#03 桜のメールをのんびり掲載


みなさん、どうですか?
上の「ほぼ日桜前線」、見えてます?
これ、おもしろいでしょう?
いろんな技術を愉快なコンテンツに活かす男、
「ほぼ日」のべいちゃんがつくってくれました。
ぼくは技術に弱いので
仕組みはまったくわからないんですけど、
なんだか、見てるとたのしいんですよ。
どうぞつぶさに眺めてみてくださいね!

おっと、申し遅れました、永田です。
本日もたくさんの「桜の思い出」を
お届けいたしますね。
さ、「風流」をごいっしょしましょう。
どうぞ、のんびりおたのしみください。

小見出し 桜レポート

メール 全国のみなさま。
高知では日本いち早く、15日に開花宣言いたしました。
80万高知県民の多くが、
「ヨッシャー」と声を上げたことでしょう。
やはり、1番というのはうれしいものでございます。
(南国土佐に来てみいや)
ほぼ日 あるんですね、「いちばん桜!」の意識。
四国のほかの県の方や、九州の方からも
「先をこされた!」っていうメールが来てました。
かと思うと、こんなメールも‥‥。
メール 春をお待ちの皆様こんにちは。
北海道の方々が開花が間に合わないとのことでしたが。
あのですね、私の住んでいる所は
桜はとっくに咲き終わっています。
沖縄の桜は一月に咲くのですから。
寒くなると咲く種類らしく
北から順に南下して開花していきます。
花の色はどぴんくで散る時は
花がまるごとぼとぼと落ちます。
咲いている時も去り際も力強い桜です。
なので三月現在はさくらんぼがなっています。
うすい色のはらはら散る桜も
みてみたいなとあこがれます。
ということで桜前線トップを
南の島から宣言してもよろしいでしょうか?
(りつ)
ほぼ日 沖縄はとっくに咲いてるぞ、と。
まあまあ、どっちがいちばんでもいいじゃないか。
「ほぼ日」の桜コンテンツは、おおらかさが売りです。
ていうか、のんびりしてるだけなんですけどね。
沖縄で桜っていうのも、なんだかいいですねえ。

