今日のセンセイ
総集編・その9

先日、友人の結婚式で
久しぶりに
大学時代の恩師にあいました。
先生は私達が在学中から
話が長いことで定評があったので、
スピーチの際には、
みんなが話に
飽きてきたであろうところで、
巻きの合図を送るのが
お約束だったのですが、
今回は様子が違う。
「最近、15分で
 話をまとめられるように
 なったんやで」と、自慢気。
イヤ、先生‥‥。
私の生きている世界では、
プレゼンは3分以内なんですが‥‥。

その言葉に軽いショックを
覚えた様子の先生は、
スピーチを何とか
4分弱で終わらせました。
が、おめでたい席なのに
「僕達の未来は
 絶望的ではありますが‥‥」
と口走ってしまいましたよ
(その後
 「そんな時代ではありますが、
  世の中に貢献できる人間に
  なってください」 と
  フォローがありましたけどね)。
先生、よっぽどビックリしたのね。

センセイとの距離:マイクの向こう

観察人(みゆきん)



高校の時、購買がない学校で、
ある日バッジをなくしてしまった事に
気づき、
バッジ担当の先生の所に行き
「校章バッジ1つください」
と言ってお金を差し出すと、
先生は
「はいお釣り500万円〜」と
にこにこしながら差し出してきた。
事前に
「誰にでもそう言いながら
 お釣りを手渡すから〜」
と友人からその話を聞いていたので、
特に反応しないで受け取ったら、
「今の冗談だったんだけどな〜」
とちょっと寂しそうでした‥‥。

センセイとの距離:
  500万円(本当に欲しい)

観察人(びっち)



英語の先生が、
ねずみの単数形(mouse)と、
複数形(mice)の使い分けを
話していて、
「単数だと、あれですね。
 ミッキーねずみ、とか」
そこって訳すんだなぁ‥‥と
しみじみ思ってしまいました。

センセイとの距離:ねずみ1匹ぶん

観察人(まいこ・20歳)



日本史の先生は、
板書が好きな先生でした。
授業が始まる5分前に
教室に来て板書を書き始め、
前の大黒板も後ろの中黒板も
右の小黒板も埋まると、今度は
前の大黒板の板書を消して、
さらに続きを書いていました。

わたし達も必死で追いかけて
ノートに写すのですが、
授業中に写し終わらず、
次の休み時間まで写し続けてました。

それでも終わらない場合は、
後ろや右の黒板は消さずに残しておき、
昼休みや放課後に写していました。
戦いでした。

センセイとの距離:黒板のはじからはじ

観察人(東京都・けい・26歳)



女子高だったので、
男の先生は3人くらいしかおらず、
どの先生も肩身が狭そうでした。

体育の授業の後が
男の先生の場合は、
着替えが終わり次第、
クラスの代表が
職員室に呼びに行くのですが、
みんなおしゃべりに夢中で
先生を呼びに行くのを忘れ、
気づいたら30分経っていたことが
ありました。

それからというもの、
体育の授業の後は、
男の先生は、女の先生に連れられて
教室に入ってくるようになりました。

センセイとの距離:教室と職員室の間

観察人(東京都・パンダ・27歳)



息子のクラスの水槽には
「キン」と「ぎょ!」がいるらしい。

「キン」はうろこピカピカ金色の金魚。

「ぎょ!」はびっくりするほど
大きくて白い尾びれをもつ金魚。

「キン」と「ぎょ!」の名付け親は
他ならぬ息子の担任です。

センセイとの距離:驚くほど

観察人(ぬばたまの)



高校の時の先生のあだなは
「せみ」だった。
理由は、スキーに行って滑れなくて、
ずーっと木につかまってたからだ。
なさけなっ。

センセイとの距離:木の下と上

観察人(デビル)



小学校の先生になってから約1ヶ月。
4月の終わりに
「希望懇談」がありました。
(家庭訪問は夏休み。)
「新任やし、保護者さんも不安やろなぁ。
 こどもも家で愚痴ってたりして」
と緊張していったけど、
「子どもが、
 学校が楽しいっていうんですよ〜」
なんて言われてしまいました。
早くも先生辞めたいモード
全開だった私も、この一言で
「まだ2、3年はやってもいいかな」
なんて気になりました。
今日のセンセイ、
うれしすぎてにやにやしています。

センセイとの距離:?

