オトナ語の謎。 オレ的にはアグリーできかねるんだよね。 |
■■■ 第33回 オトナの超基本用語:その2 ■■■ お盆休みにもかかわらずオフィスでがんばる諸先輩方、 お世話になっております。 ご自宅で朝寝二度寝を楽しむ休暇中の諸先輩方、 お疲れさまです。 前回説明したとおり、今週はお盆バージョンである。 のんびりと、超基本的なオトナ語を補足していくのである。 人気のないオフィスで、仕事の合間に、 誰に気兼ねすることなくネットを閲覧するのも悪くない。 当コーナーを読み終えたら ほぼ日刊イトイ新聞のほかのコンテンツも どうぞご覧いただきたい。 真面目と不真面目を問わず、 各種取りそろえてございます。 さあ、ぼちぼち始めましょう。 休日出勤したオフィスに流れる時間は、 心なしか平素よりもゆるやかです。 合い言葉は「なるはや? 午後イチ? ペンディング?」 謎めいたオトナ語を叡智の光で照らせ。 コピー機の電源が切れたオフィスを吹き抜ける一陣の風、 それがすなわち「オトナ語の謎」! ザックリとアリアリでキンキンにカタチにしつつ、 折り返して落とし込んでそれとなくアレしながら 手前どものにんげんが参上いたします。 実際問題体調不良ということで処理していただいて、 おしりまでじっくりご笑覧くださいませ。
■ なんでまたわざわざ略すのかわからないが、 「なるべくはやく」を「なるはや」と略すほど なるべくはやくやるのだという意味合いかもしれない。 「じゃあ、なるはやで仕上げますんで」 「なるはやで仕上げていただければと」 「これ、なるはやでお願いできる?」 いったいどこの誰が使い始めて どのようにして全国に広まったのだろうか。
■「午後いちばんに」の略。 午後いちばんというのは要するに、 お昼休みの終わる13時ごろを指す。 当然のことながら「朝イチ」や「昼イチ」もある。 会社によっては「午後ニ」「午後サン」も存在し、 それぞれ午後ちょっと過ぎたあたりを 微妙に指すのだという指摘もあったが、 さすがにそれはローカルか。 (※説明文を一部修正いたしました。 ご指摘いただきありがとうございました)
■いったん凍結されること。 順調に進んでいないからこそ凍結されるわけであるが、 「やめる」とか「中止する」という言葉ではなく 「ペンディングする」と言えば なんとなく敗北感が払拭される気がしないでもない。 「この件に関しましては いったんペンディングということで……」 「御社との合併に関しましては いったんペンディングということで……」 「月面旅行に関しましては いったんペンディングということで……」 「あなたとの結婚に関しましては いったんペンディングということで……」
■お願い、依頼。しばしば「オファーする」と活用する。 「オファーがある」こともあるし、 「オファーを投げる」こともある。 オファーオファーとくり返していると おかしな気分になる。 おふぁー。おふぁー。変なの。
■必要となるお金のこと。 「コストがかかる」場合は 「コストを下げる」べく努力しなくてはならない。 そして、コストときたらつぎの言葉である。
■そのコストに対しての働き、作用を指す。 「コストパフォーマンスが悪い」 「コストパフォーマンスが良い」 というふうに使い回す。 たとえるなら、昼飯におにぎりを2個食べて 夜の9時ごろまでばりばり働ける人は 「コストパフォーマンスが良い」が、 昼飯におにぎりを12個も食べたのに 昼の3時に腹が減って動けなくなる人は 「コストパフォーマンスが悪い」 ということになる。というより、 それはたんなる食いしん坊ではないか。 そういった感じでつぎは金曜日に出社します。 もちろん、さまざまなメールは募集中であります。
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2003-08-13-WED
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