小見出し 桜の思い出

メール 京都に住んでおります者でごじゃります。
京都という町は桜の樹がとても多く、
自分の目で桜前線を確認することができます!
京都市の南から順々に桜が開花していき、
更に北へと春を運んでいきます。
私たちはここぞとばかりに
桜前線に沿って南から花見をし倒します。
「先週末は円山公園!
 今週は二条城! 来週は銀閣寺だ!」
などと浮かれて春に酒盛りを繰り返すのです。
だぁって京都に住んでるんだも〜ん!!
(みのり)
ほぼ日 ご当地の桜自慢、いろいろあっておもしろいです。
思ったんだけれども、こういう
「地域の桜の話」というのは、
日本人はそうとう昔から
交わしてきたんじゃないだろうか。
それこそ、何百年も昔から。
悠久のときを感じる桜の思い出は
和歌というかたちでいまに残っていますけれど、
当時の人々が交わした「桜の話」というのは
その何千倍もの量だったと思うのです。
おっと、壮大に脱線しました。
メール 長野県松本市に住んでいた頃、
一人で松本城に花見に行きました。
平日の日中ということもあり、
お城の中にはそれほど人がのぼっていません。
それをいいことに、天守閣に人がいないときを見計らい、
ごろりと横になり、ひじ枕をしながら桜を眺めてみました。
好天の下、アルプスをバックに咲き誇る桜は、見事でした。
友人にメールで報告したところ、
「そんなことしたの、殿様以来だと思うよ」と言われました。
(モリノク)
ほぼ日 あっぱれじゃ。
メール 昨年の4月に結婚して、もうじき1周年になります。
地元のステキなレストランで披露宴をしたのですが、
その前の道路がとてもきれいな桜のトンネルになるんです!
その桜並木が大好きだった私は、
「ここで桜が満開のときに結婚式をしたい!」
と式場と日取りを決めたのですが‥‥。
皆さん覚えておいででしょうか?
昨年の春はとても寒かったのです。
桜の開花は例年より1週間以上遅れ、
なんと3月31日、式の二日前でした。
(ちなみに山口県です)
当然桜はほとんど咲いておらず、
念願だった桜の中での結婚式は叶いませんでした。とほほ。
今となっては、それも間が抜けてておもろいやん、
今から華を咲かせるってことやん、と二人で話しています。
今年の結婚記念日には、
そのレストランでお祝いをしようと思っています。
今年こそは、満開の桜のトンネルが見られるはず!
(りえっち)
ほぼ日 いわゆるひとつの
チェリーブラッサムブライド?
毎年、結婚記念日のころに桜が咲くなんて、
とってもいいじゃないですか。
一周年、おめでとうございます。
メール 桜といえば思い出すのは、高校のときの通学路。
長い長い緩やかにカーブを描く坂道に沿って
桜とりんごの木が交互に植えられていました。
ピンクの桜が咲き始めた頃、入学式です。
少しずつ周りを見ながら
クラスでのポジションを探している頃、
桜は満開になります。
ゴールデンウィークに
遊びに行く約束ができるようになった頃、
りんごの花が咲きます。
桜並木の下を自転車で走っていたとき、
こんなにもあの桜並木が懐かしく思えるなんて
考えても見なかったです。
少子化を踏まえて、
近所の高校と合併されることになりました。
私の通っていた校舎に
近所の学校の生徒も通うことになりました。
入学した学校がなくなってしまうのは寂しいでしょうが、
どうか、新しく通ってくる生徒さんたちにも
あの桜並木を楽しんでもらいたいと、せつに願うのです。
(ぽち 三十路)
ほぼ日 「話しかけるようにゆれる柳の下を
 通った道さえ今はもう電車から見るだけ」
荒井由実さんの名曲を思い出しました。
素敵なメールをありがとうございます。
書いてたら聴きたくなって、
棚からCDを引っ張り出してきて
iTunesにとりこんじゃいました。
ぼくがDJならすかさず一曲かけるんですけどね。
しょうがないから、脳内で鳴らしてください。
荒井由美さんで、『卒業写真』。1975年の曲です。
メール ずっと桜の名所で育ってきました。
職場は、桜の名所。
何度か海外に定住しようとしましたが、
どうしてもいろいろな事情でできませんでした。
今住んでいるところ、職場は多少不満はありますが、
なんだかんだで今までで一番問題なく、長くいます。
生活の基本に桜があるからなのかな、とふと思いました。
毎年花見に帰ります。
東北なので、通常GWに咲くのですが、
ここ数年はGWの前の週くらいに開花、
GWには散ってしまうことがほとんど。
だから、桜が咲いた週の金曜日に夜行で帰ります。
目の前に桜の名所があるのに、
それでも桜見たさに帰る理由は「匂いたつ桜」。
同じソメイヨシノでも東京では色も白く、匂いもない。
これはこれでとても美しいですが、
やはり桜はほんのりピンクで匂いのあるもの。
これを感じないと春がきません。
今年も帰省が楽しみ。
(yong☆☆☆tanaka)
ほぼ日 年々、東京の桜は白くなるような気がしますね。
一枚一枚の花弁は白いものの、
遠ざかると淡いピンク色に見える東京の桜も
それはそれでぼくは好きなのですが。
いずれにせよ、
「これを感じないと春がきません」には強く共感します。
メール 花見の思い出を1つ。
数年前の出来事なのですが、
夜20時頃、父が突然
「これから夜桜を見に行くぞ!」と集合をかけたのです。
でも、近所に桜が咲いている場所はなく、
こんな時間からどこに行くつもりなんだろうと
不思議に思っていたら、
父が今までに建てた家々を巡るような事を話す父。
ようは、仕事をした場所から場所へ移動する間に、
学校やら工場やら公園やら並木道やら‥‥
色々と桜が咲いていると。
軽快に走っていた大人4人が乗った軽自動車は、
桜から桜へと車中から眺めるだけで、
淡々とドライブが続いていたのですが、
父が現場に携わった時の思い出話も続き、
両親は花を咲かせ楽しそうでした。
(可津子)
ほぼ日 桜の下を駆け抜けていく軽自動車。
ときおり、見とれるように速度をゆるめながら。
メール 桜といえば、私にとってはうちの庭で咲く彼岸桜です。
この彼岸桜、ちょうど十年前になくなった父が
母と出かけた時に鉢植えで買ってきたものです。
その時は、「どうしてソメイヨシノじゃないの!?」と
家族から大ヒンシュクをかった、可哀想な彼岸桜でしたが
少しもめげることなくスクスク成長し、
毎年まだまだ寒い2月頃から
濃いピンクのつぼみをつけます。
このつぼみを見つける度に、
「私もがんばろ!」と張り切る元気が出てきます。
ちなみに、この桜は15年生きた愛猫のお墓でもあります。
見上げる度にいろいろ思い出してしまいます。
(のん)
ほぼ日 亡くなったお父さんの思い出の桜は
15年生きた猫のお墓でもある。
やはり桜という樹木は
なにか、特別ですね。
メール 桜大好きな私が、こともあろうに
4年間も桜を見られないところに住んでいた。
今年4年ぶりに桜が見られます。
そのことにもう3月の初めから
うきうき、うきうきしてて
でも、どうせなら東京のじゃなくて
地元香川の桜が見たかった。
と、思ったら通勤電車に
「かがやくけん、香川県」
と、地元の桜の写真入りのPRポスターを発見。
両方見れてしまったでないか。なんて幸せもの。
(よしえ)
ほぼ日 早い時期に桜が咲くためか、
四国の人からの印象的なメールが多いです。
香川県のPRポスターをつくった人も
うれしいでしょうね。
メール 今までで何十回も桜を見てきたんですが、
一つだけ強烈に覚えている思い出があります。
大学生の頃、ものすごく好きな人がいました。
でも会いたいと言う勇気はなく、
その人の家の近くをわざと通り過ぎて、
偶然会えることを祈っていました。
でも会えなくて、自分の家に帰る気にもなれなく、
夜中にウォークマン片手に、大学に忍び込みました。
その日は満月で、すごく明るくて、桜が満開でした。
さぁっと風が吹いて、
満月の夜空に花びらが散っていました。
ものすごく綺麗で、しばらくぼんやりしてしまいました。
そのときちょうどウォークマンに流れていたのは、
松たか子さんの『サクラ・フワリ』です。
今でもその曲が大好きなんですが、
その曲を聴くと、その時の風景と、
大好きだった人のことを思い出して、キュンってします。
大したことない思い出で、すみません!
(こずえ)
ほぼ日 いえいえ、素敵な思い出です。
いまなら、
iPodに春っぽい曲のプレイリストをつくって
ひとりで夜桜見物の散歩をするのも
風流かもしれません。
メール 「山裾が散り初めの頃に行くと、中腹は満開」
そーなんですよ。うちの近所の山は
頂上まで行くとさくらに囲まれた広場があって
前は瀬戸内海、後ろを向くと中国山地、という
夢のような360度絶景パノラマ、なのですが、
頂上でお花見をしようとすると
時期を見計らうのが大変ムズカシイのです。
ある年、「山裾がいい加減散ったし、今だ!」と
オットと2人、ワインディングロードを
クルマでぎゅんぎゅん攻め上っていくと
上から降りてくるクルマのみなさん、はじける笑顔。
「よっぽどキレイだったんだねー」
と期待に胸ふくらませつつ走ること20分、
やっと頂上にたどり着いたところ。
‥‥一面のつぼみ。
そして根性で「つぼみ見」をしながら
お弁当を食べるヒトビト。
すごすごとUターンして帰りました。
下りの道々、次々とすれ違うお花見客のクルマに
「やーい、まだつぼみだよー!」
「たどり着くとガックリだよー!」
とクルマの中でこっそり叫ぶ我々。思わずはじける笑顔。
