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#04 だいぶ埋まってきましたよ、日本地図。 |
こうして、地図の上に人力で
桜マークを貼りつけていくと、
ほんとうに桜前線っていうやつは
北上していくのだなあと感心しきりです。
いかがですか、みなさん。
咲いてますか? まだまだですか?
今日も桜にまつわるメールを
ご紹介していきます。
まだ、の場所にお住まいの人は、
空気だけでもおたのしみください。
それでは、風流をごいっしょに。
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桜レポート&桜自慢 |
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ほぼ日桜前線のレポートを送らせていただきます。
場所は、東京都調布市。
京王線仙川駅の目の前にある1本の桜は、
東京の開花宣言から1日遅れの開花です。
この桜は、仙川駅の改札を1歩出たところにあり、
満開の時には、夜遅く帰って改札をでると、
いつもいつもホッとさせてくれる、
とっても大好きな桜です。
仙川は近年に再開発が行われたのですが、
再開発に伴って伐採されることが決まっていたけれど、
市民のみなさんの懸命な努力により残った
伝説の桜だそうです。
ほんと、1歩出たら出迎えてくれるんですよ!
満開になると、桜の木の下、ライトアップされた夜に
ミニコンサートが開かれます。今から楽しみです!
(祐) |
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改札を一歩抜けると、満開の桜。
いいですねー。
たしかに、駅前の印象って、
その街の、大きな印象を
決定してしまうところがありますよね。
ミニコンサートの風習も粋です。 |
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桜は上ばっかり見ていちゃもったいないですよ。
私は富山県出身なのですが、
富山の松川という川べりに咲く桜は本当にキレイ。
そこの桜は川の両岸に沿ってずうっと並んで咲いていて、
桜が川の中央に向かって枝を伸ばしています。
桜の時期限定で和船に乗れるのですが、
それに乗って見る桜はため息が出るくらい。
でも! それだけじゃないんですよ、松川の桜は。
桜を植えてない下流に来ても、
桜の花びらが川面をずっと流れてくるんです。
いつまでもいつまでも絶えることなく
流れてくる桜の花びらに
川面が光をキラキラ反射して。
時が止まるような静かな感動を憶えます。
みなさんも桜の季節に一度下を見てみてくださいね。
(ようこ) |
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川面を滑る薄桃色の花びら。
読んでいるだけでうっとりです。
まさに風流のおすそ分け。
どうもありがとうございます。 |
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奈良県は北部に位置する某公立高校に通っている者です。
近鉄電車で通っているのですが、
奈良駅〜難波駅の間の、
大和西大寺駅と菖蒲池駅の間にある
自動車学校に植えられている桜がすごくきれいなんです!
今年はまだ咲いていないと思うのですが
線路脇にずらーっと並んで咲くのです!
電車の窓から満開になってるのが見えるのです!
朝行く時は桜が見える側に立ち、
帰りは反対側の席に座って帰ります。
1人でぼーっと眺めるのがお気に入りです。
何秒かしか見えないのですが‥‥。
4月から私も高校3年生。
来年からはこの路線を使わない大学に
通うことを希望しています。
どうか受かっていますように。
(てとら) |
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電車のなかからのとっておきの風景、
身構える感じ、わかるわかる。
もいっちょ、電車からのとっておきの風景を。 |
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高校時代、今はない国鉄大畑線の通学途中に、
早掛沼公園の湖の脇を走る区間がありました。
この公園は湖の中に、出島のように出ていていて、
こんもりと小さな山のようになっているのです。
休み明けの日、桜が見頃だな〜と楽しみにしつつ、
その区間を待ちます。
防風林を兼ねたヒバの林からは全く見えません。
そして突然、桜の山!
