今日の上役 総集編・その3 |
昼休み、同僚に 昨日街で偶然見かけた UAの話をしていたら パーテーションの向こうから 社長が 「うあ〜〜っ、 ‥‥なんちってな〜」 と叫んだ。 すごく、困りました。 上役との距離:パーテーション1枚 観察人(渋谷区・みちこ・29歳) 経理担当の中年の女性、 「3時のおやつ」のことを 「おさんじ」って言うんです。 ‥‥丁寧語?? 上役との距離: ジェネレーション・ギャップ? 観察人(山梨県・U) 「そろそろ、この仕事を お前にまかせたい。」 入社5年目、まだまだ若輩者の私に、 “責任を持つ”ということを 教えてくれた上司がいた。 涙が出そうになるぐらい うれしかったのだが、 何分、私は若輩者。 “思わぬ非常事態”や、 経験したことのない “未知との遭遇”等の対応に追われ、 必要以上に気持ちがピリピリし、 己の力不足に白旗を揚げながらも 必死でこのデカイ仕事を 乗り切ろうとしていた。 部下達も、そんな私のせいで、 「カリカリムード、伝染」という “とばっちり”を受けることとなる。 そんなムードが漂う、 とある灼熱の夏の午後、 その上司が、 突然、金庫のダイヤルを回し、 大きな重い扉を突然開け始めた。 「あれ?オレのアイスが無いっ!! 誰や!(怒)」。 (シーーーーーーーーンッ) ‥‥マジですか? それ、金庫です。 ダイヤルを回してまでも、 「冷蔵庫」が「金庫」であることに 気付かなかった上司に、 「息を抜く 」という事と、 「 やりきる 」という事も、 同時に教わりました。 上役との距離:冷蔵庫と金庫の差 観察人(大阪市・なにわ宇宙・ド中年) うちの社長は終始一貫 「オレは動く男」を アピールしている。 外出も帰社も予定を言ったためしがない。 曰く 「オレの人生は分刻みなんだから、 いちいち言ってられん」 のだそうだ。 そんな社長、電話の口調も一貫している。 「んはぁっはぁっ(荒い息) はいぃっ!もしもーし!」 まさに駆け付けて来たと言わんばかりに。 私、ケータイにかけたんですけど? またある日 「んはぁっはぁっ」って、 後ろでテレビが笑ってるんですけど? またまたある日 「んはぁっはぁっ」 ‥‥かけてきてもソレはないやろ。 上役との距離:なんかに追われてるのか? 観察人(滋賀県・ありちゃん・33歳) 会社でかかるBGMは 社員が持参するCD。 なんでも自由にかけていいのは うれしくもあり、 仕事のさまたげにもなり。 最初にかかったとき あまりにびっくりして 感想を言いそびれたばっかりに それから数日、 何度もかかったCDが、 サザンオールスターズ‥‥ ‥‥‥‥の、 オルゴール・バージョン。 そんなCDがあることにも驚いたけど、 買う人がいるってことに もっと驚いたよ、課長!! 上役との距離:あえて、それを買ったの? 観察人(品川区・ハットリ・28歳) 前に勤めていた会社の女社長、 とにかく声が大きかったんです。 狭いながらも「社長室」があって そこから内線電話をかけてくるんですが ほぼ「生声」で聞こえる。 社員は慣れっこですけど お客さんがいらっしゃるときは なんとなく恥ずかしかったです。 上役との距離:電話いらず 観察人(千代田区・れん・27歳) 前の会社の上司の話です。 私たち新入社員のオリエンテーションで 「なにか心配事があったら あなた方のお父さん、 お母さんと同じように 私に気軽に相談にきてくださいね」 と言ってくれました。 心強いな〜と思っていたんですが その上司こそ 心配事を抱えていた張本人だったようで 私たちの入社後3週間ほどで 退職してしまいました。 上役との距離:お元気ですか? 観察人(神田・イージー・26歳) コンピュータ関係の 雑誌編集部に勤めています。 直属の上司は、 よく言えば愛すべきキャラクター、 わるく言えばちゃらんぽらん、 という感じの人でした。 そんな彼がある日、誘われて 酒を飲みに行ってしまいました。 その日、私は彼が書く予定の 原稿を待っていたのですが、 すっかり忘れてしまっていたようです。 ようやく帰ってきたのは明け方。 案の定、ぐでんぐでんです。 おそるおそる、原稿を催促すると、 「いまからしゃべるから書け!」と。 それから2時間ばかりかけて、 「よーするになーアレだ、ほら」 「日本のロマンなんだ、それは」 「おれはもうアレだ、ロマンだ」 といったうわごとをヒアリングし、 必死に原稿にまとめて入稿。 つぎの日、印刷された原稿を読んで 彼は言いました。 