今日も金魚は。

続報・ヌートリア! 
売る人、見た人、捕まえる課。


ほぼにちはー、べっかむ3です。
前回のこのコラム、
「夏休み 金魚まつり〜 ヌートリア・スペシャル」後に、
全国各地から続々とヌートリア関連情報が集まりました。
前回同様、「ヌートリアって、全然、かわいくない!!」
なんて結論になるかも知れないけれど、もしかしたら今回、
まだ知られざる、「ヌー」の新たな魅力が見つかるかも?
さあ、淡い期待をよせつつ、早速、ご紹介しましょう。
まずは千葉の方からのメールです。そして続きまーす。


ヌートリアのこと、初めて知りました。
9年くらい前に、松戸市の馬橋の路上で見た巨大ネズミは、
ヌートリアだったのかも! そうだったのかも!
と鼻息が荒くなりました。
猫くらいの大きさでした。きっとそうだ。
たった一度しか見なかったので、
夢でもみたのかもしれない、
という気になっていたのです。
(Rie)



『ヌートリア』早速、図鑑で調べてみました。
嘘か冗談だと思っていました。
しかし、実在する大ネズミなんですね。
しかし、全長170cmってのは、ちと大袈裟でしょ!
しっかし、ウチの愛猫よりデカイです。
本物に出遭ってみたいです。そしたら言うんだ、
「お友だちになろう」って。

ウチのとうちゃんは、髭が濃いです。
伸ばしたらヌートリアに似ているかも知れない。
ウチのとうちゃんは、身長約170cmです。
ウチのとうちゃんは、風呂上り裸が得意です。
『命名・ヌードリアン』
(danbe)


今のかた、ヌートリア目撃談じゃなくて、
ヌートリアに似てる人目撃談ですね。
て言うより、ダンナさん(ヌードリアン)ですね。
「お友達になろう」って思ったということは、
ヌートリア顔が好きということで納得です。
次は岡山の方から、方言入りのメールです。


私は、倉敷にすんでいました。
倉敷川と言う川が、
中学への通学路にそって流れています。
冬の寒い朝、
少し早めに家を出て学校に向かっていました。
川魚を取る漁師さんをよく見かけていたので、
「チャプチャプ」という音がしても、
「今日も、漁かー……」くらいにしか思わず、
自転車をこぎつづけていたら、
川の真中辺に波が立って移動する何か・・・がいます。
私と並んで上のほうへ泳いでいるんです。
頭は犬よりも大きく、小さい耳がぴんと立っています。
「おっ! ビーバー?」と思うまもなく、
川岸の草むらに消えて行きました。
ただ、シッポはビーバーのような平たいシッポじゃなく、
ねずみみたいでした。
学校へ行って、友達に
「さっきビーバーが、およぎょーったが!(泳いでた!)」
と言ったら、
「なによん?(何を言ってる?)
 そりゃヌートリアよ!」

と軽くいなされてしまいました。

友人の話によると、
田畑、河川にいろんな害をもたらして、
農家の人は大変困っているので、
捕まえてヌートリアを役場にもって行くと、なんと、
一匹に付き、500円がもらえると言う話でした。
(20年も前の話です、念のため)
ヌートリアは、中型犬くらい大きく、太っているので、
一匹全部ではなくてもシッポだけでもいい、
という噂もありました。
だから、お小遣いが足りない時などは、
「ちょっと、ヌートリア捕って稼いでこんと…」
などという笑えない冗談が、飛び交っていました。
でも、あんな大きなねずみと思うと怖くて、
出来れば遭遇したくないと言うのが本音でした。
(きゅうり)


80年の頃は、500円で買われていたんですね。
100匹だと5万円かあー、今はどうなのかなあ? 
なんて思っていたら、今度はなんと!
本当に捕まえることを職業にしている人から
メールが来ましたよ。


ヌートリアと言えば、
わが職場では「ヌー」と略されているくらい超有名!
というのもわが職場(私は地方公務員です)、
有害動物の捕獲をしている職場なので、
農家の方や警察から「ヌーが出た」という情報が入れば
駆けつけるのです!!
残念ながら私はまだ現物を目にしたことはありませんが…。
ちなみに先日は蛇を捕まえに行きましたよ。
あと、イタチやイグアナ、カミツキガメも担当だとか・・・
いったい何をしている課なんでしょうね。
ちなみに今日は「猿が出た」と市民から通報があり、
軽トラに乗ってでかけていきましたよ!
捕まえられなかったけど…。
(from あこ)