汽車中にどよめきが起こりました。
文字通り「どょどょどょ」と私には聞こえました。
蛇足ですが「汽車」は蒸気機関車ではありません。
(青りんご) |
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こちらは、通り過ぎる一瞬に、
ブワッと、爆発的な桜! という感じ。
新幹線からすごくキレイに富士山が見えるときも
車内がどよめきますよね。 |
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日本の、しみじみとした桜が恋しいです。
今、イタリアはトリノ市に住んでいるので、
桜が見られないのです。
「トリノにも、たくさん桜はあるよ」
とまわりの人は言うけれど、
それは、明るい青い空に颯爽と咲く桜であって、
私の好きな、しみじみとした、
悲しいような美しさの桜ではないのです。
このページで、
私の好きな日本の桜が見られるのが、
とてもうれしいです。
(まるる) |
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オリンピックですっかりお馴染みとなった
トリノからの感想メールでした。
そういうふうに言ってもらってうれしいです。
みなさまからの「風流」が
世界的にごいっしょされているというわけです。
海外から感じる、日本の桜の
「悲しいような美しさ」
という表現が印象的でした。 |
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桜の思い出 |
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私が入社したのはバブル真っ盛の建設会社。
会社も人も元気いっぱいイケイケでした。
自分で言うのもなんですが、箱入り娘だった私。
生まれて初めて大量の酔っ払いというのを見ました。
本当にネクタイを頭に巻く人を知りました。
父の、燗したお酒を
ちびりちびり飲む晩酌しか知らなかった私に、
常温の日本酒を紙コップでぐびぐび飲むという
スタイルを教えてくれました。
お開きになる頃には一升瓶と参加者が
ごろんごろんと倒れていました。
それでも、翌日は何事もなかったかのように
8:30の始業時間までに出社しているのです。
これが、社会人というものなのだと思いました。
大人の階段をひとつ上ったなと思いました。
(ぽち 三十路) |
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わははははははは。最高。
生まれて初めて見る「大量の酔っぱらい」!
さぞかしショックだったことでしょう。
そうそう、十代のみなさんや、
学生のみなさんにお伝えしておきます。
「ネクタイを頭に巻く酔っぱらい」は、
ほんとうに存在するのです。
いや、ほんと、これ、ほんと。
ていうか、あなたがやる可能性だってあるんですよ。
え? 絶対やるはずがないって?
なに言ってるんですか、
いまあなたは桜の下で酔っぱらってないでしょう? |
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私が幼稚園から小学校にあがる時、
母と一緒に近所の境内へお花見に行きました。
小学生になったら、それまでのように
一緒にすごす時間が少なくなってしまうから、
その前にゆっくりお花見でもしようということでした。
途中、駄菓子屋さんでアイスバーを買って、
舞い散る桜を見ながら食べました。
満開の桜が本当に綺麗で、
満開の桜がひらひら舞う景色に幸せいっぱいでした。
ふと食べ終わったアイスを見ると
‥‥「当たり」の文字。
ついてるね! なんていいながら駄菓子屋さんまで行き、
当たりバーとアイスを交換してもらい、
また境内まで戻ってお花見の再開。
母と一緒のこの楽しい時間が
少なくなってしまう寂しさを感じながら、
舞い散る桜にうっとりしつつアイスを食べ終わると、
また「当たり」!
こんなことってあるんだねぇ。すごいね!
と興奮し、また当たったの!? 的な駄菓子屋さんに
またもアイスを交換してもらい、
またまた花見再開。これで終わりじゃないんです。
一生分の運を幼稚園児にして使い果たしそうな
勢いで、このアイスも当たってしまったんです!
(本当なんですって)
さすがにおなかを壊しそうなので、
交換せずに帰りました。
いまでも桜を見ると、そのときの事を
まっさきに思い出し、母と笑います。
ちなみに、アイスはグレープ味でした。
(はな太郎) |
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こちらも素敵なメールです。
アイスの連続当たりって、ありますよねえ!
ぼくも3連チャン、記憶にあります。
あの、棒が徐々に見えてくるときに
なんとなく、予感があるんですよね。
焼き印の「当たり」っていう文字が現れる予感が。
そういう「超ラッキー!」を
桜の下でお母さんと共有できたというのは
なんだかうらやましいです。
アイスはグレープ味でしたか。
シャリシャリと崩れるような、
ちょっとシャーベット状になっているやつかしら。 |
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甥っ子が3歳の頃、
初めてお花見に連れられて行ったときの感想が、
「誰もお花見てないね」
彼は、お花見とは純粋に
「お花を見る事」と思っていたらしい。
それで、花はそっちのけで宴を楽しんでいる大人達が、
とても不思議だったようです。
この季節になると、毎年思い出して微笑んでしまいます。
(お花を見に行こう!) |
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そうなんだよ、甥っ子。
オトナはちっとも花を見ちゃいないんだ。
おまけにネクタイを頭に結んだりしちゃうんだ。 |
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私が通っていた小学校に、桜が数本ありました。
九州の中でも標高の高い山の中なので、
4月下旬にしか桜は咲きません。
年に一度、「お花見給食」と称して
給食を校庭に並べて桜の下で食べていました。
桜散る中、時々桜の花びらが入ったり、
