『スタンダールの謎』完結編!
ほぼにちわー、
連休中、みなさん、いかがお過ごしですか(でしたか)?
3回にわたってお届けしてます、「スタンダールの謎」、
略して「スタ謎」(『スタ誕』じゃないよ・・・古いか)、
今回、ついに完結編です。
いよいよ謎が解明される日が〜、と思っていましたら、
前回の5つの有力な説の前に、今回、またしても新説が!
一体、いつまで続くんだい? 謎はホントに解けるのか?
いや、解いてみせましょうとも。完結編ですから。
黒から赤じゃないんですが、
金魚の赤がはっきり出なくて、白く色褪せてしてしまう、
ということの理由として、室内の水槽(日の当たらない所)
で飼うことがあげられてるようです。(暗い場所説?)
でも、それはまだ、はっきりしたことはわからないそうで、
それとは別に、白い砂を敷くと色が薄くなる
ということも言われてて、こちらはなんと、
ストレスが原因らしいです。
砂が白いと金魚が落ち着けず、
ストレスになるようなのです。
(とも)
ええーっ、金魚もストレスとかあるんですかあ。
ほ乳類ならなんとなくわかるような気もするんだけど、
魚類もですか!? 金魚がちょっとブルーな気分だったり、
コイがヒステリーだったり、ハッピーなフグがいたりとか。
・・・うんうん、あるかな、生き物ですからねー。
これは、新しい「ストレス説」、なんか現代っぽいです。
そして、前回や前々回のコラムに関して、
こんなメールも来ております。2通続けてどうぞ。
たびぃさんが金魚屋のおじさんに聞いたところによると、
最初は透明で、その後黒くなってから赤くなる、
ということでしたが、これは卵から生まれてから、
稚魚、成魚となる過程のことだと思います。
スタンダールは成魚になった時点で色が黒かったものが、
しばらく経って赤くなったもので
状況が違うのではないかと思います。
(コキンギョタロウ)
家の金魚も変身しました。
向かいの子が学校の前の用水路ですくってきて
家の水槽に入れてくれた3匹の赤い金魚。
せっせと餌をやっているとみるみる大きくなり、
あれ? なんかヒゲがはえてきてないかい?
と思っているうちに、なんと、
錦鯉に変身してしまったのです。
3匹とも色の系統が違って、白地に赤と黒の入った、
いかにも「錦鯉」というのや、肌色の地に赤が入ったの、
ありゃ、あと1匹思い出せない…。
というのも、あまりにも早く大きくなりすぎて、
先に棲んでいた、ドジョウや他の川魚が
可哀想になってきたのと、何より、鯉たちが
身動きできなくなる日もそう遠くなさそうだったので、
放流しちゃったんですよ。
(Akemi)
コキンギョタロウさん、実はぼくもそう思いましたです。
Akemiさんの金魚の、ヒゲがはえて錦鯉にっていうのは、
前々回の、おばあさんと金魚の物語と同じ系ですね。
こちらも途中で色が変わってしまったってことなんだけど、
そうすると「自然にそうなるもの説」なのかなーやっぱり。
ちょっと、頭の中がカオスな感じになってきたんですが、
なんと、
この「スタンダールの謎」をイッキに解決し、
終止符をうつような、 なんともたのもしい、
ズバッとしたメールがやってきました!
