毎週土曜日はレビューの日!
・・・ということで、「ほぼ日」に登場した
あんな言葉やこんな言葉を、ご紹介します。
興味があったら、モトのページも読んでね。
今回は「フムフム」みたいな言葉を選んだ!
【本気になれると、儲かる】
「現実に、コミュニケーションとか
クリエイティブとかの仕事って、
『はじめにマネーありき』
でうまくいくことって、
ほんとに少ないというのが事実です。
たくさんの人が、音楽を聴いてくれたり、
映画のDVDを観てたのしんでくれたり、
それがきっかけになって仲良くなったり、
夢を持てるようになったり、と、
そういうことを言うと、
キレイゴトだと言われるんだけど、
ぼくも、あえて
キタナイゴトを言わせてもらえば、
『そのほうが回り回って儲かるんだよ』
ということかな。
みんながよろこぶことを思いついて、
それを実行するということは、
本気でやれる仕事だからね。
みんなは嫌がっていることだけど、
これが儲かるからやらなくちゃ、
ってことは、どこかで
本気という大金を賭けられないんだよ。
ちゃんと、
ビジネスとして成り立っているから、
また次の仕事もたのしくやれるし」
(※「プロジェクトP」で、darling糸井重里が
矢沢永吉さんの登場について語る部分だよー)
【清水ミチコさんの楽屋のお話】
「楽屋での木村祐一さんの話は、
笑うというより、
妙に感心したのでお書きします。
『ようこうやってな、
俺がずうっとしゃべってるもんやから、
「ほう、木村さんは、
お料理得意なんですね〜、
得意なんですかあ〜」とくるやろ。
あいつらがな。
(↑たぶん雑誌のライターとか)
でな、そのあとがいかんねん。
そのあとにいっつも俺は怒っとんねん』
何がいかんのだろう。
思いますよね。想像できます?
次に何を言ったら失礼か。
『次に必ずこうくんねん。
で、料理は何が得意ですか。
これや。
かなーらず、あほがな。
それが一番いかん質問やっちゅうねん』
みんな、え?みたいな顔でね。
私だって、
『そりゃ聞きたいんじゃないの?』
と思いました。
『あほかと!何ぬかしとんねんと!』
ときました。
『あのな、料理が得意や言う人間に、
得意料理があるかあ!
そんなん聞くのが失礼やと、
俺は言いたい』と。
一瞬して、全員ホントだー!と、
納得でした」
(※ひさしぶりに、待望の復活をしてくれた
「清水ミチコ試供品無料進呈」の文中より)
【そのつどの時間をたのしむこと】
「ちょっとでも
おかしくなると、人は読みやめるもんだ、
というのが、ぼくの小説の前提なんです。
ストーリーがきちんとできてると、
それに頼っちゃうところがあるから、
部分的でヘンなことを書いたり、
だらけたりしても、
ストーリーが引っぱってくれると
思いがちなんですけど、ぼくは、
ストーリーじゃなくて、
小島信夫さん曰く、
『そのつどそのつどおもしろい』
というか、
ずーっと何だかおもしろいっていう
書き方が、
いちばん、いいんじゃないかと」
「人といる時と同じですよね、つまり。
この先に、何が待っていようが、
この時間がおもしろくなければダメだと」
(※「カンバセイション・ピース」における、
作家の保坂和志さんとdarlingの会話だよ)
担当編集者からのこぼれ話や
裏話をお伝えいたしまーす。
●【ほぼ日Shareonaハラマキ】
「ほぼ日Shareonaハラマキ」に
デザイン参加してくださった
MAYA MAXXさん。アートの世界では、
「売れる」ということに対して、
あまり、よしとしない雰囲気があるそうです。
でも、MAYA MAXXさんは、
はっきり言い切ります。
「私は、売れるモノを作りたい。」と。
「“手にとってもらってなんぼ”。
買うかどうかじっくり考えて、
レジまで持っていって
お金を払っていただく。
それって、
本当に、大変なことですよね。
だから、自分が作ったモノに、
お金を払って買ってくださった人たちに、
満足してもらえるよう、
細心の注意を払ってます。」
また、今回のハラマキのデザインは、
小さなお子さんも、大人も、
世代を問わず、誰もが思わず、
「かわいい!」と叫びたくなるような、
デザインになりました。
「私がモノを表現するときに
大事にしているのは、
“みんな、子供だった。”
ということなんです。
だから、昔、子供だった人が見ても、
かわいいって思ってくださるのかな。
私自身、絵を描いてるときは、
9歳くらいの子供になって、
もう、ただひたすら、
面白くって楽しいって感じで
描いてるんです!」
と、おっしゃるMAYA MAXXさんですが、
ふだん、お話しさせていただくと、
とってもサバサバしていて豪快でかっこよく、
それでいて、すごくていねいで、
細やかに気配りをされる
素敵な女性なんですよ。
実は、当初、
MAYA MAXXさんに
おねがいしていたデザインは、
1デザインのみだったんです。
ところが、
「やるからには、
とことん、やりたくなった」
と、なんと、3デザインも、
持ってきてくださったんです!
