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#10 海外にも桜マークが、ちらほら。 |
こんにちは。永田です。
ご覧のように、日本列島、
桜マークでいっぱいになってきました。
とはいえ、地図を拡大すると、
北のほうや、標高の高いところなど
まだまだ咲いていないところもあるようです。
あ、そうそう、上の地図は、最初に開くと、
「ここ一週間に追加した桜マーク」
だけが表示されるようになっています。
ぜんぶの桜を見たい人は、
地図の右上のところから、
「すべて表示」を選んでくださいね。
こちらは、桜マーク貼り担当のモギが、
こつこつと、暇を見て貼りつけております。
さて、今日もみなさまからのメールを紹介しますね。
ゆったりと書かれた、桜レポート、桜の思い出。
読んでいるだけでも、なごみますよ。
咲いてるところに住んでる人も、
散っちゃったところに住んでる人も、
まだまだこれからっていうところに住んでいる人も、
どうぞ、風流をごいっしょに。
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桜のメール |
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私の職場は「桜の名所」です。
無料で一般公開もしており、
毎年たくさんの方が見にきてくださいます。
ここに咲く桜は、ソメイヨシノではなく、
関山、大手鞠、鬱金、
雨情枝垂(うじょうしだれ)などなど
さまざまな種類(123品種)の桜です。
薄紅、白、濃桃、
なかには薄い黄緑(!)の花弁のものもあり
品種ごとに咲く時期が少し違います。
毎年、1ヶ月以上前に一般公開時期を発表するのですが、
どのタイミングが一番よいか、頭を悩ませるところです。
専門家の方(さくらおじさんと呼んでました)に依頼して
秘密の方法で開花予想をしてもらってるんですよ。
皆さんをがっかりさせては申し訳ないので、
この時期になるとちゃんと咲いているか、
雨が降って散ってしまわないか、など
担当課以外の職員もついつい心配してしまいます。
昨年などは予想がぴったりはまり、
見事な桜を皆様に公開できて、みな笑顔でした。
驚くほどにたくさんの方が見にきてくださるのをみると
本当に日本人は桜が大好きなんだなあ、と思います。
そんなわけで、私にとっては
桜の時期はそわそわ、なんだかちょっと落ち着かなく
それでいて特別な感じのする季節なのでした。
(マザー世代) |
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咲き乱れる123品種の桜も気になるところながら、
がぜん興味を覚えるのは、やはり「さくらおじさん」!
秘密の方法で開花予想? なんですか、それは。
しかも昨年は予想がぴったり?
どういう方法なのですか、それは。
おもむろに桜の樹の皮を数センチほど剥いで
バリバリムシャムシャと喰らい、
「もぐもぐ‥‥う〜ん‥‥4月2日!」
とかやるわけですか。
いえ、まったく根拠のない想像ですけれども。 |
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結婚して20年、今年も春休みを利用して
中学生の息子と実家に帰りました。
関西から、新幹線とローカル線の特急を
乗り継いで帰るのですが、
そのローカル線が富士山のふもとを通っているので
大きな富士山が右に左に見えてきて、
「ああ帰ってきたな〜」と思えるのです。
この時期は富士山の裾野に
薄ピンクの桜があちらこちらに見えて、
本当にきれいでした。
同じ車両に乗り合わせた外国の方が
盛んにカメラのシャッターを切るのを見て
なんだか誇らしい気持ちになります。
20数年前まだ学生のとき、
このローカル線は今より1時間近く長く時間がかかり、
車両もどこかを走っていたおさがりでシートが硬く、
決して快適な旅ではありませんでした。
でもその頃から景色は変わらず、
とくにこの桜の季節は最高です。
富士山と桜、あまりに似合いすぎている景色ですが、
私にとってそれは、
いくつになっても故郷への郷愁という
切ない想いを伴ってっているのです。
(きらこ) |
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富士山の裾野に広がる薄桃色の桜!
う〜ん、そりゃすごい。
まるで浮世絵じゃないですか。
そら外国人観光客も
たまらずシャッター切るっちゅーねん。
ジミーもスーザンも
写真撮りまくりやっちゅーねん。
素敵な郷愁の風景に、
意味なく関西弁でつっこんでしまい、
たいへん失礼いたしました。 |
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新潟もようやく桜が咲きました。
今日は少し肌寒かったのですが、会社の帰り道、
信濃川沿いの土手の、
桜並木を見ようと足を延ばしました。
しかし、川から渡ってくる風はまだ冷たく、
桜は思ったより咲いていませんでした。
すこしがっかりしながら引き返そうと、ふと脇道を見ると、
満開の桜が咲き誇った一角が!