「うーん、よく書けてる! いいこと言うわ、俺!」 ‥‥そんな愉快な上司でした。 上役との距離:2時間 観察人(東京都・あけがた・35歳) 以前勤めていた会社の社長(現・会長)を 最近朝の通勤時によく見かけます。 私はマイカー通勤なので車で通りますが、 その社長を見かけるのはとあるバス停‥‥。 思わず声をかけたくなるときがあります。 そういえば私が勤めていたときも マイカーとはいえ あまり社長らしくない車に乗っていたなー。 上役との距離:バス1区間分 観察人(相模原市・ゆきみん。・30歳) ある日の部長との会話です。 わたし 「部長、今日は1時から会議です。 早めに食事をお取りいただきたいのですが 何か、買ってきましょうか?」 部長 「んー‥‥? そうだなぁ、‥‥すき焼き」 コンビニのあっためるやつでいいのかなぁ? と 思っていたら 部長、あわてた様子で、 「んあぁっ。 今の、夕ご飯のリクエストだった。 ごめん、おにぎりでいい、おにぎりで」 とのこと。 奥さんに「夕食なにがいい?」って いつも聞かれてるんだと思います。 上役との距離:あと1時間で会議 観察人(愛媛・松・25歳) 課長は、SMAPのメンバー5人の 名前は言えませんが、 モーニング娘。のメンバーは 全部言えます。 「娘がファンだから、 いつのまにか覚えちゃうんだよな〜」 と言っていますが、 課長の娘さんは まだ1歳になったばかりです。 上役との距離:ファンなら堂々と! 観察人(栃木県・たみこ・27歳) 仕事中、「あっ」と私。 「何?」と係長。 「昨日友達から (携帯電話に)来たメールに 返事を出すのを忘れてたのを 今思い出した」 と言ったら、 「メールかぁ‥‥。 そういえば、俺も友達から来ていたな。 返事を出さなくちゃ。ははは」 と言いました。 どうも携帯メールに慣れていない様子‥‥。 ちょっと見栄をはらせて しまいましたか? 私。 上役との距離:メル友にはなれない 観察人(東京都・あかね) 十数年前、ピッカピカの新入社員だった頃。 定時後帰宅前に、 私の職場と隣接した課で 同期の子とおしゃべりしておりました。 そこへ私の部の部長が入ってきて、 私を見るなり関西訛りで 「あれ。あんただれ?」 「あ、あの‥‥、 ○○課の××と申しま‥‥」 「あー。」と言いながら、 ぶいぶいっと手を振って、 そのまま出ていかれました。 「あんただれ?」って、 あなたの部下ですよ! あなたの! しかも、ここへ来た用事は? 上役との距離: 退職後いかがお過ごしでしょうか。 観察人(東京都・ベル吉・37歳) 副編集長の集中力はすごい。 資料や部下の原稿などに 目を通しているときは 真横から声をかけても、 真正面で手を振っても まったく反応しない。 ほんの冗談のつもりで 彼のうしろで「ホロッホー」と 鳩の鳴き真似をしてみたら ピクッと反応した。 彼の耳に入る音の基準がわからない。 上役との距離: イヌの真似はさすがに叱られた 観察人(庵・25歳) 健康の為に3年程前から徒歩通勤にした私。 真夏のある日、 いつものように歩いて通勤していたら 深紫色のベンツがツツツーっと 寄ってきて猛烈クラクション! そして中から「乗っていきたまえ」と 怪しい男の姿。 ひえぇぇぇ〜っと思いつつ、 顔を上げると運転席には 白麻のジャケットにサングラスをかけた カジュアルフライデーの上司がいました。 やめてくれよ。 間違いなくヤクザと勘違いされるぞ。 上役との距離:徒歩で30分 観察人(愛媛県・ありす) 社長がメールを始めたというので 「メール開設おめでとうございます」 と送ってみた。 数日後、 「メールありがとう。 まだ返事が書けないので葉書で失礼」 という社長の達筆な手紙が 家のポストに入っていた。 上役との距離: それでも「メディアミックス」とか 言ってるのよね 観察人(長崎・ひな・31歳) 以前勤めていた会社にあった伝説です。 わが社の女社長、 ある朝ごくふつうの口調で 「ちょっと、産んでくる」と言い放ち、 大きなおなかをさすりながら 外出したそうです 。 それからおよそ2時間後、産婦人科から 「母子ともに健康です」と 会社に連絡があったそうな。 ‥‥出産、はやっ! あのお方ならありえるなぁ、と 納得したものでした。 上役との距離: 次の日には出勤されたらしい 観察人(四ッ谷・おか・33歳) 前職では社長秘書をしていました。 わたしが27歳くらいのとき 独身であることを 本人以上に気にしてくださった社長、 「お見合い相手を紹介したろか」と。 