タイトル #01 のんびり、桜のメールを紹介しましょう。

こんにちは。永田です。
カンタンな告知だったにもかかわらず、
たくさんのメールをお寄せいただき、
どうもありがとうございます。

写真もたくさん届いてます。
「ほぼ日桜前線」のほうは、
いま、地図のほうを作成中ですので
来週中に公開いたしますね。
どうぞのんびりお待ちください。

さ、それじゃ、
全国から届いた「風流」を
ごいっしょいたしましょう。
まだ、桜がない地方にお住まいの方も
どうぞ、あの「うす桃色の空気」をごいっしょに。

小見出し 桜レポート

メール 山桜が咲き始めました。
場所は熊本県八代市を流れる球磨川の沿岸、
国道219号線沿いです。
一昨日から昨日と雪が降ったのですが、
その前日には既に咲いていた模様です。
これからこの国道沿いはあちらこちらに山桜が咲き、
染井吉野が咲き、一段落すると藤の花が咲きと
花のリレーが始まります。
毎朝、花見をしながらの通勤です。
ちょっと写真が撮れる状況ではありませんので
ご報告のみで失礼いたします。
(山桜子)
ほぼ日 きれいなレポートをありがとうございます。
熊本県の国道219号線沿いに咲く山桜、
いったことはないのですけれども
なぜか景色が見えるような気がします。
写真が撮れないという方も
このようにメールでご参加ください。
あと、「桜というのはソメイヨシノのみですか?」
という質問をいただいたりしましたが、
とくに区別は考えていません。
おおざっぱに、ああ、桜だね、と、
それでいいのではないかと思う
のんびりコンテンツでございます。

小見出し 桜の思い出

メール 昨年の春大学に進学しました。
まだ新しい環境に馴染めない4月。
高校のときの友達と
「もう桜が咲いたよ!」「こっちはやっと咲いたよ!」
とメールのやり取りをしていて
去年まで同じ桜を見ていたのに
日本中あっちこっちにちりぢりになっちゃったんだなぁ、
という寂しい気持ちと
皆新しいところでがんばっていくんだよな、
という感慨深い気持ちでいっぱいになりました。
今年はほぼ日でそれができるんだと思うと楽しみです。
(桜開花は4月24日)
ほぼ日 思えば、桜というのは、
別れと出会いの交錯する
ばたばたとした時期に咲くのですね。
このメールをくださった方の時計を
何年間か進めると、
つぎのメールのようになるのでしょうか。


メール 毎年お花見をやっています。
全く別の学校に行った友達で、
あまり連絡を取れていなくても
「春=花見の季節」になると「花見しよーぜ!」と
電話でもメールでもなんでもすぐ連絡を取って、
春休みにすぐ行っちゃいます。
そこで1年ほどしゃべれなかったことを
ばーっとしゃべってしゃべってしゃべりつくして、
帰ります。
毎年毎年、そうしてお互いの
「元気」、「友情」を確かめています。
いつの間にか1人、2人と
「花見メンバー」が増えていっています。
春に花見に行かないのは、
異常気象以外ありえませんね。
学校の桜(開花が早いんです)をみると
「あ〜、花見いつにしよう」と考えています。
習慣ですねぇ。ないと寂しい、かな。
(さくら)
ほぼ日 「しゃべってしゃべってしゃべりつくして、帰ります」
っていうのが、いいですね。
毎年花見メンバーが増えていって、
さらに何年かすると、
花見メンバーに家族が増えていったりするんですよね。
なんだか昔の友だちと花見がしたくなりました。
まえはよく、国立に集まっていたんですけれども。


メール 何を隠そう私は「電撃夜桜隊」の隊員なのでございます。
今のところ隊員は2名ですが、
かれこれ5年程続いております。
19時に仕事を終えてダッシュでデパ地下へ。
タイムセールで半額になったお総菜とギネスビールを購入。
これまたダッシュで近くの公園へ向かうのです。
こうこうと灯りをつけた団体さんの側だったり、
街灯の近くだったり、お掘りのわきだったり
行ける限り毎日場所を変えて楽しみます。
必需品はAMラジオ。
野球中継を聴きながらの夜桜で一杯はたまりませ〜ん。
三十路女ですが、完全におやじで〜す。
撮るのを覚えていたら夜桜写真送りま〜す。
(きよきよ)
ほぼ日 野球中継を聞きながら夜桜!
それはいい! 字面だけでうっとり。
なにが「おやじ」なもんですか。
それが「おやじ」なら、
なんて「おやじ」はすばらしい‥‥んん?
そう感じるオレが
すっかり「おやじ」なのだという可能性も?


