんです」。 おお、美しき夫婦愛です。 「家族全員で探した甲斐がありました」。 ええっ? ご夫婦だけじゃないんですか。すると、 ちょこまかと男の子が駆け寄り、 「アタリ? アタリ!? やったーっ!」 と叫びました。長男の正和くんでした。 手には、プリントアウトした僕の顔写真。 かなりホンキで探してくださったことがうかがえます。 やがて奥さんの久美さんが、長女の千鶴ちゃんを 抱っこしてやって来ました。 聞けば、この日は、二人が知りあった大学のテニス サークルのOB会が、みなとみらいのホテルで あったのだそうです。 その日の朝、出がけに『ほぼ日』にアクセスした 久美さんがこの「大捜査線」を発見、 探してやろうじゃないの! と 皆に提案したのだそうです。 昼過ぎから乗り物にも乗らず、家族4人は徹底的に みなとみらいの遊園地を洗ったのだとか。 あまりの人の多さにほとんどあきらめかけていたとき、 ベージュの半ズボンに黒いリュックのぼくを 発見したのだと。 かなりの興奮状態でおられました。 さっそく、『ほぼ日』ロゴ入りTシャツを贈呈、 記念写真をとらせていただきました。
さて、その後の発見者は……といいますと、 じつはまったくのゼロ。 ま、考えようによっては、無駄にワタシを探す人が いなくてよかったということでしょう。 その後も身構えていただけに、ちょっと拍子抜けでしたが、 これこそが予定通りであったわけですね。 あとにも先にも赤崎さん一家だけの 「笑う大捜査線」でした。 |
1999-05-07-FRI
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