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第六回 「香ばしい」で行く。
■「ほぼ日公式ラーメン」の味は正統派で？
ほぼにちはっ。高田馬場サガコです。
今日は浮かれてます。
だって、よーーーやっと読者の皆様に
気になる「ほぼ日ラーメン」のお味を
お知らせできるんですもん！
知っていることを言わないでいるって、
けっこう難しいんです。
私に秘密をもらすと危ないかもしれません。
でも、本日、「ほぼ日公式ラーメン」の秘密の一部分が、
とうとう発表できる！
さてさて、ちょっと時計をもどしまして。
前回からまだまだ続行中のラーメン会議。
darlingが発見した、これ！っていう味って？と
スタッフみんな、興味津々でありました。
「まず『しょうゆ』じゃないかと
思うわけだ」
お、しょうゆ…。
そう来たか。
わかる気がする。
飽きないで食べられるってことを考えると、
みそでもカレーでも塩でもない。
いつも「ほぼ日」のキッチンに置いてあるとしたら、
やっぱり、しょうゆがいちばん売れそうだ。
「味噌も好きだし、塩ラーメンも食う。
だけど、最後はやっぱりしょうゆに
帰ってきちゃうんだよ。
しょうゆがキライって日本人には、
そうそう会ったことないもん。
すごい調味料なんだと思うんだよなあ。
なんか、遺伝子に染みこんでるっていうかさ。
あと、ぼくらがつくりたいラーメンが、
実はオーソドックスなものを目指しているっていう、
それを表現するにはしょうゆでスタートしたい」
実際、日清食品さんにうかがってみたところ、
３つの主なベース味のなかで、一番売れているのは
圧倒的にしょうゆ味なんだそうな。
(以下は、味噌→塩の順)
なるほど〜〜〜。
真っ向勝負っていうことですね。
会議に参加してるみんな、
しょうゆベースに異議なしっ、でした。
ビバ！ソイソース！！
■なにを誇張するのか。
さて、darlingは続けます。
「で、ここからなんだよね、キモは。
普通のラーメンにない、インスタントラーメンならではの
おいしさって、いちばんハッキリでているのが、
ぼくは日清食品のデビュー作でもあった
『チキンラーメン』とね、
それから王道の『カップヌードル』にあると思うんだよ。
…しょうゆはしょうゆでも、
インスタントラーメンの魅力の中心は、
俺はあの『匂い』なんじゃないかなと思ってるんだよね。
しかも、そのまんまのしょうゆの匂いじゃなくて、
火を通した時に漂ってくる、『香ばしさ』！
思いでに残るんだよ、香ばしさって。
例えばせんべい屋さんの前を通りすがった時とかさぁ、
夕方の路地裏にただよう、
よそん家の何かを焼いてる匂いとか、
焼きとうもろこし、焼きイカ･･････。
言われただけで食いたくなるだろ？
あれって全部、実はしょうゆをこがした匂いだよ。
『チキンラーメン』とか『カップヌードル』には、
その香ばしさがあるんだよねー」
うっ。
言われただけで、もう、よだれがっ。
たしかに、おいしさの思いでがクッキリしてる。
自分なりの『香ばしい』を追求して、顔がだらーん。
お店のラーメンになくて、インスタントラーメンの
古典的なもののなかにあるのは、その香ばしさだわ。
「だから、そこのところを、やや誇張したいんだよ。
『カップヌードル』よりも香ばしい。
でも、それは、飽きない程度の誇張、ね」
そこへ
「あ、糸井さんっ、にんにく入れたいっす！」
と、木工用ボンドガールが挙手して発言。
みんながにわかに、わいわい騒ぎ出します。
「確かに確かにっ」
「うん、揚げてカリカリっとさせたにんにくって、
香ばしさそのものだよねぇ」
「それに、ニンニクは食べたら元気出るじゃんっ。
応援する食べ物そのものだよねー」
「夜も元気になる？」
「いや、そういうんでなく〜っ」
そこへ、darlingも挙手！
「よし！夜も元気で何が悪い！
俺は夜も元気なヤツが好きだぁあああ！
ローストしたニンニクもたっぷり入れようじゃないかっ」
全員で挙手！
「入れ過ぎるくらいでもいい！」
火を通したしょうゆに揚げたニンニク…。
あああっ、考えただけでも旨そうですよーっ。
「香ばしいだろ！」
味のベースはこうだ！と決定したところで、
わきわきしながらも、ラーメン会議はいったんお開きに。
しばらくして
darlingから一通のメールがサガコに届きました。
そこにはたった一言、こうありました。
『こんがりガーリックしょうゆ味』
「うぅまそぉぉぉっ！！」
私は、パソコンの前で叫んじゃいましたよ、もうっ。
というわけで、『ほぼ日公式ラーメン』は
まず、味が決定したんでありますっ。
味のコンセプトは
『こんがりガーリックしょうゆ味』だ。
こんがりがーり、で、語呂もかわいいしょっ。
忘れず、頭のなかでもやもやと想像しててくださいね。
ああ、原稿書いてても食べたくなっちゃう。
（続く続く！）
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