メール 短大生だった頃
友人3、4人で岡山の後楽園へ行きました。
気合いを入れて行った訳ではないので、
適当に、お弁当もって
ベンチにでも座って食べよう。
しかし!!! 甘かった。
時は花見真っ盛りの休日の昼時。
めぼしい桜の下は勿論
通路以外はすべて埋め尽くされていました。
どうしようか? 桜がなくてもいいか?
そう思っていたら、したたか出来上がった
おじさん、おばさん集団。
「こっけー来い。座れすわれ」
ちょっとくたびれていた私たちは素直に座りました。
ついでに、色々いただきました。
セクハラされることもなく、
楽しいひとときを過ごせました。
その節は、ありがとうございました。
(てらいかーさん)
ほぼ日 桜の下に生じる奇妙な連帯感。
このあたりの文化は
諸外国の人からみるとどう映るのでしょうか。
どのメールも景色が浮かびますね。


メール

毎年奈良の吉野山に
お花見に行くのを楽しみにしています。
山裾が散り初めの頃に行くと、中腹は満開。
その満開の桜の中に、
山肌を吹き上げる風で山裾の花びらが舞って、
建物や人に雪のように降り積もるのです。
あぁ素敵。
今年も行く! と意気込んでいたら
「臨月の妊婦が行って、山で産気づいたらどうする!
 近所の公園で我慢しなさい」とダンナ。
花見行って山で産気づいたら
それはそれでオイシイやん、
と思ったけどおこられそうなので黙っておきました。
まだあきらめきれません。
行きたいなぁ、吉野。
(初産婦)

ほぼ日 あおによし ならのみやこは さくはなの
におうがごとく いまさかりなり
奈良の桜と聞くと、
勝手に伝統や由緒を感じて
思わず居住まいを正してしまいますね。
吉野の桜、一度見てみたいです。
それにしても
「山裾が散り初めの頃に行くと、中腹は満開」
というのは、それだけでコピーのようです。
まったくもって大きなお世話ですけど、
この際、名前は「さくら」ちゃんでどうですか。


メール 私にとってのお花見の思い出は、焼き鳥です。
私は東京隅田川の近くに住んでいたので、
祖父が幼い私を毎日のように
お花見に連れて行ってくれました。
その時に焼き鳥を買ってもらったのですが、
今までに食べたことがないくらい
美味しかったのを覚えています。
地元の町内会の人達が出している売店だったのですが、
ちゃんと炭火で焼いていて本格的でした。
毎日のようにお昼過ぎに来て
爺さんはビールを飲み、
孫は焼き鳥を食べているという姿は
とても目立っていたようです。
祖母にたしなめれた事もあって
幾日か行かないでいましたら、
その売店の人に
「お久し振りですね! 毎日来てくれてたのに」
と言われてしまいました。
祖父の恥ずかしそうにしていた顔が今でも忘れられません。
(栗頭)
ほぼ日 こちらもなんだか素敵な風景が浮かびます。
「いままでに食べたことがないくらい美味しいもの」
というのは、必ずといっていいほど
「なんらかの素敵なシチュエーション」
とセットになっているように思います。
どうもありがとうございます。


メール 桜が咲くと、叔父が実家にやってきます。
食べきれないほどの
「うぐいす餅」と「桜餅」を手土産に、
昼からビールをクイッとやって、
ほろ酔い気分で近所のお祭りに出掛けます。
行くのは決まって桜の真下の焼きソバ屋。
ビール片手に満開の桜を見上げ、
メジロを探すその姿は、
叔父が亡くなって7年たった今でも桜の思い出。
(ゆきこ)
ほぼ日 よい文字列はついつい反芻したくなるというのが
ぼくの個人的な性質ですので、くり返させてください。
「ビール片手に満開の桜を見上げ、
 メジロを探すその姿は、
 叔父が亡くなって7年たった今でも桜の思い出」
じ〜んとしました。どうもありがとうございます。

小見出し 「北海道をなめるな!」のコーナー!

メール ほぼにちは!
「さくら前線」良い企画ですねー。
ネットならではですよね。
でも、どうして4月までなの?
私の住んでいる北海道は「開花予想」が出るのが、
4月近くになってからです。
稚内なんて、ゴールデンウィークが終わってから開花です。
いろいろな事情があるのでしょうが、
なんだか仲間はずれにされた気分です。
「日本で一番遅く咲くさくら」
があってもいいと思うのに、残念です。
そうそう、北海道ではお花見のときに、
桜の下でジンギスカンをします。
もちろん、一家に1つ必ずある
「ジンギスカン鍋」持参です。
桜をジンギスカンの匂いと共に
鑑賞するのが北海道流です。
(ゆ)
ほぼ日 ごめんごめん、ほんとごめんよ。
ま、担当者であるぼくの気分なんです。
ていうかわがままに近いですか。
「花見ってなんとなく4月?」
みたいな? 感じの? 偏見? イメージ?
そんなわけで、最後の桜は5月下旬と知りつつ、
途中で企画をやめることの罪滅ぼしとして、
北海道のみなさまのために、
ひとコーナーを設けることにいたしました!