社長の紹介なら素敵な人に違いない、と 気合いの入ったわたしは、 有名カメラマンに写真を撮ってもらい、 釣書も整え、待つこと数年‥‥。 結局、その会社を退職するまで それらは一度も活用されることは ありませんでした。 上役との距離:だから寿退社じゃないの 観察人(大阪・マーメイド・31歳) 「機械は苦手だ」と 言い続けていた社長でしたが 社員の手前か、最近やっと社長のデスクにも パソコンが置かれました。 社長席のそばを通りかかったときに たまたま目に飛び込んできた付箋には 「←ココ」という達筆な文字と矢印が。 思わず矢印の先を目でたどると そこにはパソコンの電源スイッチが。 がんばれ、社長! 上役との距離:一方的に親しみを感じました 観察人(宇都宮市・アタック・28歳) わたしの左隣の席は40歳の課長。 パソコンで何やら 表計算ソフトと格闘中らしい。 しばらくするとツンツン、と わたしの手をつっつくので 何か用ですか? と課長のほうを見ると 目線はパソコンに向けたまま マウスを持った右手を めいっぱい伸ばしてきていた。 課長の表計算はどうやら横に ひろがっているようです。 課長、マウスを一度 ご自分の体に引き寄せてみてくださいね。 上役との距離:ふれあうくらい 観察人(渋谷区・ミント・30歳) 向かいの席の係長の秘密を送ります。 秘密っていうか、わたしだけしか 気づいてないだけのことですけど。 彼は1週間に4度くらい 毛抜きでひげを抜いています。 ときどき3カ所くらいから 血が出ていますが、あえて指摘しません。 たぶん、彼のひそかな楽しみだと 思うからです。 上役との距離:距離を保つ 観察人(世田谷区・ともこ・22歳) わたしの上役はキャバクラ好き。 彼はお店で会社の名刺を 渡しているらしく オネエサンから電話をもらっては 部下たちに自慢をし、 メールを送られてはまた自慢。 ‥‥ここにある種、 「正しい」消費のすがたがあります。 でもいじらしく映るのか、 女子社員からは不思議と嫌われていません。 上役との距離:会社とお店の間 観察人(岡山・こがらし・24歳) 朝一番に「それでねー」と 話しかけてくる課長がいます。 いえ、朝だけでなく、 とにかくいついかなるときでも 「それでねー」がきっかけのセリフ。 彼の部署に配属されたばかりのころは な、なんの話の続きだっけ? と 焦ったものですが、 いまじゃすっかり慣れました。 たぶん、何年かぶりに会っても 「ひさしぶりー」じゃなくて 「それでねー」なんだと思います。 上役との距離:柱の向こう 観察人(市ヶ谷・レタッチ・26歳) 一週間も休館して図書館がやっていること、 それは「蔵書点検」。 何十万冊という数の本、 一冊一冊のバーコードを、 職員がポータブルコンピュータで ぴっぴこ読み込んでます。 エラー音を聞き分けるため、 無言になります。 孤独な作業です。 二日もやれば、疲労感が漂ってきます。 チョコは常備消耗品。 ぴっぴこやってる最中に、 蔵書点検チームから 外れた上司(自称カリスマ司書)が、 通りすがりにおっしゃいました。 「Iさん(同僚)はこの二日で、 すっかりやつれてやせちゃったねえ〜」 「疲れがたまってきましたからねえ」 そのまま通り過ぎようとする上司の背中に 聞いてみました。 「わたしは? わたしは?」 上司、振り向きもせず一言、 「変わらんねえ〜」。 ‥‥。 上役との距離: 処理数、二日で1万6千冊。 図書館杯ダービー、 第2コーナーをまわって現在単独首位。 観察人 (日本の真ん中あたり・ うさこブチョ・31歳) パソコンのわからない上司に、 ショートカットの作り方を 教えてあげたある午後のこと。 「ちょっと来て!」 切羽詰った声で呼ばれていくと、 そこには画面いっぱいに並んだ ショートカットの群れが!! なぜ、そこまで ショートカットを作るんだ‥‥。 上役との距離:マウス1個分 観察人(北海道・ぎょもこ・29歳) 会計課に、それぞれ担当の違う 課長補佐が二人いました。 二人とも揃えたように、 頭がピカピカでした。 「ライト兄弟」「明るい会計」と 呼ばれていました。 部屋に入っていった時、 左右対称にピカピカが並んでいるのが ちょっとした壮観でした。 上役との距離:デスクとデスクの間 観察人(北海道・n) |
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