ああさっきのみなさんの笑顔はこういうことだったのね。
ここ数年春先はオットが忙しくて
いっしょにお花見に行けてないなぁ。
今年は行けるかなぁ。
(なぼちん)
ほぼ日 山裾が散り初めの頃に行くと、中腹は満開。
そして、山頂からおりてくる車の
ドライバーが必要以上に笑顔なら、頂上はつぼみ。
メール 私の名前は桜です。
今は随分増えて来たようですが、以前は珍しい名前でした。
会う人会う人に、
4月生まれなの? 素敵なお名前ねぇ。
と言われ続けて、
うれしいような面倒なような想いをして来ました。
高校生の時、当時の彼氏に
「もしいつか別れてしまったとしても、
 毎年咲く桜の花見る度に
 お前のこと思い出すんだろうな」
と言われたことを思い出します。
あんまり好きじゃなかった自分の名前を、
はじめていい名前だなぁと自分で思えた瞬間でした。
また今年も桜が咲いたら、今まで出会った人たちが、
あいつどうしてるかなぁって思ってくれているとよいな。
(さくら)
ほぼ日 個人的な話ですが、
中学高校といっしょだった
「さくら」さんがいました。
たしか、同じクラスになったことは
一度もなかったような気がする。
いまごろどうしているのでしょうか。
メール 隣の公園の桜が咲きました。
まず日当たりのいい北側のが咲いて、
2日遅れて南側に植えてある桜が咲きました。
さらに今日は、
東に植えてある桜がチラホラ咲き出しました。
たいして広くもない公園なのに、
桜は毎年、律儀に北、南、東の順に咲きます。
(南行法師)
ほぼ日 たいして広くもない公園の
北と南と東の桜をチェックしている
あなたの律儀さも、なかなか風流じゃないですか。
メール いつも楽しく読ませていただいています。
私の花見の思い出です。
昨年、母と一緒に、
京都の哲学の道沿いの桜を見に行きました。
お天気も良く、観光客も多かったのですが、
なぜか、その中に、
おしりを出して颯爽と歩いている女の人がいたのです。
しかも若い女の人でした。
私たちが見かけたのは、後姿のみでしたが、
かなり驚きました。
哲学の道から、南禅寺、平安神宮へと回ったのですが、
その日の会話は、
「桜きれいやなあ」
「でも、さっきのおしりはすごかったなあ」
と、終始こんな感じでした。
桜はもちろんきれいだったのですが、
おしりにすべて、もって行かれてしまいました。
(きょうこ)
ほぼ日 こっちも、もって行かれたわ。
ええ話でしみじみしてたのに「おしり」か。
あかん。インパクト強すぎる。
「おしりを出して颯爽と歩く若い女の人」?
あかん。インパクト強すぎる。
さっきまで脳内にユーミン流れてたのに、
いまはマンガ日本昔話の終わりの歌や。
おしりを出した子いっとう賞、や。
メール 北九州のお城がある町に住んでいます。
毎年お城の桜が咲くと、花見と花見客を眺めに行きます。
昨年は、アフリカあたりの太鼓の連打をBGMに
火がついたヌンチャクのようなモノを
振り回して踊る花見客に出くわしました。
(ちゅんちゅん丸)
ほぼ日 ひーー。おしりのつぎはヌンチャク!
しかも、火のついたヌンチャク!
「花見で見かけたスゴいヤツ!」というのも
いろいろと募集してみようかしら。
「おしり」と「ヌンチャク」以外にはもありますか?
メール あれは私が結婚した翌年、
今は中2の長男がまだお腹にいた
妊娠4ヶ月の春でした。
まだまだ新婚気分の私達は、
千鳥ヶ淵にお花見に行くことにしました。
キレイな桜を見ながらゆっくりとお散歩。
「きっと胎教にもいいね」などど語らいながら、
次はお決まりのボートに乗ることに。
女子高出身、どちらかというと「男役」で
来た私は、友人とボートに乗る時は常に漕ぎ手でしたが、
「今日はゆっくり乗れるー」と
少しウキウキしていました。
ところが、ダンナの手際が異常に悪い。
なぜ、漕いでいるのにボートが動かない?
つーか逆に進んでるじゃん!
もともとインドア派な人だから仕方ないと
しばらく耐えるも、ついにブチ切れ、
「どけ! 席かわれ!」と言い放ち、
オールを奪ってお堀へと漕ぎ出したのでした。
(もちろん、お腹にあまり力を入れないように)
千鳥ヶ淵をスイスイと漕ぎまわる妊婦の私。
「男前〜」と言わんばかりの熱い
尊敬のまなざしをおくるダンナ。
今思えば、その後の二人の力関係が決定した
瞬間だったのかもしれません。
(おとみ)
ほぼ日 わはははははは、
と、笑いながら思い出したのですが、
じつはぼく、千鳥ヶ淵のボート小屋で
アルバイトしてた経験があるのですよ!
しかも、考えてみると、それって、
14年くらい前の話だから、
ひょっとしたら、ドンピシャかも?
あ、でも春はやってなかった気がするなあ。
そういうわけで、手こぎボートの操作には
けっこう自信があります。
前進後進、その場回転、桟橋への完璧な横づけ、
いまもきっと、ばっちりできます。
メール 本日、私の友人がアメリカに引っ越してしまいます。
高校の同級生ですが、
これからアメリカ−日本の距離を離れてしまうかと思うと
なんとも寂しい気持ちがじわりと押し寄せます。
彼女はさくらがとっても好きな人です。
かつての愛猫の名前は「さくら」
結婚式のお手製パンフにもかわいいさくらのモチーフを
使っていました。(そして引き出物にはさくら茶が!)
そんな彼女との心に残る思い出がまた「さくら」なのです。
高校2年の春だったか、ソメイヨシノが満開のころ、
二人学校帰りに大川に花見へと繰り出しました。
春独特の強風と春雨にやられた
はなびらがもうそこら中を埋め尽くしていて、
私たちはどちらともなく、
はなびらをわしとつかんではお互いにかけ合うという
雪合戦ならぬ、はなびら合戦で
きゃいきゃいと盛り上がりました。
(周りの花見客をモノともせず‥‥若い!)
一段落して、さあ帰ろうと歩いていると、
数人で歩いていたおじさんの中の
一人が私たちに声を掛けてきました。
おじさんは細長い藁半紙をくれました。
そこには鉛筆で和歌がしたためられていました。
おじさんが、私たちのはなびら合戦をみて、
詠んでくださったものでした。
内容は残念ながらしっかりとは覚えていないのですが、
「乙女がはなびらを‥‥」みたいなものでした。
そんなステキなものをいただいて、二人ともカンド〜!
そんなことがあったね、覚えてる?
覚えてるよ〜! ってやり取りを昨晩しました。
もう14年前くらいの思い出‥‥。
また、ソメイヨシノが美しい季節がやって来ます。
(大阪/まわる)
ほぼ日 桜の咲くころ、別れる友と、
昨夜語った、桜の思い出。
それがまた、新たな桜の思い出に。
メール お舅さんは、とっても桜の好きな人でした。
結婚記念日の4月2日ごろがくると、
お姑さんを誘って、宵夜祭、記念日、後夜祭と、
毎晩のように、夜桜見物。
びっくりするほど仲のよい夫婦で、
「お母さん、行かんか」と、
どこへ行くのも、お姑さんを引っ張って行ってました。
冬に3度目の大手術をして、
春を待てずに逝ってしまったお舅さん。
あれから8回春が過ぎました。
式のときには、誰よりもおお泣きしていたお姑さんも、
今や「ホンマ、一人は気安いわあ」と、
日本中の温泉を制覇中!
でも、お姑さんがいつも持ってる財布の中には、
お舅さんの笑顔の写真が、しっかりはいってるんです。
この春、初めて京都の桜を見に行くお姑さん。
お舅さんが見たがってた円山公園の桜、
お舅さんも一緒に見られるから、楽しみにね。
(あおっぱじ)
ほぼ日 泣かすなっつーの。
まいったなあ。
メール 素敵な企画が始まりましたねえ。
海外(ブラジル)に住んでいるので
切ないような懐かしいような
じーんとした気持ちで、読みました。
ブラジルに住み始めて何年か経った4月に
新潟の父が桜の写真を
何枚も送ってくれました。
背景に田んぼと雪の山が写っていたり
青空に咲き誇っていたり
父の力作が並んでいましたが、
その中で一番、心をとらえられたのは
桜並木のアスファルト道路と
家や電信柱や、道路の標識や
歩いている女の人の写った
なんでもないような日常の風景の写真でした。
空のうすい水色や淡い光線の感じがなんとも言えず、
「日本ってなんてきれいなんだろう」って感動しました。
桜はブラジルにもありますが、
あまりメジャーではないです。
日本の、あの桜を待ちわびる感じがいいんですよね。
やっぱり日本人にとって特別な花ですよねえ。
(いーりゃ)
ほぼ日 そう。名所といわれるところの
圧倒的な桜もいいんですけど、
都市のなかで突然雄々しく咲いている
単独の桜も、とってもいいですよね。
たしかに、それは日本的な風景かもしれません。
メール 数年前。東京の桜が咲く直前のこと。
その日、私は仕事で大失敗をしでかし、
事後処理で終電を逃し、
夜中の街をとぼとぼと歩いていました。
どこをどう歩いたのか、
自分でもわからないほど心身ともに疲れ果て、
ぼうぜんと立ち尽くしているところに
1台のタクシーが止まりました。
「こんな時間までお仕事ですか。大変ですね」
その日、始めて聞くやさしい言葉にすがるように、
私はまるで懺悔のように、
その日の出来事を語っていました。
黙って聞いてくれた運転手さんは、
私を降ろす直前、こう言いました。
「お客さんがさっき立っていた場所に、
 桜が1本あったでしょ。
 あの木はね、
 東京でいちばん最初に咲く桜なんですよ」
こんな慰め方もあるんですね。
今でも忘れられない桜の思い出です。
(みずまる)
ほぼ日 粋な運転手さんですね。
いいお話をどうもありがとうございます。

