BUSINESS
オトナ語の謎。
オレ的にはアグリーできかねるんだよね。

■■■  第48回 オトナ語発展編:その11 ■■■

休日と休日の合間の営業日、
ひょっとしたら有休を使用して
4連休としている方も多いかもしれない。
自宅からご覧のみなさん、こんにちは。
平素どおり全国のオフィスでがんばる諸先輩方、
お世話になっております。

そして、初めて当コーナーにいらっしゃったみなさん、
はじめまして。
手前どもは最近、このようなことをして遊んでおります。


  募集! 

 昔話「など」を、自由にオトナ語でアレンジ!
 日本の昔話だろうと、海外のおとぎ話だろうと、
 童謡だろうと、民謡だろうと、JPOPだろうと、
 俳句だろうと、小説だろうと、なんでもOK!
 いちおう、原題だけ添えてください。
 もう、好きにしてくれー。

   

要するに、いろ〜んなことを、
オトナ語に変換してみたら愉快だぞ、と、
そういうコーナーである。
本日も全国から寄せられた傑作の数々を紹介していこう。
まずは、最近増えてきた短めの投稿から。
さまざまなことを、オトナ語で簡潔に表してみる!


『松島や ああ松島や 松島や』

ぶっちゃけた話、
まあ松島がベストってことですよ、結局のところ。
(提供者:わんこ)

■うーーーん、シンプル。
 絶景をうたった情感あふるる句も、
 オトナ語にするとひどくストレート。
 つぎは、『太陽にほえろ!』の
 有名な殉職シーンをオトナ語で表現。


『ジーパン刑事「なんじゃこりゃー」』

「これは一体何なのか、
 今ひとつ私には理解できかねます」
 (提供者:ぶっちゃー)

■こんな殉職シーンはイヤだ!
 自分の傷口を手でたしかめ、
 べっとりとついた血の赤を見つめ、
 殉職直前の刑事が叫ぶ。
 「これは一体何なのか、
  今ひとつ私には理解できかねます」
 そんな殉職シーンはイヤだ!


『ペッパー警部』

いやいや、ペッパー警部。
ご心配は大変ありがたいのですけどね。
これ以上お手を煩わせるのもナンですし。
ま、ここはひとつよしなにってことで。
詳細については現時点ではちょっとアレですんで、
まあ、これからいいところ、というあたりで
ご勘弁願えませんかねぇ。
 (提供者:ぬばたまの)

■かたくなに70年代の懐メロを
 オトナ語に変換し続ける職人、
 ぬばたまのさんからの作品。
 あいかわらずお見事です。
 さあ、つぎはいまや少なくなってきた正統派、
 おとぎ話から行きましょう。


『白雪姫』

魔女 「こんにちはー、アポなしですいませんが、
    白雪姫様にお取次ぎいただけないでしょうか?」

白雪姫「私が白雪ですが、何か」

魔女 「白雪姫様ご本人様でしたか。
    いえ、うすうす察してはいたんですよ。
    何しろ、白雪姫様の美しさは
    隅々にまで知れ渡ってますから。
    しかし、ご親族の可能性もあると思いまして、
    念の為確認を取らさせていただきました。
    失礼をお詫びさせていただきます。
    さて本題に入らせていただきたいのですが、
    りんごの在庫は間に合ってますでしょうか?」

白雪姫「ご足労かけていただいて
    大変申し訳ないのですが、外部からの購入は
    遠慮させていただいております」

魔女 「そこを何とか、
    一つお願い出来ないでしょうか?」

白雪姫「誠に申し訳ないのですが、
    これは私の本意ではなく、
    上からのお達しなのです。
    ですから、私の一存では
    いかんともしがたいところです」

魔女 「さようでございますか。
    そちらの事情はよくわかりました。実は私、
    本日サンプル品を持ってきているんですよ。
    ご覧になるだけでも結構なんですが、
    いかがでございましょう。
    一つ、手にとって見てみませんか?」

白雪姫「なかなかよさげですねぇ」

魔女 「そうでございましょう。
    なにしろこれはただのりんごではなく、
    白雪姫様のために、
    スペシャルなあれをなにしてますから。
    どうでしょう。今回は証拠隠滅もかねまして、
    このフリーのサンプルは
    白雪姫様のお腹に収めていただき、
    後々の購入に関しましては、
    白雪姫様の方から上の方へ内々に
    プッシュしていただく、
    ということにしていただきたいのですが、
    いかがでしょうか」