そこは、私の通っていた中学校でした。
学校の門の辺りには満開に近い桜がたくさんありました。
吸い込まれるようにそこへ向かって行くと、
ちょうど部活を終えた生徒さんが、
門からでてきて、すれ違いさまに
私に「こんにちは!」とあいさつをしてくれたのです。
思いがけないすがすがしい言葉に、うれしくなりました。
しかし私ときたら、とっさの出来事だったので、
あいさつを返すことができませんでした。
そこで、この場を借りて言わせてください‥‥。
「ごめんね、後輩くん。そして、ありがとう!」
(Abe) |
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母校の中学校の門に満開の桜。
出てきた部活帰りの中学生が
「こんにちは!」とあいさつ。
なんともフレッシュな風景です。
思わずことばを失っちゃう感じ、
なんとなくわかります。
新潟の中学校の後輩たちよ、
先輩は、悪気はなかったようだぞ。
今度会ったら、きっと、
きちんとあいさつを返すと思うぞ。 |
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私には、たった一度だけ、
桜の咲いている景色を見られなかった年があります。
お産が近づいていた3月28日、
つぼみがふくらんでいる枝を眺めながら検診に行き
産まれそうだから帰ってはいけないと言われ
そのまま入院することになりました。
29日、ちっとも産まれる気配は無く
30日、陣痛促進剤をうたれ
夜、3女が産まれました。
それから毎日、長女と次女が
洗濯物を届けにきてくれました。
かわいい音でトントンとノックして
ドアが静かに開き
「お・か・あ・さん」
にこにこ顔が二つ上下にのぞきこみ、
そっと入ってきました。
ある日ポケットから何か出し
大事そうに枕元に置いてくれたのは
うす紅色の桜の花でした。
「わぁ〜さくら!」
「さくらがトンネルみたいに咲いているよ。
でもね、おかあさん、
とったんじゃないよ、
落ちていた花だからね」
桜と一緒にタンポポの花をつんで
置いてくれた日もありました。
桜見たいな〜帰りたいな〜と言いながらも
乳腺症で熱が下がらなくて
退院許可がなかなかおりませんでした。
夫は、三人目の女の子のせいか
出生届けを出す暇がないとか‥‥。
提出期限が迫ってきたので
外出許可をもらい私が行きました。
タクシーの窓から見る外は
もうすっかり葉桜でした。
花の盛りは見られなかったけれど
枕元に届く花便りで春を感じた年でした。
そんな思い出や
古今集の‥‥今を春べと咲くやこの花
という歌から、3女の名前は「咲花」にしました。
あの時代の花は梅のこと、という解釈もありますが
そんなことは、ど〜でもよいこと。
(梅は咲いたか♪桜はまだかいな) |
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長女と次女が超かわいい。
ポケットから出してくれた桜の花びら。
満開の姿は見られなくても、
とっておきの思い出ですね。
それにしても、夫よ。
出生届、出しに行ったれよ。
あ、余計なお世話でしたね。すいません。 |
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近所のお城の桜が満開になった日の夕方、
夜桜を見に行こう! と思い立ち、
急遽お弁当をこしらえました。
その日は、大学生の長女のバイトもなく、
夫も早番で帰ってるし、
次女はフリーターでゴロゴロしてるので、
久しぶりに家族がそろって晩御飯を食べられるという
滅多にないチャンスの夜だったので‥‥。
次女は父親と大喧嘩したのをキッカケに、
半年ほど前から父親の実家で祖父母と生活しており、
誘っても来ないかな〜と思いながら
電話をすると、案の定「父さんも行くん?」と。
「もちろん行くよ。だから彩も行こうよ」
と答えると、少し躊躇したようですが
「うん。たろちゃん(次女の彼氏)も行っていい?」と、
想像していたよりもすんなり同意したのです。
次女を迎えに行こうとしたら、
夫が「俺が行くよ」と言うので、お願いしました。
私は長女と先に現地に向かったのですが、
次女が来るかどうか、正直不安で‥‥。
が、夫の運転でやって来た3人は、
皆なんとなく、楽しそうだったのです。
どうやら、たろちゃんがムードメーカーとなって、
あれこれ他愛ない話をしながら来たようです。
提灯の灯りしかない薄暗い場所で、
闇弁当の趣のする晩御飯を
5人でもくもくと食べました。
夫とたろちゃんがちょっと緊張気味の会話を
ポツポツ交わしていたのが印象的なひと時でした。
それから後、次女の態度が少しづつ軟化してきて
先日「もう少ししたら、家に帰るわ」と言ってくれました。
家族そろっての夜桜見物は初めてだったのですが、
防寒が不十分で寒かったので、
お弁当を食べてすぐ帰途に着きました。
でもその短い時間の間に、
家族がみんな仲良かった頃に戻ったような気がして
うれしかったのです。
次女の「帰る」という言葉で、
それが錯覚ではなかったのがわかり、
忘れられない春になりました。
弁当のおかずにした、カキフライは不評でした。
冷めたのはおいしくない、と。
私は結構イケルと思ったのですが‥‥残念!!
長くなってごめんなさい。
(いずみ) |
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このメール、とっても好きなんですよ。
いいですよね。とっても。
何度か読み直したりしました。
今日はこのあたりで、失礼しますね。
それでは。 |
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2006-04-18-TUE |