小見出し 北海道(と他の地域)をなめるな!



#03 桜のメールをのんびり掲載


やあ、どうですか。咲いてますか。
もう葉っぱですか。まだ雪ですか。

上の地図を見ると、ほんとうに桜のマークが
前線のように移動していって、
たいへんおもしろいです。
地図は拡大することができますので、
どうぞつぶさに眺めてみてくださいね。

申し遅れました、ほぼ日の永田です。
今日も、みなさまから寄せられた
桜のメールをご紹介していきましょう。
どうぞのんびりとご覧くださいませ。
まずは、「世界の桜」をご紹介いたしましょう!

小見出し 世界の桜

メール こんにちわ!
全国の桜ということで、
近所でみつけた春をメールいたします。
といってもここはイタリア。
まさか今年、桜を見れるとは思ってなかったので
つぼみを見つけた時、
驚きの余り写真に撮ったのですが、
今回の企画にまさにナイスタイミング! でした。
やっぱり日本人は桜ですよねぇ〜。
わたしもローマから静かに春を
感じさせていただきます。

(コイデ)
ほぼ日 おおお、イタリアの桜!
地図のイタリアのところに
無理矢理掲載しようかとも思ったのですが、
さすがにそんなところまで誰も見ないだろうと思い
こちらに掲載いたしました。
インターネットって、おもしろいなあ。
桜を通じて、いまさらながらに
そんなことを痛感いたしました。
もうひとつ、世界の桜を画像で紹介。
メール こんにちは。
ワシントンDCのうちの前の桜は、
10日にはもう咲いてました。
写真は18日に撮ったものです。
日本の桜はいかがですか?
この町に来てはじめての春ですが、
桜があるので寂しくありません。
息子(4歳)と二人、幼稚園の帰り道、
歩道で立ち止まって桜を見上げていたら、
通りすがりの人々がこちらを見て
にっこり笑っていきました。
今週は花冷え(と言うのでしょうか)で
寒さが戻ってきました。
来週末から大々的に桜祭りが開かれるそうです。
ちょうどその頃にボストンから友達も来るので、
今から息子と二人、楽しみにしています。

(ゆうこ)
ほぼ日 こちらは、ワシントンの桜!
そうです、例のあれです。
子どものころワシントンが切り倒して
正直に言ったら大統領になれたというやつです。
ええ、うそです。
だって、その桜は、
ワシントンが子どものころに
切り倒しちゃったから、もうないんです。
まったく、とんでもないことです。
あと、正直に告白したことなんかよりすごいのは、
子どもひとりの力で
桜の木を切り倒しちゃったっていうことですよ。
いったい、どうやって切ったんですかね?
のこぎりでギコギコと? 子どもひとりの力で?
だいたい危ないですよ、それ。
ワシントンのお父さんも
「正直者だ!」とかほめるまえに
「危ないじゃないか!」
って怒るべきじゃないですか?
あれ? なんか、完全に話が変わってませんか?
もうひとつ、海外の桜をご紹介いたします。
メール カナダのトロント在住の23歳女子です。
何でだか知らないけど近所の高校に桜がありました。
ぽつんと。中庭みたいなとこに。
5月中旬にならないと咲かないですけど
よくその下の芝生で、お昼を食べたり
寝転がってテスト勉強したりしてました。
桜だって気がつく人も少なかったみたいです。
というか、みんな桜に興味がなかったみたい。
濃い色で日本ではあまり見かけない色でした。
そういえばワシントンに行ったときも
日本との交流とかで川沿いに植えられた沢山の桜も
濃いピンクでした。気候のせいでしょうか。
(Bt)
ほぼ日 おや、カナダの人は桜に興味がない?
というか、日本人が興味ありすぎ?
そもそも「花見」っていう習慣は
海外にはないんだよな‥‥と思っていたら‥‥。
メール カリフォルニア在住なのですが、
うれしい事にこちらにも桜があるのです。
ロサンゼルスのサンフェルナンドバレー地区にある
「Lake Ballboa Park」には、
パーク内にある湖を取り囲むように、
約3400本の桜が植えられています。
桜の種類は、
ピンククラウド(オオシマザクラの改良種)
というソメイヨシノより濃い目の
ピンク色の八重桜です。
1992年に、ある日本企業から
匿名で寄付されて植樹されたものだそうです。
アメリカでは、
特に桜の花見の習慣はないらしいのですが、
3月18日に行ったときには、
現地の日本人グループが、
そこかしこで花見宴会をしていました。
(ぷーきぃ)
ほぼ日 現地の日本人がカリフォルニアで花見を!
日本人の花見にかける熱意、恐るべし、
と思ったけれど、そりゃやっちゃうよなあ。
自分が海外に滞在してて、
そこに満開の桜があったら
やっちゃうと思うもん、花見。

小見出し 桜レポート

メール 大風の日曜日、粉塵舞う調布飛行場にいきました。
ここの管制塔近くの道路沿いに桜があり、
その中の一本が他の桜より数日早く咲き始めるので
それを確認しに。やっぱり咲いてました。
(なお)
ほぼ日 ありますよねー、
「なんか、この桜は毎年早いぞ!」っていう木。
調布飛行場に用のある方は、
ぜひ早咲きの桜をたしかめてみてください。
もひとつ、早咲きの桜のお話を。
メール 大宮駅から上野駅が通勤経路の途中にあります。
大宮駅を出てすぐの、
ターミナルステーションならではの
何本も走る線路の間に
多分電車や線路の整備関係のためと想像している
大きめのプレハブの建物があって
そのすぐ側に大きなピンクの濃い
八重桜の樹があります。
私の通勤途中のどこよりも真っ先にこの桜が咲いて
電車で通過しながら思わずはっとします。
本を読んでいたり反対の窓のほうをむいて
つり革につかまっていたりしていることも多くて
いつも気づくときにはこの桜は満開なのです。
アタシがはっとする時には
他に気がついた人のはっとした空気も
伝わってくるような気がしたりします。
一度グレーの作業服を着たおじさんが
この桜をずーっと見上げているのを目撃して
なんだかそれを見ただけで
じーんとしてしまったことがありました。
大宮駅から都心に向かう電車を
通勤や通学に使っている人は
絶対みんな知っている桜だと思います。
(えゐち)
ほぼ日 けっこう混み合う路線ですから、
「知ってる知ってる!」って
思う人も多いかもしれませんね。
でも、お世辞にも環境がよいとはいえない場所で
毎年よく咲くもんだなあ。
メール わー!!!
私の大学(熊本大学)の桜が咲いてます!
大学を卒業してウン年。
久しぶりに見た母校の桜。
なんだか涙が出てきました。
素敵な企画をありがとうございます。
(jojo74)
ほぼ日 母校に咲いた桜を見てのレポート、
ではなくて、
上の地図にはりつけた桜を見ての感想でした。
どうもありがとうございます。
みなさんもぜひ、身近な桜をお送りください。
あなたの送る桜の写真が、
誰かの気持ちを明るくするかもしれませんよ。
応募についてはこちらをお読みください。

小見出し 花見で見かけたスゴいやつ!

メール 花見で見かけたスゴイやつ! ありますよー。
数年前、新宿御苑で花見をしていたら
AIBOユーザーのオフ会に遭遇。
かなり大規模で、
20〜30匹のAIBOが一堂に会していました。
お手製の服を着ているなんてのは序の口で、
ペイントされているものあり、
ヌイグルミみたいに布を貼られているものあり‥‥。
当時はAIBO自体が珍しかったので
周辺の花見客(私たち含む)は、
桜よりもAIBOに目が釘付けでした。
いやー、あの時は欲しくなったなあ、AIBO。
(さやかえる)
ほぼ日 満開の桜の下に数十匹のAIBOが!
そりゃすごい光景だ。
「花見で見かけたスゴいやつ」
まだまだ、募集しております。
ところで、念のために説明しておくと
AIBOっていうのはSONY製の
イヌ型ロボットのことですよ。

