総武線猿紀行第280回
「こんにちわ!セブンティーズ」
〜サエキ70年代本出版!
そこに書けなかったことなど‥‥その1
久々に書き下ろし本が出ます。
『さよなら! セブンティーズ』という
70年代の回想録のようなものです。
70年代といえば、生まれてない人も増えました。
仕事場で、ガシガシ働いている男が
「僕、82年生まれですから」という時代です。
しかし、70年代といえば、僕も子供です。
70年に小学5〜6年生。79年に大学1〜2年生。
ちょうど、学生時代のエッセンスを
70年代に過ごしていたことになります。
なんでそんな70年代について書こうと思ったかといえば、
・あまりにも今の時代から見て、遠くなったから。
だから、今から考えると、別世界なのです。
・そのくせ、あまり70年代について
書かれた本がないから。そして、
・今、思い出しておかないと、
そろそろ二度と思い出せなくなってしまうから
と思ったからであります。
ここ総武線猿紀行では
「裏さよなら! セブンティーズ」として、
70年代について書きたいと思います。
『さよなら! セブンティーズ』には
68年ぐらいのグループサウンズの最盛期、
僕が初めてビートルズのホワイトアルバムを買ったり、
ローリングストーンズのシングル盤を買った時から
話が始まります。
70年代の初頭、まだカラーTVは
一般家庭にすべては普及していませんでした。
白黒番組がまだ多くて、新聞のTV番組欄は、
カラー番組には「カラー」というマークがついていました。
「ウルトラQ」はギリギリ60年代末でしたが、
白黒番組だったです。
雑誌も白黒ページが圧倒的に多くて、
カラーページは贅沢なものでした。
だいたい、小学校の教科書や、
参考書にカラーページはほとんどなかったです。
また、コピーは青焼きと呼ばれる紫色の汚い印刷で、
会社で働く人は、すぐに変色する
青焼きのたばを抱えていました。
さらに、小学校等のテストや集会のチラシでは、
ガリ版刷りがすべてで、手書き文字のガリ版を
先生や青年は肉筆で書いていました。
だから、字がみんなすごくうまかったと共に、
レイアウトも手書きで素人なのに、
丹念に仕上げられたのです。
物凄い労力です。
カリカリ、半透明のパラフィン紙に版下文字を書き込み、
間違ったら、臭くて茶色いヨード液のようなもので
修正します。
そんなガリ版を見なくなっていくのは、
70年代の中盤でしょうか?
世の中に白黒ページと、ガリ版、そして白黒TV、
ほんの一部に白黒映画。
モノクロ分野がたくさんあったのが
70年代初頭の雰囲気です。
そんなモノクロの頃の建物の雰囲気は、
今でも都心でも新橋、新宿、秋葉原、銀座、池袋などに
ホンのちょっとだけ残っていますが、
もうほとんど消滅寸前ですね。
間もなく見られなくなります。
札幌オリンピックが72年ですが、
そこでほぼ完璧にカラーTVとカラー番組が
日本を占有しだし、
TVを筆頭に、田中角栄の
「日本列島改造論」に乗るように、
環境は大きく変わっていきます。
とはいえ、73年に渋谷の公園通りを歩いた時、
そこにはロックも聴けた小劇場「ジァンジァン」と、
渋谷公会堂前に、「時間割り」という
喫茶店があっただけです。
パルコも東急ハンズも丸井もフォルクスも
エッグマンもな〜〜にもない。
例えば公園通りには、本当に何もなかった。
あったのはラブホテルだけです。
公園通りの両側奧は、ラブホテルがギッシリでした。
(この項続く)
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『さよなら! セブンティーズ』
出版とイベントのおしらせ
久しぶりの書き下ろしエッセイ
『さよなら! セブンティーズ』が
2月28日にクリタ舎という会社から出版されます。
禁断の70年代の記憶お蔵だしで、
大滝詠一さん、YMO、ミカバンドなど、
小学生から高校生時代などに見たライブや、
ハルメンズの前身=少年ホームランズの
生まれる背景まで、また、その頃の日本について、
細かく語りこんだ文章です。
自分としてはかなり思い切った決断であり、
追憶の辺縁をハジキ出す作業でもありました。
おかげさまでゲラの段階では、好評いただいております。
(レコードコレクターズでは
安田謙一さんにレビューをいただくことになりました。)
で、出版記念サイン会があります。
買っていただいた方に、
サインと、オマケを差し上げます。
東京では買っていただいた方に、
解説を書いていただいた、詩人福間健二さんとの
トークショウ! を見ていただけます。
■出版記念サイン会&トークショウ!