しかも、3つとも、
どれも、すばらしかったので、急きょ、
3つすべて、発売することになりました。
MAYA MAXXさんデザインの3タイプを含む
「ほぼ日Shareonaハラマキ」は、
来週の火曜日(10日)に発売を開始します!
どうぞ、よろしくおねがいいたします。
(担当者 あやや)
●【ほぼ日年表】
年表をまとめながら、
いろんな事を思い出しました。
年表にはうんと短く書いたことですが、
ここにしっかり書かせていただきます。
はじめて「鼠穴」に来て、
ほぼ日の手伝いをすることになったのが
99年の4月。
ぼくは、押入れのふすまと棚を外した
極小空間に置かれた
小さな机で仕事をはじめました。
段差があるものだから
椅子が飛び出てよく「がたん!」と
音を立てました。
と書くと、まるで貧乏みたいですが、
ほんとに貧乏だったのです。わっはっは。
これ使ってね、と、いただいた機械は
当時でもすでにかなり古かった「Centris」。
(マッキントッシュの一機種です)
「岩田さんのお古だよ」と言われましたが
まさかその岩田さんが、のちに任天堂の
取締役社長になられる方だったとは
思いもよりませんでした。
人が増え、仕事用のコンピュータが
必要になると、岩田さんに電話したものです。
「あのう、メモリ、余ってませんか。
ていうか、Macやモニタ、そろそろ
買い替えたりして、要らなくなったりとか
してませんか」と。
岩田さんは快く「そうだと思ってました」と、
東京出張のときに鼠穴に寄り
みんなのMacにメモリを増設したり
お古とはいえ、
すごく新しいMacをくださったり、
モニタを交換してくださいました。
ちょうどクリスマスの日、
メモリを白い布袋に入れ
モニタをかついで夜中にやってきた
岩田さんを見て
「わぁ、サンタさんだ!」
と全員で叫んだものです。
そういう妙なノリは相変わらずですが
いまは自分たちで買いそろえた機械で
それなりに、快適に、
ほぼ日をつくっています。
がんばってやってきてよかったなあ。
これからもよろしくおねがいします。
(担当者 シェフ武井)
●【こんなタオルを探してたんだ!】
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ちょびっとだけ予告した
「BEST STANDARD」の第二弾!
超仮称「魔性のタオル」も、
最終調整段階にあります。
来週早々、べっかむさんとモギモギコが、
現地工場の取材に行ってくるという予定。
おそろしいよ、このタオルは。魔性だよ。
ふっふっふ。
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現地工場とは
愛媛県今治市にあるのでした。
「月賦式の払い方ってのは、
今治商人が考えたことなんですよ」
なんていう話をしながら、
工場のセンムさんと打ち合わせをしつつ
取材をしてきました。
<やさしいタオル>は、かかわる人々の
長い経験と知識があってこそのものだなあと
おもいました。
くわしくはまた連載でご説明していきますが、
この工場でタオルをつくれてよかったなあ。
と実感して帰ってきましたよ!
来週からの連載、おたのしみに!
(担当者 モギモギコ)
●【矢沢永吉の開けた新しいドア】
6月5日に、矢沢さんがディズニー・シーで
『星に願いを』を歌ったという報道が流れ、
「ほぼ日」にも、ものすごい量のメールを、
いただきました。ありがとうございます!
6月6日からはじまった
矢沢永吉さんとdarlingの渾身の対談は、
実は、来週月曜日の第2回目から、
平日は、なんと、毎日更新になるのです!
ほんとうに、たのしみにしてほしいですし、
現場で聞いてても、なんておもしろいんだ、
という展開の連続でして。スッゴイよー!
今日は、このページを見てくださった
あなたのために、今後語られる
矢沢さんの言葉の一節を、ご紹介しますね。
「『古い』って何なんだ?
たまたま、
時間は通り過ぎていくもので、
既にあったものを、
後ろに行かせなきゃいけない。
だから、便宜上、
『古い』って言ってるだけで。
どっちがいいとか、そんなはずはない。
古い、新しい、が関係ないなら、
言いきるヤツ、やりきるヤツ、
貫ききるヤツが、ほんとうは、
どれだけ豊かなことか……。
今の世の中の価値観でも、
もう、そういうことが、既に、
はじまっているのかもしれないよ。
どの世代でも、みんな、
やりたいことを言いきっちゃうような
ワガママさが出てきたら、
ほんとの意味でのおもしろい時代、
新しい時代が来るかもわかんないよ。
古いとされているものには、
捉え方ひとつで、感じ方ひとつで、
カネが埋まってんのよ」
このへん、対談文をまとめてて、
とっても興奮したんですよねぇ……。
(担当者 メリー木村) |
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