小見出し 桜の思い出

メール 私も「桜」が大好きです。
たぶん一番最初に好きだ! って思った理由は
幼稚園の時「桜組」で
その担当の先生がとても優しい人だったから。
そんなしょうもない理由から始まった「桜」好き。
満開の桜を見るたびに、
あの先生の優しい気持ちを思い出します。
今の自分は、あの先生の優しさに少しでも近づけたのか。
毎年、問いかけています。
(てら)
ほぼ日 満開の桜に重ねる
「桜組の優しい先生」のイメージ。
素敵な理由ではありませんか。
幼稚園のころのことって、
意外にいろいろ憶えてますよね。
メール 私の住んでいる部屋はアパートの二階にあります。
毎年、自分の部屋で花見をしていました。
窓を開けると、すぐ側に立派な八重桜の木があって、
窓枠を含めてみると完全に「花札の桜」の状態でした。
毎年桜の季節になると窓を開け放ち、
部屋に入ってくる桜吹雪も楽しみつつ
一人でウハウハとお酒を飲んでいたものです。
ですが、去年、その桜の木がほとんど
切られてしまいまして‥‥残念でした。
桜の木は根が立派なので、
あまり大きくなると
建物を押し上げたりするといいますから
仕方がないのかなとも思いますが、
どこへも行かずにゴージャス花見し放題の
特等席を失ったのはつらいです。
窓枠を含めた写真を撮っておいて
よかったなあと思いました。
と書いていたら、無性に桜が見たくなりました。
早く雪、とけないかなあ‥‥。
(るな)
ほぼ日 窓を開ければ吹き込む桜吹雪!
それはいいです。ナイス環境です。
ぼくが不動産屋なら必ず謳い文句にしますね。
「礼1敷1、駅近、陽当たり良好、
 エアコン完備、春には窓から桜吹雪あり」
メール 名古屋の桜の名所のひとつ、
鶴舞公園の近所に住んでます。
この公園の端っこにある「八幡山古墳」という、
マンション3階建てくらいの
小山に咲く桜が、私は大好きです。
満開の桜の景色もいいのですが、
開花直前〜満開にかけての、
ピンクの色の移り変わりが、とてもステキなのです。
茶色のつぼみの状態から満開までの経過は、
山全体が、薄いスモークピンクから、
きれいなパステルピンクに向かって移り変わり、
毎日、ステキな表情を見せてくれます。
そして桜吹雪の後に、この古墳の周りにできる
ピンクのじゅうたんの上を歩くのも、毎年の楽しみです‥‥
なのに最近、立ち入り禁止になってしまっていて‥‥涙。
今年からは、眺めて楽しむ事になりそうです。
(ぱんだ)
ほぼ日 2階から桜、古墳に桜。
「自分だけの桜の名所」って
いろいろあるんですねー。
でも、切られたり立入禁止になったりっていう、
ちょっと残念なことも多いみたいですが。
メール 10年程前、岡山県北の醍醐の桜を見に
友人が車で連れてくれました。
後醍醐天皇ゆかりの、すごい桜の巨木があるという。
どんどん山の中を走り、たどり着いた小さな山村。
山肌にへばりつくような戸数20戸ほどのお家の姓は
なんと風雅にも、ぜんぶ春木さんなのだそうです。
その村の小高いところに、一本立ちの威厳に満ちた
アズマヒガンの樹がそびえたっていました。
その年は寒くて、肝心の花はまだ一、二分咲きでした。
その後、行く機会もなく、毎年春になると
心の中であの樹は満開の花をつけるのです。
(たみきち)
ほぼ日 見たこともないのに、その巨木が思い浮かぶようです。
「毎年、心の中で満開の花をつける思い出の桜」
っていうのも、素敵な表現ですね。
どうもありがとうございます。
メール 東京・中野に住んでいた頃、
桜の季節は仕事帰りにわざと会社から中野駅北口まで歩いて、
そこから出発する自宅近所を経由するバスの最後尾に座って
後ろに流れていく夜桜並木を楽しんでいました。
中野商店街の粋なはからいでライトアップもされていて
仕事で疲れた目には、とてもやさしい景色だったことを
引っ越した今でも覚えています。
花の下での宴会もいいですが、
バスからの窓景色もオツなものですよ。
(かなめ)
ほぼ日 忙しい仕事帰り、夜桜をたのしみたくて
わざわざバスに乗って帰る。
いまっぽい風流だなあとしみじみしました。
さて、続いて紹介する「私の花見術」は
けっこう本格的ですよ。
メール とっておきの東京満喫花見コースご紹介です。
市ヶ谷駅から外堀通り沿いにて飯田橋へ。
神楽坂に寄って甘味やショッピング。
お堀で白いボートから眺めてもよい。
のちに九段下に。牛ヶ淵、武道館に北の丸公園。桜三昧。
ここで、ぜひインド大使館をチェックして欲しいのです!
今年の開催はわかりませんが、
毎年、4月初旬の土日あたりに
大使館が前庭を利用してインド祭りをやってるんです!
民族衣装のサリーがレンタルされ撮影も可!
民間のインドレストランがカレーの出店!
インド人シェフが大使館で腕をふるう
タンドリーチキンを左手に、インドビールを右手に‥‥
正面は、日本の皇居にもほど近い桜並木。
毎年スゴい人で、ごったがえしますが、
何か幻想的な気分にもなります。
さて、ここの後もまだまだ、しつこくはしご桜!
次に靖国神社に寄りますね。
このルートですと、必然的に前を通ります。
こちら生粋の日本の屋台が、豊富に出店してございます。
日も傾きつつあるはずです。
ここで最後の夜桜を眺めて、日本酒をいただき、
屋台のおばちゃんとも軽い世間話。
最後は、お隣の法政大学側にでて外堀公園を歩きます。
酔いのまわった頭の上で、桜のアーチが雰囲気よく並び、
学びやが近いキャンパスの桜の味。
これを味わいつつ、市ヶ谷駅へ戻ります。
このコースとにかく、じっくりゆっくり眺めても、歩いても、
輝く桜を朝から夜まで一日中楽しめる、
贅沢なコースと思われます。
(nino)
ほぼ日 おおお、こりゃすごい。
個人的に「その桜、知ってるわ」っていう
場所もたくさんあって、たのしめました。
ありがとうございます。
メール こんにちは。
あちこちからの桜だより、
コンテンツの色とあいまって春の気分満開ですね。
ところで、桜といえば桜餅。
きくところによれば
場所によって桜餅の姿は異なるとか。
一般に、関東では、
小麦粉の生地を薄紅色に染め
小判型の小型クレープ状に熱を通して
餡をくるっと巻き込み
その外側を桜の葉で巻いたタイプ。
一方、関西では、
蒸した道明寺粉の生地で餡を包み
その外側を桜の葉で巻いたタイプ。
確かに関東に住んでいた頃には
クレープ型桜餅がスタンダードでしたし
今住んでいる関西では
圧倒的に道明寺粉型桜餅を多く見かけます。
で、両者の勢力分布というのは
実際のところどこが境界線なのでしょうか。
また、この他のタイプの桜餅は
存在するのでしょうか。
それではまた。
(ぬばたまの)
ほぼ日 おっと、こちらは
「観察する人」、ぬばたまのさん。
相変わらずの理系メールです。
桜餅のことはよくわかりませんが、
桜餅を前にそんなふうに考えている
ぬばたまのさんが愉快です。
メール 桜の思い出と言えば、忘れもしません。
あれは5年前、ここバンクーバーでも
ちょうど桜が満開の3月半ばのことでした。
両親(当時、父86歳・母69歳)が
数週間ほど遊びに来ていて、いよいよ最終日。
姉の住む次の目的地への飛行機の出発時間は午後4時半。
と、いつの間にか母がいない。
「母さん、最後にもう一度
 家の周りの桜を見てくるって出て行った。
 俺、置いてかれちゃった」と父から聞いたのは朝8時。
まあ、「家の周り」っていうんだから、
すぐ帰ってくるよねと思いきや、
待てど暮らせど帰って来ない。
心臓バフバフさせながら近所をそこら中探しまわりました。
本来ならば空港に向かわなければならない2時を回り、
とうとう警察に届け出ました。
その後、友人の助けも借りて、更に近所を探すこと4時間。
帰ってきました、夕方6時過ぎに。
数ブロック離れた日本人のお宅の奥様に連れられて。
近所を不安そうな顔で何度も行ったり来たりしている
母を不振に思い、声をかけて下さり、
車で見覚えのある家がないか、
ぐるぐる回ってくれたそうです。
ほんとに、からだの力抜けました。
母はほっとした途端に大泣き。
穴の開いてしまった母の靴下を見たら、私も泣けてきました。
母が海の底よりも深く反省していたのは
言うまでもありません。
「俺は、途中から覚悟していた」などとクールに言いつつも
涙を浮かべていた父はその2年後に亡くなり、
今は母一人ですが、北海道で元気に暮らしています。
桜好きは変わらず、やっぱり今も
こちらの桜前線、気になるようです。
この季節になると、いつもあの
ジェットコースターのような一日を思い出します。
(きち)
ほぼ日 読んでて、どうなるのかと
こっちもハラハラしました。
あいかわらず桜が好き、
っていうところが微笑ましいですね。
メール 「外見は色黒、体重たっぷり」
の私は春になると、
「あー今年も桜が見れた。
 1年生きててよかった。
 来年は桜見れるかなー」
と、か弱い薄命美女になります。
私のつぶやきをきいた夫は
「絶対大丈夫」と太鼓判を押します。
ある年、職場で出会った超体育会系海外青年協力隊の若者が
「おれさー、毎年春になると、あー今年も桜がみれた。
 来年は見れるかなーって思うんですよ」
とまじめな顔して言うのをきいて、意気投合!
空を飛ぶ夢をよく見るのも一緒でした。
(ねこた)
ほぼ日 意気投合するふたりもおかしいですが、
「絶対大丈夫」と太鼓判を押す
ダンナさんが好きです。
メール その年は桜の開花が遅く、満開は4月8日頃。
その日は姑の告別式でした。
夫がお骨、私は隣で写真を抱いて
車で駅近くの桜のトンネルをくぐりました。
嫁姑、人並みにもめたりした事もありましたが、
62歳という若さで逝った、
苦労の多かった姑の人生の終わりに
天からの贈り物かもしれない、と思ったものです。
今もその桜のトンネルを毎年くぐるたびに
胸が熱くなります。
(桜を見ると何だか切ない)
ほぼ日 切ない思い出のメールを
ありがとうございました。
みなさまからの、桜の思い出、
まだまだお待ちしております。
続いては、新しいコーナーをつくってみましたよ。