白雪姫「そういうことでしたら、
    私もやぶさかではないですねぇ」

魔女 「ありがとうございます。
    白雪姫様が話のわかる方で、
    私も本当に助かります。
    ささっ、りんごが冷たいうちに、
    どうぞお試しください」
 (提供者:こまき)

■自業自得なり、白雪姫!!
 おとぎ話のヒロインが
 「私もやぶさかではないですねぇ」とか
 言っちゃダメだ。そのりんご代はどこが持つんだ。
 「フリーのサンプル」と言いつつも
 「証拠隠滅」とか言ってるのがおかしいだろ。
 あとあと問題になりそうだろ。
 言った言わないの問題になりそうだろ。
 食った食わないの問題になりそうだろ。
 さあ、もうひとつ昔話から行きましょうか。


『カチカチやま』

     お詫びとお知らせ

日ごろは弊社製品をご愛用いただきまして
誠に有り難うございます。

さて、弊社が販売いたしました「泥舟」につきまして、
きわめてまれではございますが、
水に浮かべた際に浸水・沈没し、
お客様にご迷惑をかける場合があることが
判明いたしました。

つきましては、商品の回収をさせていただきたく、
ご購入のお客様には、販売店あるいは下記窓口まで
至急ご連絡いただきますよう、お願い申しあげます。

姉妹品「木の舟」につきましては製品の安全は
確保されておりますので、いままでどおり
ご愛用いただきますようお願い申し上げます。

お客様には大変ご迷惑とお手数をおかけいたしますことを
深くお詫びもうしあげます。
  
2003年9月17日
                (株)カチカチ商事
ご連絡窓口  0120−××−1101
       フリーダイアル
 (提供者:吉田)

■おいおい、とんでもない欠陥品だな。
 「きわめてまれに」じゃないだろ。
 船のくせに「浸水・沈没」してどうする。
 たぬきも怒るっちゅーねん。
 さあ、つぎは、
 お染めブラザーズのやり取りをオトナ語で。


『海老一染之助 染太郎』

「おーい、
 営業の方から来期の数字は上がって来ないのか?」

「ええ、まだなんですよお。
 先週からずーっと数字出せって
 催促してるんですけどねえ。
 やっこさん何やら今月はノルマが厳しいらしくて、
 いつもより外回りが多いから
 机にいる時間が全然取れないんで、
 今週なるはやで出しますからとか
 言い訳してましたけどねえ」

「なんだよ、毎日残業して汗水たらして
 モノ作ってんのは俺達なんだぞ。
 あの大先生はいつも口先ばっか調子良くって
 そのくせ数字は間違ってるわ納期はいい加減だわ、
 まったく…」

「それで給料同じなんですからねえ」
 (提供者:し)

■ああ、上手ですねえ。
 ふたつの有名なセリフをひとつの流れのなかに。
 変換のセンスのほかに編集能力の高さも感じます。
 ええと、つぎは、ある歌に対して、
 オトナがなにやらぶつぶつ答えているようです。


『幸せなら手をたたこう』

「幸せなら手をたたこう」

平素弊社をご愛顧いただきありがとうございます。
お客様のおっしゃることは大変よくわかります。

「幸せなら手をたたこう」

お客様のようにご指摘くださる方が
企業を支えていただいていると
弊社も認識しております。

「幸せならみんなで示そうよ」

しかしお客様のおっしゃることは
よほどの幸せ度でないと
通常出てこない御意見でして・・・

「ほらみんなで手をたたこう」

お客様お一人でそのような行動を起こされるのは
可能だと思いますが、弊社の人間をはじめとして
「みんなで」というのは大変困難なことであると
理解しておりまして・・・

率直に申しまして私どもはそれほど幸せではない
ということを告白せざるを得ない状況でして・・・
 (提供者:ぶんぶん丸)

■なんだこりゃ!
 つまり、「幸せなら手をたたこう」という歌に対して
 「いや、それはちょっと無理ですよ」と、
 社員が応対しているわけだな。
 ていうか、それってどういう状況なの?
 もいっちょ、おかしな投稿を紹介しましょう。