みなさん初めまして。
さて、最近話題の金魚の色変わりについてですが、
え〜……すみません。
皆様の夢(?)を壊すようで心苦しいのですが、
単なる成長による変化です。
皆さんご存知のように、金魚はもともと
フナの一部から人為的に選別されてきたものです。
「要はフナ」なんです。
せいぜい柴犬とポメラニアンぐらいの違いしかないので
交配も可能だったりします。
(テツギョと呼ばれる種がこれにあたります)
そんな経緯もあってか、
生まれた直後の金魚のあかんぼ達はほとんどフナ色。
渋い銀灰色をしています。しかし、しばらくすると
「金魚」の由来である金色へと変化していきます。
人によっては最も美しいと言う時期です。
(「赤魚」とか「紅魚」でないのはこのためです)
さて、この頃になると固体によっては
体表の色が真っ黒に変化してくるものが現れます。
これはそのままこの黒色が定着してしまう一部の種
(パンダやデメキンなど)とは異なり、一時的なものです。
したがって、個体差はありますが、
水槽飼育で餌の量が控えめな状態……
つまり成長がゆるやかな状態では
長いもので2〜3年真っ黒なままの固体もあります。
自分が昔飼っていた流金もこれでした。
また、日光や餌によっても体色に影響は出ますが、
「黒から赤に変わった」という話しを聞く限り、
おそらく成長による変化と思います。
ちなみに、あまり知られてはいませんが、
赤い出目金もたまに売られています。
人気は無いですけどね……
それから、
餌を制約することで金魚の色は多少変えられますが、
慣れないとどう変わるかは予想しかねます。
たいていは体色の濃淡を変えられるくらいですね。
今回説のあった「赤くなる餌」がこれにあたります。
正確には色揚げ効果の高い栄養を多く加えたもので、
赤みが強くなるものがおおいです。
昔はホルモン剤入りのものもありました。
餌で黒から赤に変えるのは多分難しいでしょう。
しかし、
一部の甲殻類では餌による体色の変化が顕著なようで、
ザリガニの仲間では
かなり正確な研究実験結果がでています。
たまに専門誌でとりあげられていますので
一度読んでみてください。面白いですよ。
話しはそれましたが、結論としては
「もともと赤い種類の金魚の、
ちょっと長めの幼魚期の色が黒であった」
または
「黒色種だったが、
なんらかの要因で黒色の定着が解けて
赤色が発現した」
と思われます。
(ねりタケ)
ねりタケさん、詳細なレポートありがとうございます。
そうですかあ、単なる成長による変化なんですかあ。
何か、もうほとんど、代わりに結論のようなものも
言っていただいてもらった感じですが、 他の読者の方からも、
この謎について詳しくのっているページを見つけました、
という報告メールをいただきました。
「知識の宝庫!目がテン!ライブラリー」というHPに
金魚の情報が載ってましたので、お知らせします。
日テレで所さんが司会の
TV番組のホームページのようです。それによると、
金魚は皆、黒から赤に変わるというのです。(以下抜粋)
「金魚の赤ちゃんは必ず皆黒い色をしています。ところが、
3ヶ月を過ぎると、赤い部分がどんどん広がっていきます。
でも、金魚はどうやって身体の色を変化させていく
のでしょうか? (長いので以下略)」
(Cane)
おお、これは、
先ほどの、ねりタケさんの説を裏付けるものではないですか。
気になるので、(以下略)の続きも読んでいってみます。
金魚の元になったフナは、赤と黒の色素を持っているため、
下地が赤い色をしているところに、
最初黒い色素が多いため 黒く見えます。
ですが、成長とともに、だんだん黒い色素が少なくなり、
下が見えて赤く見えるようになるのです。
なるほどね〜、そういうことか〜、
なんて感心しながら、そのあともネットでいろいろ
見ていくうちに、わたしにもわかったことが一つ。
どうやら、金魚の愛好家の多くの方たちは、
「金魚の色変わりは当然のこと」ということを、
みなさん、すでに知っておられるようなのです。
まだ幼い金魚の横に退色(褪色)後はなに色です、
と説明があったり、また、なに色に変わるのか、
退色後を楽しみに育てているって方も多いようです。
こうなってくると、ズバリ、
「自然にそうなるものである説」
のようですね。わたくし、ファイナルアンサーです!
なにか、もっとミラクルなことか、引田テンコウなことかと
盛り上がってしまいました。いたって普通のこととは・・・。
黒から赤に変身した金魚「スタンダール」も、
成長期に声がわりした、みたいなものだったんですね。
今回、ネットで調査中に訪ねたページで、
体色は白なんだけど、口のまわりだけ赤いタラコ唇金魚を、
「Qちゃん」と名づけたのに、知らないうちに、
真っ白になっちゃってました、とか、
黒い金魚を、せっかく「ブラッキー」と名づけてたのに、
赤くなってしまったので残念です、というような、
「スタンダール」に優るとも劣らない楽しい名前の金魚や、
不思議エピソードを発見できて、 今まで知らなかった、
金魚の退色の世界も、 なかなかのおもしろワールドでした。
と言うことで、
「スタンダールの謎」は今回でどうにか完結です。
また、なるはやで、次にすすむとまいりましょう。
みなさんからのネタやテーマはいつでもなんでも大歓迎。
表題はご自由に、そしてメールは、いつもと同じく
kingyo@1101.comあてに、次回もどうぞよろしくでーす。
最近、水槽の水がなぜかにごることも多く、
「金魚妊娠!?」のうわさが気になる親心、べっかむ3
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