小見出し 恋は桜色

メール 7年前にとても大好きな人がいて
でもその人はなかなか会えない人で
周りに祝福してもらえる関係でもなくて‥‥。
それでも大好きで、ただ恋をしていました。
いろいろあって会えない日が続いていたとき
なんとか時間を作って、京都の清水寺〜円山公園まで
夜桜見物にその彼が連れて行ってくれました。
桜の季節はライトアップされるのですけど
とてもキレイで幻想的で、
何より彼と見られることがうれしくてうれしくて‥‥。
いつもこらえていた分、
うんとはしゃいでしまった記憶があります。
その日以来、桜は一番好きな花になりました。
翌日は春の嵐で桜は散ってしまったので
その日彼と桜を見られたことは、
神様からの贈り物みたいだと、本気で思ったものです。
その人とはそれからしばらくしてお別れしてしまったけど
毎年桜に季節になると、彼を思い出します。
清水寺の桜は他の誰かとはもう二度と見ない、と
そのとき決めたので、今の恋人に誘われても
のらりくらりとかわしています‥‥。
どうして一番好きな花が桜なのかも、秘密です。
(mi-tyu)
ほぼ日 咲いてから、散るまで。
桜の季節って、ほんとうに短くて、
誰かとそれを見るだけでも
ちょっとした運命のように感じられてしまう。
誰かと誰かの道のりが一瞬だけ交差するような
恋と桜の思い出、いくつかご紹介しましょう。
メール 思い出の桜は大学生のとき友人の車から見た夜桜です。
私には彼氏がいて、彼には彼女がいましたが、
同じ研究室の背中合わせの席だったこともあって、
何かと相談に乗ってくれていた友人でした。
卒論の仕上げでお互い夜中まで実験をしていたある夜、
車で送ってくれることになりました。
アパートまで川沿いを走る桜並木があり、
そっちを通ってとお願いして、
真っ暗な桜並木を車のライトで照らして通りました。
いままでいろいろな桜を見たはずなのに、
あの時の桜は匂いも空気もはっきり覚えています。
タイミングが違っていたら、
付き合っていたかもしれないなと
思ったことを覚えています。
卒業以来、会っていませんが、
あの桜を彼も覚えていてくれるといいなぁ
大学の研究室のHPに
昨年の同窓会の写真がアップされていて、
確かに彼が写ってました。
あぁ、オジサンになったことよのう。
(みど)
ほぼ日 最後の、照れ隠しのような一文がいいですね。
はっきりした恋じゃないんだけど、
でも恋の思い出、っていう感じでしょうか。
メール 一年に一度のさくらは、何かと人間に決断を迫る。
と思いませんか。
昨年の春のこと。片思いの男性を
「年に一度のさくらじゃないか」と、
下心たっぷりに(私が)
千鳥ヶ淵の夜桜見物に誘ったのですが、
結局、混雑にまぎれて背広の袖口を
背後からつまんだだけで終わりました。
30代後半の恋愛じゃねーよな、
なにやってんだアタシ、と赤面しつつ、
その人が今も忘れられません。
桜からまもなく、お互いに転勤。
送別会で彼が森山直太朗の
『さくら』を歌ったもんだから、
余計忘れられなくなり‥‥。
大失敗デートの下心に気づいても、
その気持ちにはこたえられないと告げた後も、
変わらずメール友達でいてくれる
彼はエライと思います。
オトナだと思います。ありがとう。
(今は花見のできない国)
ほぼ日 ああ、そうか。
桜の季節は、別れの季節でもあるから、
結果を出さずにすませていた恋が
ある日突然、桜の下で決断を迫られてしまうんだ。
そんなふうにして、
「恋と桜の思い出」ができるのかもしれません。
メール 「自分の誕生日に桜が咲いているのっていいよね」
昔、私のことを好きだと言ってくれた人の言葉です。
その人の誕生日は私の誕生日の二日前でした。
結局、その彼の気持ちにこたえることはできなくて、
お互い別の人と結婚して子どももできましたが、
この季節になるとふっと思い出します。
あの時はいっぱい泣いて悩んだけれど、
今ではいい思い出だけになりました。
(美佳)
ほぼ日 毎年、桜が咲き続けることで、
毎年、ちょっとだけ思い出すことがある。
みなさんからのメールを読んでいて、
桜が特別な花であることの理由が
なんとなくわかってきたような気がします。
メール 地元新潟で知り合ったオーストラリア人の彼と、
「桜デート」をしました。
地元を流れる川沿いを歩いたり、公園まで歩いて
ペットボトルに入れたワインをチビチビやりながら、
桜の花びらが散る木の下でお昼寝したり。
彼がオーストラリアに帰国するのをきっかけに
私たちは別れました。
そして5年後、東京で再会。
こんどは板橋の石神井川沿いの桜を二人でみました。
ベンチに腰掛けておにぎりを食べながら天井を見上げると、
ピンク色の空が広がっていました。
あれから1年。私たちは婚約しました。
いま住んでいるオーストラリアは秋に向かっています。
でも時々ふたりで「花見したいねぇ」と話しています。
(じょんのび)
ほぼ日 最後は、ハッピーエンドの恋をお届けしました。

小見出し 北海道をなめるな!