『ヤン坊マー坊天気予報』

水田部長「田植さん、只今参りました」

田植局長「あ、どうもどうも水田さん。
     応接の方へどうぞ」

水田部長「いやあ、急に押し掛けてしまってスミマセン。
     この度ウチの部署に新しく2名入ったもので
     ご挨拶に伺った次第です」

田植局長「それは、わざわざ御丁寧に。
     こちらが、その・・」

ヤン坊 「お世話になります。営業のヤン坊と申します。
     よろしくお願いいたします」

マー坊 「同じく営業のマー坊と申します。
     よろしくお願いいたします」

田植局長「田植です。よろしく」

ヤン坊 「2人合わせて、ヤンマーです」

マー坊 「貴方と私で、ヤンマーです」

田植局長「・・・ハァ」

水田部長「・・・あっとぉ。
     2人は今後御社の担当をさせて頂きますので、
     些細なことから
     ビッグプロジェクトまでお任せ下さい。
     世の中を大きく動かす仕事をしますんで。ハイ」
 (提供者:わちゃちゃ)

■いやあ、これまたどういう状況なんだか。
 田植局長も焦っただろうな。
 「2人合わせて、ヤンマーです」と、
 つぶらな瞳で言ったんだろうな。
 さて、つぎの作品も、やや問題作。


『メルモちゃん』

あ、これはこれは、渡辺本部長!
いつもお世話になっております!
先日はどうもありがとうございました。
え、いやー先週、夜の部にご相伴させていただいて、
はい。本当にごちそうさまでございました。

それで、あの店にいたメルモちゃん、
そう、メルモちゃんなんですけど、
そのメルモちゃんの
赤いキャンディーと青いキャンディー、ご存じですか?

それがですね、蝶々は卵になるわ、
メルモちゃんは大人になるわ、
小さくなったり大きくなったりで
それがもう、すごいんですよ!

いやー私が夢見ていたようなあの世界!
また連れて行ってくださいね!
いやいやいや、今日ですか!?
はい!もちろんご一緒させていただきます!

ララ、ララ、ラララランラっと!
 (提供者:みる)

■なにがなんだかわからんわい。
 どこがどうだと指摘はできんが、
 いかがわしい話だわい。

さあさあ、そういったわけで、
みなさんからのメールをまだまだ募集しております!
読んでるだけでも楽しいけれど、
自分で考えてみるとさらに楽しいですよ。
ふっとよぎったそのネタを、
さらりとメールで送ってください。
全国の読者があなたの投稿を待っています。


  しばらくこの問題を募集します! 

 
昔話「など」を、自由にオトナ語でアレンジ!
 日本の昔話だろうと、海外のおとぎ話だろうと、
 童謡だろうと、民謡だろうと、JPOPだろうと、
 俳句だろうと、小説だろうと、なんでもOK!
 いちおう、原題だけ添えてください。
 もう、好きにしてくれー。
   

この実践問題の受付は終了いたしました。
 たくさんの投稿、ありがとうございました!


■■■ アシスタントよりご報告申し上げます。 ■■■

まいど。アシスタントです。
こちらは、オフィスからの自由なメールを
募集、掲載する自由なコーナーです。
ほんまがんばっていかなあかんねえっちゅうーことで
やってるんですけどね。



いつも事務所でこっそりプププッと読んでます。
小さな会社で所長以外が全員ヒラなので、
大会社の役職の多さと変化に
混乱することが多々あります。
電話をかけた相手の役職が
部長か次長かを思い出せず
「○○グ長いらっしゃいますか?」
でもちゃんと本人につながります。
(提供者:たのじ)

だれやねん、「グチョウ」って。
言えてへんがな。
先方も注意したれよ。
またいろいろ教えてなー。


オフィスからのふつうのおたより、
当コーナーへのふつうの感想なども
お待ちしております!
あてさきはpostman@1101.comです。
こちらのほうの表題は
ふつうに「オトナ語」でけっこうです。
みなさまからのメールが
新たなテーマをつくるのです!


■■■ オトナの基本用語 ■■■

基本用語のほうも、これまでどおり募集します。
あてさきはpostman@1101.comです。
表題は「オトナ語基本」としてください。
「これはもう出てたっけ?」というものでも
気にせず自由に気軽にメールしてください!
ちなみにネタの説明文は
こちらで書き起こしておりますので、
適当に書いていただくだけでかまいません。

2003-09-22-MON

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