又時には虫が入ったりしながら
先生方と一緒に楽しく給食を食べていました。
40人程度の児童数だったから
実現できたのだろうと思います。
今は学校も廃校になって、
桜も切り倒されてしまいました。
この時期になると、
あのぽかぽか陽気の中での光景が思い出され、
切ない気持ちになります。
(ぴょん) |
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お花見給食! いいなあ。
クラスのみんなと外で給食を
食べるだけでもたのしそうなのに、
さらに桜の下とは。
先生、粋なこと企画するなあ。
あと、あえてあんまり掲載してませんけど、
「思い出の桜が切られてしまって‥‥」
っていうメールがけっこう来てます。
いろんな問題があるのかもしれませんが、
「桜が切られる」っていうのは
なんか、痛々しいですよね。 |
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桜の思い出。
中学の入学式がちょうど桜の時期に当たって、
その春休みにヒザの手術をしていた私は
普段は歩いて行ける距離の中学校へ
母と二人でバスに乗りました。
いつもの公園の桜がバスの窓をピンク色に染めて
とても美しかったこと。忘れられません。
そしてその時母が降車時に
「ありがとう」と言って降りたのを真似して
バスに乗ったら降車時に
「ありがとう」と言うことにしました。
ある日姉に
「あんたがバスでありがとうって言うから真似してる」
と言われ、それは
お母さんの受け売りであることを話しました。
こうやって優しい気持ちは伝播するのかな、と思います。
公園の桜は寿命がつきて切られてしまいましたが
桜のバスに乗ったこととワンセットの
優しい思い出は残っています。
(はた吉) |
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以前、紹介したメールにもありましたけど、
「バスと桜」って、なんか相性がいいみたいですね。
「ありがとう」の伝播の話もじんわりしました。 |
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私は今年中学校を卒業しました。
卒業式の日、学校の前の桜の木を見て
ひとつ思い出したことがありました。
花は咲いていない冬、体育の授業やクラブの練習で
学校の周りを走っていたとき、
あるおじさんが、
よくその桜の木の枝にぶら下がっていました。
運動なのか何なのか‥‥みんなの注目の的でした。
謎を残したまま、いつのまにか
いなくなってしまった「うんていおじさん」。
今もどこかでぶらさがってんのかな。
(田村) |
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「桜の下には死体が埋まっている」
という話は聞いたことありますが、
「桜の枝にはおじさんがぶら下がっている」
というのははじめて聞きました。 |
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北海道をなめるな! |
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外は雪です。北海道です。
ここの桜の写真をみながら「春はどこにいるんだ?」
と悪態つく私です。もちろん積雪してます。
突然ですが、八王子の桜は咲いているのでしょうか?
明日我が息子、大学進学のため
この北の地を離れ東京は八王子へと向かいます。
アパートを決めに行ったとき窓の外には
桜並木の小さな川がありました。
「来る頃は満開だねぇ」と不動産屋さん。
でも今日の天気は「雪」です。
重たい雪は春をつれてくるんですよん。
旅立ちと雪解けと桜と春。別れと出会いとちょっぴりの涙。
あのアパートの窓のむこうに桜が満開だったらいいな、
と親ばか全開の私です。
がんばれ! 息子。早くこいこい桜前線!!
(北海道在住 さとこ) |
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さあ、北海道のみなさんのためのコーナーです。
まだ雪なんですよね?
浮かれててすいませんです。
息子さんにもよろしくお伝えくださいませ。 |
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このコンテンツの「北海道」大好きです。
私も子供の頃、5年間だけ道産子してました。
なので、桜もいいですが、やっぱりジンギスカンですよね。
今ではどうか知りませんが、私がいたころは、
「桜祭り」ではなく「ライラック祭り」があって、
小学校は午後お休みでした。
それで春がきたか〜〜と思っていたのは
わたしだけなんでしょうか?
(ひとみ) |
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おお、またしてもジンギスカン。
とにかく、北海道のお花見といえば、ジンギスカン。
すっかりおなじみ、ジンギスカン。
続いてもジンギスカン関係のメール。 |
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今日も雪模様の北海道札幌です。
桜の標本木のある北海道神宮に隣接した円山公園は、
桜の花見の季節だけ(5月)、
火気の使用が黙認されます。
もちろん、ジンギスカンのためにです。
桜の木の多い公園=花見=ジンギスカン。
この図式を壊す「公園内は火気厳禁」などという規則は、
半年もの厳冬に耐えた道民の、
春を楽しむ心を踏みにじるものだからです。
(じゃっき@札幌) |
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うーん、桜の下でジンギスカン。
何度も「ジンギスカン」と書いているうちに
なんだか自分でも食べたくなってきました。
本日はこのあたりで失礼いたします。
メールはまだまだ募集中ですので、
どうぞよろしく! |
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2006-03-24-FRI
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