メール わが故郷は北海道根室市。
そう、桜前線が最も遅く到達する町です。
他の道民の方のメールにもあるように、
GWが過ぎなきゃお花見不可、です。
だから、小学生の時は
「入学式にチューリップも桜もないっ! うそつき!」
と理科の教科書のイラストに怒りをぶつけていました。
(まきた)
ほぼ日 ははぁ、そんなところにも
「北海道をなめるな!」が。
メール ほぼにちは。
北海道が仲間はずれでくすん‥‥
なんてメールを出していますが、
仲間はずれで結構です。
だって、日曜の夜から北海道は冬に逆戻り。
せっかくとけ始めていたいた雪が、
また積もっちゃったのです。
ちなみに札幌は、
春分の日の昨日は吹雪き、今も降雪中です。
全国の天気予報では「開花予想」だとか
「開花しました」など言ってるかもしれませんが、
こちらでは「暴風雪警報」だとか
「吹雪のため通行止め」だとかの速報が、
テレビで流れています。
そんなわけで、
どうぞ心置きなく仲間はずれにしてください。
道民は、5月にこっそりジンギスカンをしながら、
遅い桜を楽しみます。
(ゆ)
ほぼ日 前向きなんだか、後ろ向きなんだか。
いえ、だから、その、
仲間はずれとか、そういうことじゃなく。
それはさておき、やっぱりジンギスカンなんですね。
桜とジンギスカン、このページをはじめてから
がぜん興味がわいてきています。
メール 当方道産子。
ゆえにやはり桜に対する思い入れは薄いんだなぁと
ほぼ日を読みながら感じました。
会社の目の前に公園があるのですが、
いつも気付けば窓から見える公園が桜に染まっています。
いつのまに咲いてたんだろう?
でも今年はどうにかほぼ日への投稿に
間に合わないもんかと日々チェックしてしまいそうです。
とりあえず日当たりの良さそうな場所は見つけました。
でもまだ雪が残ってるんだよな〜。
東京で春一番とか言ってるときに、
こっちは吹雪きでした。早くとけないかな〜。
(もも・札幌)
ほぼ日 お、そりゃいいですね。
北海道の早咲きの桜を投稿してもらえれば
北海道のところに桜マークがつくじゃないですか。
え? そういう問題じゃない?
ところで「当方道産子」という書き出しは
いいですね。


#04 だいぶ埋まってきましたよ、日本地図。


こうして、地図の上に人力で
桜マークを貼りつけていくと、
ほんとうに桜前線っていうやつは
北上していくのだなあと感心しきりです。

いかがですか、みなさん。
咲いてますか? まだまだですか?

今日も桜にまつわるメールを
ご紹介していきます。
まだ、の場所にお住まいの人は、
空気だけでもおたのしみください。
それでは、風流をごいっしょに。

小見出し 桜レポート&桜自慢

メール ほぼ日桜前線のレポートを送らせていただきます。
場所は、東京都調布市。
京王線仙川駅の目の前にある1本の桜は、
東京の開花宣言から1日遅れの開花です。
この桜は、仙川駅の改札を1歩出たところにあり、
満開の時には、夜遅く帰って改札をでると、
いつもいつもホッとさせてくれる、
とっても大好きな桜です。
仙川は近年に再開発が行われたのですが、
再開発に伴って伐採されることが決まっていたけれど、
市民のみなさんの懸命な努力により残った
伝説の桜だそうです。
ほんと、1歩出たら出迎えてくれるんですよ!
満開になると、桜の木の下、ライトアップされた夜に
ミニコンサートが開かれます。今から楽しみです!
(祐)
ほぼ日 改札を一歩抜けると、満開の桜。
いいですねー。
たしかに、駅前の印象って、
その街の、大きな印象を
決定してしまうところがありますよね。
ミニコンサートの風習も粋です。
メール 桜は上ばっかり見ていちゃもったいないですよ。
私は富山県出身なのですが、
富山の松川という川べりに咲く桜は本当にキレイ。
そこの桜は川の両岸に沿ってずうっと並んで咲いていて、
桜が川の中央に向かって枝を伸ばしています。
桜の時期限定で和船に乗れるのですが、
それに乗って見る桜はため息が出るくらい。
でも! それだけじゃないんですよ、松川の桜は。
桜を植えてない下流に来ても、
桜の花びらが川面をずっと流れてくるんです。
いつまでもいつまでも絶えることなく
流れてくる桜の花びらに
川面が光をキラキラ反射して。
時が止まるような静かな感動を憶えます。
みなさんも桜の季節に一度下を見てみてくださいね。
(ようこ)
ほぼ日 川面を滑る薄桃色の花びら。
読んでいるだけでうっとりです。
まさに風流のおすそ分け。
どうもありがとうございます。
メール 奈良県は北部に位置する某公立高校に通っている者です。
近鉄電車で通っているのですが、
奈良駅〜難波駅の間の、
大和西大寺駅と菖蒲池駅の間にある
自動車学校に植えられている桜がすごくきれいなんです!
今年はまだ咲いていないと思うのですが
線路脇にずらーっと並んで咲くのです!
電車の窓から満開になってるのが見えるのです!
朝行く時は桜が見える側に立ち、
帰りは反対側の席に座って帰ります。
1人でぼーっと眺めるのがお気に入りです。
何秒かしか見えないのですが‥‥。
4月から私も高校3年生。
来年からはこの路線を使わない大学に
通うことを希望しています。
どうか受かっていますように。
(てとら)
ほぼ日 電車のなかからのとっておきの風景、
身構える感じ、わかるわかる。
もいっちょ、電車からのとっておきの風景を。
メール 高校時代、今はない国鉄大畑線の通学途中に、
早掛沼公園の湖の脇を走る区間がありました。
この公園は湖の中に、出島のように出ていていて、
こんもりと小さな山のようになっているのです。
休み明けの日、桜が見頃だな〜と楽しみにしつつ、
その区間を待ちます。
防風林を兼ねたヒバの林からは全く見えません。
そして突然、桜の山!
汽車中にどよめきが起こりました。
文字通り「どょどょどょ」と私には聞こえました。
蛇足ですが「汽車」は蒸気機関車ではありません。
(青りんご)
ほぼ日 こちらは、通り過ぎる一瞬に、
ブワッと、爆発的な桜! という感じ。
新幹線からすごくキレイに富士山が見えるときも
車内がどよめきますよね。
メール 日本の、しみじみとした桜が恋しいです。
今、イタリアはトリノ市に住んでいるので、
桜が見られないのです。
「トリノにも、たくさん桜はあるよ」
とまわりの人は言うけれど、
それは、明るい青い空に颯爽と咲く桜であって、
私の好きな、しみじみとした、
悲しいような美しさの桜ではないのです。
このページで、
私の好きな日本の桜が見られるのが、
とてもうれしいです。
(まるる)
ほぼ日 オリンピックですっかりお馴染みとなった
トリノからの感想メールでした。
そういうふうに言ってもらってうれしいです。
みなさまからの「風流」が
世界的にごいっしょされているというわけです。
海外から感じる、日本の桜の
「悲しいような美しさ」
という表現が印象的でした。