メール はじめまして。
面白そうな企画ですね。
是非参加したいと思ったのですが、
4月半ばまでですか‥‥。
北海道に上陸するのは早くても4月末、
道南から札幌あたりまでは
ゴールデンウィークが花見シーズンなのです。
道東・道北の桜前線終着地点は
5月末にようやく咲くはずです。
昨年の花粉情報も北海道では
杉が生えている地域が限られていて、
こちらで主流の
シラカバ、カモガヤは時期が遅いことから
参加できず傍観者になっていました。面白かったけど。
北海道民も参加できるように
期間延長していただけません?
よろしくお願いします。
(katsura)
ほぼ日 期間延長はいたしませんが、
このような場を設けておりますので、
メールで参加してくださいませ。
そうですか、花粉症企画のときも、
さびしい思いをされていたのですか。
でも、そのぶん、夏の甲子園企画
どこの県よりもたのしめたじゃないですか。


メール し、4月中旬までですか??
‥‥北海道は日本じゃないって事ですか。
5月中旬までお願いしますって無理でしょうか。
今朝も雪が降りました。
屋外では一輪の花も咲いていない当地ですが、
春を迎える喜びは、どの地方にも負けないと思います。
北海道の春は楽しいですよ。
梅も桜もチューリップも一斉に咲きますからね!
せめて函館の五稜郭の桜まで続けていただけませんか?
ね、ね、新選組つながりで! ←強引
なんとかお願いします!!
(ミセスゴン太)
ほぼ日 北海道は日本ですよ。
なにを言ってるんですか。
春を迎える喜びを競ってるわけじゃないんですよ。
え? 五稜郭? 新選組つながり?
うーん、それを言われると弱いなあ‥‥。
ていうか、それとこれとは話が別ですよ。
どうにか納得してくださいよ。


メール 今年は桜ですか、風流でいいですねえ、
と読み進んだら‥‥
「4月の中旬まで」って、どういうこと?
津軽海峡、越えられないじゃないですか!
わが故郷、北海道は仲間はずれですか!
‥‥と、怒ってはみたものの。
よく考えると、北海道では
桜の開花はあまり重要視されていません。
なぜなら、桜が咲く時期の北海道では、
梅も咲くし水仙も咲くしチューリップも咲くし、
春が全部まとめて訪れるからです。
(ちなみに、夏にはアジサイとひまわりと
 コスモスがいっぺんに咲いてます)
北海道の花見の重要アイテムは
桜ではなくジンギスカンです。
本州に住むようになって、
こちらの人々が本当に桜の開花を待ち焦がれて
花見をすることにちょっと驚きました。
というわけで、怒るのはやめました。
(かりん)
ほぼ日 おお、許してくださる寛大な方が現れた。
北海道にお住まいのみなさん、すいません。
ていうか、私、謝りながらも、すでに
北海道の春について詳しくなっています。
北海道の春は桜だけでなく
いろんな花がブワッと咲く。
で、とにかく、ジンギスカン。
なにはなくとも、ジンギスカン。


メール 今、企画をワクワクして読んでいたら、
4月の中旬で終わってしまうのですねぇ。
私がいる所は青森県弘前市。
4月中旬で終わりだと開花が
間に合うか間に合わないかすごく微妙です。
ただ、私は弘前市で
恐らく一番先に咲くであろう桜を知ってます。
それは小学校の換気扇の外側近くに垂れている枝です。
連載に間に合うよう祈りながら桜を見続けますね。
でもそれはさくら前線と言っていいのかどうか‥‥。
(ゆうこ)
ほぼ日 ぎゃあ、今度は青森の人から!
「なんで北海道コーナーがあって
 青森コーナーがないんですか!」
とか、そういう展開になるわけだな。
かようにコンテンツづくりは
むつかしいというわけでございます。
弘前市の換気扇の外に咲く桜の画像を
たのしみにしております。


メール あの〜「日本」限定なのですか?
先日、大雪が降った
ミュンヘンに住んでいる「みなみ」としては、
是非ともミュンヘンの桜を見つけて
送りたいな〜と、思ったのですが‥‥。
いや!「限定」と言われようとも、
勝手に送らせてもらうつもりです!
「番外編」としてどうか、
世界の桜も受け付けてください。
(みなみ)
ほぼ日 ひ〜、今度はミュンヘンから!
誤解があるようですが、
当方、ノリとしては、
かなりおおらかなのんびりコーナーです。
受付を拒むようなものはほとんどございません。
深く考えず、なにかとお送りください。
と、いうわけで、みなさまからの
メールと写真、お待ちしております。
どうぞよろしくお願いします!

2006-03-17-FRI
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