【東京】
日時:2007年3月3日(土)17時〜
会場:青山ブックセンター HMV渋谷店
出演:サエキけんぞう / 福間健二
問合せ:青山ブックセンターHMV渋谷店
TEL:03-5428-1775
http://www.aoyamabc.co.jp/45/45230/
【名古屋】
日時:2007年3月4日(日)14時〜
会場:星野書店 近鉄パッセ店
出演:サエキけんぞう
問合せ:星野書店近鉄パッセ店
TEL:052-581-4796
名古屋市中村区名駅1-2-2 近鉄パッセ8F
http://www.rakuten.ne.jp/gold/hoshinobk/sub2.htm
■『さよなら! セブンティーズ』サエキけんぞう
2007年2月28日第一刷発行
定価/1470円(本体1400円+消費税)
体裁/四六判変型並製 224ページ
発 行 クリタ舎
発 売 株式会社ごま書房
ISBN978-4-341-13132-6
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パール兄弟の春の東名阪ライブツアー
今回初披露の新曲、
2003年のアルバム「宇宙旅行」から
バカボン鈴木のヘブン17ばりのベースが光る
「恋の工事現場」、
「サニーサイドにようこそ!」から「陽炎列車」、
そして、パール兄弟名義の新譜
「ダークサイドにようこそ」からなど、
昨年のライブとはかなり違った構成となります。
また、サエキが詞を提供している、
カワイイ女性ボーカルのニューウェイブバンド
「ぶどう÷グレープ」が対バンドを務めます。
ぜひ、いらっしゃってください!
☆パール兄弟ライブツアー☆
『パールとふぞろいな果実達』
★東 京★
【公演日】2007年3月2日(金)
【タイトル】〜CHELSEA HOTEL 4th Anniversary〜
「パールとふぞろいな果実達」
【会 場】チェルシーホテル(渋谷)
東急ハンズのNHK側、道を挟んで向かい。
地下。元CISCOのあったビル。
【出 演】
☆パール兄弟
(サエキけんぞうVo / 窪田晴男G / バカボン鈴木B
/ 松本圭司Key / 宮川剛Ds)
☆ぶどう÷グレープ
☆DJ:ELEKTEL
【時 間】18:00 OPEN /19:00 START
【料 金】ADV 3,000円 (drink別)
/ DOOR 3,500円 (drink別)
【発売日】2007年1月6日(土)発売
☆ローソン 0570-000-777 / Lコード:38791
(予約0570-084-003)
☆チェルシーホテル 東京都渋谷区宇田川町4−7−B1
TEL: 03-3770-1567
http://www.chelseahotel.jp/top.htm
★大 阪★
【公演日】2007年3月9日(金)
【タイトル】「パールとふぞろいな果実達」
【会 場】ファンダンゴ(大阪・十三)
【出 演】
☆パール兄弟 (サエキけんぞうVo / 窪田晴男G
/ バカボン鈴木B / 宮川剛Ds)
☆ミンカパノピカ
☆ぶどう÷グレープ
【時 間】18:00 OPEN /19:00 START
【料 金】ADV 2,500円 (drink別) / DOOR 3,000円 (drink別)
【発売日】2007年1月10日(水)発売
☆チケットぴあ 0570-02-9999 / Pコード:250-098
(予約0570-02-9966)
☆ローソン 0570-000-777 / Lコード:51312
(予約0570-084-003)
☆ファンダンゴ 大阪市淀川区十三本町1-17-27
TEL: 06-6308-1621
http://www.fandango-go.com/jp/jindex.htm
★名古屋★
【公演日】2007年3月10日(土)
【タイトル】「パールとふぞろいな果実達」
【会 場】ハートランドスタジオ (名古屋・伏見)
【出 演】
☆パール兄弟 (サエキけんぞうVo / 窪田晴男G
/ バカボン鈴木B / 宮川剛Ds)
☆ぶどう÷グレープ
☆DJ:IINO
【時 間】18:00 OPEN /19:00 START
【料 金】 ADV 3,000円 (drink別)
/ DOOR 3,300円 (drink別)
【発売日】 2007年1月6日(土)
☆チケットぴあ 0570-02-9999 / Pコード:249-620
(予約0570-02-9966)
☆ハートランドスタジオ 名古屋市中区栄1-4-33
TEL :052-202-1351
http://www.heartlandstudio.co.jp/
詳しくは、サエキけんぞうHP で御覧頂けます!
http://www.saekingdom.com
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★サエキけんぞうの公式ホームページ
http://www.saekingdom.com/
トラックバックとか、コメントとか入れてくれんかいのう。
ビデオクリップ「陽の当たる月曜日」が見られます!
しかも、もうすぐ新作クリップ開始!
その曲も入ったサエキのフランス盤
「カマンベール&スシ」(2枚組)の通信販売もやってます! |
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