小見出し 桜の思い出

メール 私が入社したのはバブル真っ盛の建設会社。
会社も人も元気いっぱいイケイケでした。
自分で言うのもなんですが、箱入り娘だった私。
生まれて初めて大量の酔っ払いというのを見ました。
本当にネクタイを頭に巻く人を知りました。
父の、燗したお酒を
ちびりちびり飲む晩酌しか知らなかった私に、
常温の日本酒を紙コップでぐびぐび飲むという
スタイルを教えてくれました。
お開きになる頃には一升瓶と参加者が
ごろんごろんと倒れていました。
それでも、翌日は何事もなかったかのように
8:30の始業時間までに出社しているのです。
これが、社会人というものなのだと思いました。
大人の階段をひとつ上ったなと思いました。
(ぽち 三十路)
ほぼ日 わははははははは。最高。
生まれて初めて見る「大量の酔っぱらい」!
さぞかしショックだったことでしょう。
そうそう、十代のみなさんや、
学生のみなさんにお伝えしておきます。
「ネクタイを頭に巻く酔っぱらい」は、
ほんとうに存在するのです。
いや、ほんと、これ、ほんと。
ていうか、あなたがやる可能性だってあるんですよ。
え? 絶対やるはずがないって?
なに言ってるんですか、
いまあなたは桜の下で酔っぱらってないでしょう?
メール 私が幼稚園から小学校にあがる時、
母と一緒に近所の境内へお花見に行きました。
小学生になったら、それまでのように
一緒にすごす時間が少なくなってしまうから、
その前にゆっくりお花見でもしようということでした。
途中、駄菓子屋さんでアイスバーを買って、
舞い散る桜を見ながら食べました。
満開の桜が本当に綺麗で、
満開の桜がひらひら舞う景色に幸せいっぱいでした。
ふと食べ終わったアイスを見ると
‥‥「当たり」の文字。
ついてるね! なんていいながら駄菓子屋さんまで行き、
当たりバーとアイスを交換してもらい、
また境内まで戻ってお花見の再開。
母と一緒のこの楽しい時間が
少なくなってしまう寂しさを感じながら、
舞い散る桜にうっとりしつつアイスを食べ終わると、
また「当たり」!
こんなことってあるんだねぇ。すごいね!
と興奮し、また当たったの!? 的な駄菓子屋さんに
またもアイスを交換してもらい、
またまた花見再開。これで終わりじゃないんです。
一生分の運を幼稚園児にして使い果たしそうな
勢いで、このアイスも当たってしまったんです!
(本当なんですって)
さすがにおなかを壊しそうなので、
交換せずに帰りました。
いまでも桜を見ると、そのときの事を
まっさきに思い出し、母と笑います。
ちなみに、アイスはグレープ味でした。
(はな太郎)
ほぼ日 こちらも素敵なメールです。
アイスの連続当たりって、ありますよねえ!
ぼくも3連チャン、記憶にあります。
あの、棒が徐々に見えてくるときに
なんとなく、予感があるんですよね。
焼き印の「当たり」っていう文字が現れる予感が。
そういう「超ラッキー!」を
桜の下でお母さんと共有できたというのは
なんだかうらやましいです。
アイスはグレープ味でしたか。
シャリシャリと崩れるような、
ちょっとシャーベット状になっているやつかしら。
メール 甥っ子が3歳の頃、
初めてお花見に連れられて行ったときの感想が、
「誰もお花見てないね」
彼は、お花見とは純粋に
「お花を見る事」と思っていたらしい。
それで、花はそっちのけで宴を楽しんでいる大人達が、
とても不思議だったようです。
この季節になると、毎年思い出して微笑んでしまいます。
(お花を見に行こう!)
ほぼ日 そうなんだよ、甥っ子。
オトナはちっとも花を見ちゃいないんだ。
おまけにネクタイを頭に結んだりしちゃうんだ。
メール 私が通っていた小学校に、桜が数本ありました。
九州の中でも標高の高い山の中なので、
4月下旬にしか桜は咲きません。
年に一度、「お花見給食」と称して
給食を校庭に並べて桜の下で食べていました。
桜散る中、時々桜の花びらが入ったり、
又時には虫が入ったりしながら
先生方と一緒に楽しく給食を食べていました。
40人程度の児童数だったから
実現できたのだろうと思います。
今は学校も廃校になって、
桜も切り倒されてしまいました。
この時期になると、
あのぽかぽか陽気の中での光景が思い出され、
切ない気持ちになります。
(ぴょん)
ほぼ日 お花見給食! いいなあ。
クラスのみんなと外で給食を
食べるだけでもたのしそうなのに、
さらに桜の下とは。
先生、粋なこと企画するなあ。
あと、あえてあんまり掲載してませんけど、
「思い出の桜が切られてしまって‥‥」
っていうメールがけっこう来てます。
いろんな問題があるのかもしれませんが、
「桜が切られる」っていうのは
なんか、痛々しいですよね。
メール 桜の思い出。
中学の入学式がちょうど桜の時期に当たって、
その春休みにヒザの手術をしていた私は
普段は歩いて行ける距離の中学校へ
母と二人でバスに乗りました。
いつもの公園の桜がバスの窓をピンク色に染めて
とても美しかったこと。忘れられません。
そしてその時母が降車時に
「ありがとう」と言って降りたのを真似して
バスに乗ったら降車時に
「ありがとう」と言うことにしました。
ある日姉に
「あんたがバスでありがとうって言うから真似してる」
と言われ、それは
お母さんの受け売りであることを話しました。
こうやって優しい気持ちは伝播するのかな、と思います。
公園の桜は寿命がつきて切られてしまいましたが
桜のバスに乗ったこととワンセットの
優しい思い出は残っています。
(はた吉)
ほぼ日 以前、紹介したメールにもありましたけど、
「バスと桜」って、なんか相性がいいみたいですね。
「ありがとう」の伝播の話もじんわりしました。
メール 私は今年中学校を卒業しました。
卒業式の日、学校の前の桜の木を見て
ひとつ思い出したことがありました。
花は咲いていない冬、体育の授業やクラブの練習で
学校の周りを走っていたとき、
あるおじさんが、
よくその桜の木の枝にぶら下がっていました。
運動なのか何なのか‥‥みんなの注目の的でした。
謎を残したまま、いつのまにか
いなくなってしまった「うんていおじさん」。
今もどこかでぶらさがってんのかな。
(田村)
ほぼ日 「桜の下には死体が埋まっている」
という話は聞いたことありますが、
「桜の枝にはおじさんがぶら下がっている」
というのははじめて聞きました。

小見出し 北海道をなめるな!

メール 外は雪です。北海道です。
ここの桜の写真をみながら「春はどこにいるんだ?」
と悪態つく私です。もちろん積雪してます。
突然ですが、八王子の桜は咲いているのでしょうか?
明日我が息子、大学進学のため
この北の地を離れ東京は八王子へと向かいます。
アパートを決めに行ったとき窓の外には
桜並木の小さな川がありました。
「来る頃は満開だねぇ」と不動産屋さん。
でも今日の天気は「雪」です。
重たい雪は春をつれてくるんですよん。
旅立ちと雪解けと桜と春。別れと出会いとちょっぴりの涙。
あのアパートの窓のむこうに桜が満開だったらいいな、
と親ばか全開の私です。
がんばれ! 息子。早くこいこい桜前線!!
(北海道在住 さとこ)
ほぼ日 さあ、北海道のみなさんのためのコーナーです。
まだ雪なんですよね?
浮かれててすいませんです。
息子さんにもよろしくお伝えくださいませ。
メール このコンテンツの「北海道」大好きです。
私も子供の頃、5年間だけ道産子してました。
なので、桜もいいですが、やっぱりジンギスカンですよね。
今ではどうか知りませんが、私がいたころは、
「桜祭り」ではなく「ライラック祭り」があって、
小学校は午後お休みでした。
それで春がきたか〜〜と思っていたのは
わたしだけなんでしょうか?
(ひとみ)
ほぼ日 おお、またしてもジンギスカン。
とにかく、北海道のお花見といえば、ジンギスカン。
すっかりおなじみ、ジンギスカン。
続いてもジンギスカン関係のメール。
メール 今日も雪模様の北海道札幌です。
桜の標本木のある北海道神宮に隣接した円山公園は、
桜の花見の季節だけ(5月)、
火気の使用が黙認されます。
もちろん、ジンギスカンのためにです。
桜の木の多い公園=花見=ジンギスカン。
この図式を壊す「公園内は火気厳禁」などという規則は、
半年もの厳冬に耐えた道民の、
春を楽しむ心を踏みにじるものだからです。
(じゃっき@札幌)
ほぼ日 うーん、桜の下でジンギスカン。
何度も「ジンギスカン」と書いているうちに
なんだか自分でも食べたくなってきました。
本日はこのあたりで失礼いたします。
メールはまだまだ募集中ですので、
どうぞよろしく!


2006-03-28-TUE
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