さるものは追わず! でも、なんだか楽しい職場ですね。
「わたくし、新しくイグアナからカミツキガメ担当に
 転属になりました、爬虫類捕獲課長です。」とか、
 「本日の日報=猿を逃してしまいました」なんて、
きっと書いておられるんでしょうね。
本当は大変なんでしょうけど。ぷぷぷ。
そして、次は静岡の方からの報告です。


ヌートリアのメールを見ててはっと思い出したのですが、
私の住んでいる伊豆にもいたらしいです。
今は分かりません。高校生の頃(十数年前ですぅ)、
担任の先生が目撃したと言っていました。

車で夜の国道を走っていたら、
ごみ置き場に赤く光る目が数個……、
「おっ」と先生はびびって減速してよく見たら、
ヌートリアが3匹ごみを漁っていたと言ってました。
とにかく馬鹿でかかったらしいです。

伊豆には、シャボテン公園というのがあって、
そこに「世界一大きいねずみ」と言われてる
「カピバラ」がいます。
何度か見に行きましたが、冬になると、
水のみ場に温泉を入れてもらってウットリと浸かってました。
で私はずっと、先生は脱走したカピバラを目撃したのでは、
と思ってました。
「ヌートリアなんて気味悪げな架空の名前付けちゃって」と。
でも、皆さんのメールで初めて
そんな名前の動物がいるんだって知りました。
ごめんね、ヌートリア。
でも、メールを読んでると、
世界一大きいねずみの(はずの)カピバラより、
ヌートリアの方が大きい気がして、気になります。
(りのぼ)


ヌートリアに新たなるライバル、カピバラ出現か!
りのぼさんと同様、ちょっと私も気になったので、
こういう時は、検索検索っと。カチャカチャカチャ…。
うおーっ、へぇー、な、なんと!

わかりました。発表しましょう。
ヌートリアはせいぜい体重10キロくらいまでですが、
カピバラは体重50キロあります。5倍5倍です。
しかし、一番の違いは、ヌートリアと違って、
カピバラは、同じ巨大ネズミにもかかわらず、
多くの人たちに、
「とっても愛されています!」
その証拠のページを発見いたしました。ここです。
http://www.cam.hi-ho.ne.jp/yu-tin/
ね、知らない間にこんなに多くの人をとりこに。
そして、学芸大前の近くには、ラーメン屋さんの
「肉麺カピパラ」と言うのまでありました。
ちょっと誤解を招きそうな店名だけど、おいしいらしいです。

ちなみに、カピバラとは、南アメリカのインデイオ
(ツヒ族)の言葉で、“草原の支配者”だそうです。
なんか、すでにかっこいいーっすよね。ネズミなのに。
一方、われらがヌートリアはと言うと、スペイン語で、
「カワウソの毛皮」………(沈黙)。
もう、生きてるときから、毛皮という名前をつけられ、
しかも、別の動物の名前だし…。
がんばれっ、ヌー!
では、気をとりなおして最後にメールをもう1通。


べっかむ3、はじめまして。ほぼにちわ。
ヌートリア!! 私もなぞでした!!
ああ、今日なぞが解明!!!
何年か前、仕事で洋服を売っていたとき
コートの衿にものすごく手触りの良い毛皮がついていて、
それが、『ヌートリア』だったのです。
毛足は短いのですが、すごく密でやわらかく、
毎日のようにさわさわしていました(笑)

『これねーヌートリアの毛皮なんだよー』
ってほかの社員の子に言ってはみたものの、
ヌートリアって何よ? という話になり、
結局『アパレル用語辞典』を引いたのかどうか、
覚えていないってことは引かなかったのか。
まったく勉強不足な販売員でした。
お客様に聞かれたらどう答えていたのだろう。
でっかいねずみ、だったのですね。

そのコートは、自分で買おうかどうか、
ずいぶん迷ったけど、結局買わなかったのは、
予算の関係か、デザインの関係か、
今となっては思い出せませんが、
(衿だけが好きだったので)
あの手触りにはその後めぐり合っていません。
そんなに繁殖しすぎちゃったのなら
たくさんとって毛皮にすれば・・・
なんて動物愛護の人が聞いたら卒倒しちゃうかしら?
p.s. べつに毛皮好き、というわけではありません(笑)
(たき)


不憫なヌー。もう、かわいくないなんて言うまい。
今回、はからずも、ヌートリアじゃなくて、
カピバラの魅力をみつけてしまいましたが、
次回は、久しぶりにご本家の金魚の話題に戻って、
例の「スタンダールの謎」に迫ってみたいと思います。
では、次の更新まで、毎日暑い日が続きますが、
メールはいつもと同じく、表題「べっかむさん」で、
kingyo@1101.comあてにお願いしますヌー、いや、ネー。

2002-08-08-THU

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