さて、このケ○の蒼い糠床を どうにかして、 味わいのある大人の糠床への階段を 上らせるのにはどうしたらいいのか‥‥。 手も足もでない状態だったので、 師匠にメールをしたところまでが、 前回の最後であった。 さて、師匠からの回答はといえば、 「しょうが、ニンニクは如何? 山椒、っていうのも良く聞くよ!」 ということであった。 うむ。 なるほど。 ニンニク、しょうがは、直ぐ手に入るとして、 山椒はどうよ? 時はすでに9月の始め、 山椒の実が収穫されるのは、 たぶん、夏の始めのほうじゃなかったか。 インターネットで検索しても、 山椒の実が売っている気配もなし。 糠床には、塩が入ってるので、 塩漬けでもいいか、と思ったが、それの気配もなし。 なんか、京都に旅行にいったときに、 漬物屋に「山椒の塩漬け」のようなものがあった気もするが、 関東地方ではそれは望めないのかもしれない。 近所のいけてないスーパーにも、青山の高級スーパーにも、 それは無かった。 で、思いついたのであるよ。 山椒のかわりに、「胡椒」でどうよ! 「椒」の字、一緒だし! しびれ系のスパイスだってのは共通だし。 ドゥ・ユウ・リメンバー・マイ・ヌカヅケ・ポリシー? そうさ、「ワイルドサイドを歩け」である。 ならば、入れたらいいじゃない。 失敗したら、やり直せばいいじゃない。 やり直して、3週間もたてば元のとおりじゃない。 糠床に胡椒入れて死んだって人の話も聞かないし。 じゃ、私の糠床の「大人の階段」は、 「ニンニク」と「胡椒」にきまり! なんとなく、ウエスタンな糠床にしようって思って、 「しょうが」はパス。 われながら、馬鹿なチョイスだなと思う。 しかし、まあいいじゃないか。 死ぬわけでもないしね! そして、1週間。 どのような結果があがったかというと、ですよ。 「可もなく不可も無し」。 胡椒の影響はあったのかなあ‥‥。 正直よくわからないっす。 うん。 あいかわらず、立派に成長した糠床につけた キュウリもナスも大根も、ふつうに美味しいです。 なので、毎朝ふつうに美味しくいただいています。 意外な展開があるんじゃないか? と、多少思わないでもなかったが、 まことに、どうでもいいような結果になったことを 「胡椒」に御詫びさせたい気持ちになりました。 最後に打ち明けておこうとおもう。 じつは、胡椒の次は 「コリアンダー」なんじゃないかと思っている。 もちろん、ホールシードだ。 形、同じだし! (つづく) ※「胡椒」をいれて、糠床がどう変化するかについて、 私、責任を持つことができません。 不味くなる可能性がありますので、その点ご注意ください。 私は胡椒の味が「気にならなかった」ということかもしれません。