観察人(きょうこ)



息子の学年の担任陣には
「史上最強の雨女」と
「天下無敵の晴男」が
いらっしゃる。
先日、修学旅行説明会があったが、
これまで参加した宿泊行事すべてに
雨を降らせた「雨女」先生は
「嵐を呼ぶ女○○です」と名乗り
保護者一同を爆笑させたあと
日程の説明をなさった。
続いて「晴男」先生は
「大雨洪水警報をひっくり返した男
 △△です」と名乗り
保護者一同の拍手を受けたあと
持ち物の説明をなさった。

ちなみに、下見に出かけたときには
晴れなかったが降らなかったらしい。
修学旅行本番はどうなることやら。

センセイとの距離:晴男に一票

観察人(ぬばたまの)



数年前に通っていた
パソコン教室のセンセイ、
私たち「おばさん生徒」が
あまりにも初心者だったためか、
いつもつまらなそうに
授業をしていました。
なんだか感じの悪い人だなぁと
思い始めたころのこと。

彼が手順を説明したのち、
「じゃぁ、ここまで
 やってみてくださいね」
と言って、
ちょっとした自習時間になりました。

しばらくしてふと、
教室の前にある大画面
(センセイのパソコンのモニタを
 映し出すもの)に、
お絵かきソフトで描いたと
思われるへたくそな魚の絵が。
しかも、魚の横にはマウスで描いた字で

さかな(正面)

と書かれていました。
かっこ、しょうめん‥‥。

それでちょっとわかったんです、
この人、イヤな人なんかじゃなくて、
シャイなだけなんだって。

センセイとの距離:
 それ以来、話しやすくなった

観察人(杉並区・いろは)



私は高校の教師。
ニックネームは「おっち〜」
名字が「大内」だからなんだなと
思っていたら
昨年教壇から落ちて以来
そう呼ばれていることに
気が付いた今日このごろ‥‥。
生徒ってそういうネタが大好きなのね。
でもちょっと授業が和んでいるので
うれしいかも。

センセイとの距離:教壇の高さ分

観察人(翔ちゃん先生)



息子の通う中学に
ちょっと変わった先生がいます。
「一度くらいはあの先生が
 担任になるとおもしろそうだね」
と言うと息子は少し考えてから
「ついていけんかもしれん」とぽつり。

4月からその先生が
見事担任になりました。
先日、その担任がスキンヘッドに
水泳帽をかぶっているのを見ました。

がんばれ、息子よ。

センセイとの距離:はかりかねる?

観察人(愛知県知多郡・satoko・38歳)



お話が短い先生っていうのは、
それだけで尊敬されていました。
朝礼の話が長い校長先生もいましたが、
親しい人でもないのに、
長い話を聞かされても
心に入ってこないんです、子供って。

中学の生活指導のこわもて先生が、
終業式に壇上で挨拶したとき
「お前ら、俺が見てるぞ!
 悪いことしないよな!」
と一言だけでしたが、
なぜか不良たちが拍手していました。

センセイとの距離:壇上

観察人(n)



高校の頃休み時間に
友達数人と騒いでいたら
1年の頃の担任の先生が通ったので
みんなで
「先生〜!!!」
と呼んだら
「やかましいっっ!
 散れっっっ!!!」
と言われた。

センセイとの距離:散りました

観察人(東京都・そめ・18歳)



黒板に書いたチョークの文字を
黒板消しで消していた国語のA先生。
気合いを入れすぎたのか、
「ガッ」という音をたてて
黒板消しの角で黒板をひっかいた。
同時に、黒板消しは手から離れ落下。
「うっ」といううめき声をあげた先生は
どうやら器用にもその角度から
突き指をしたみたいだった。

センセイとの距離:助けてあげられない

観察人(Emi)



中学のときの担任は
自他共に認める方向音痴だった。
そんな先生にとって家庭訪問は、
生徒の親に会うという緊張感以上に
道に迷うかもしれない、と不安で、
とてもイヤなものであったらしい。
生徒に送ってもらったり、
迎えに来てもらったりして
なんとかクラス全員の家庭訪問を
終えた先生が
ほっとした顔で白状したところによると
「方位磁石を持ち歩いてた」とのこと。

小さな町にある
中学校の学区内なんだから、
さすがにそれは必要ないのではないかしら?

センセイとの距離:町内1周

観察人(あん)



出勤途中に幼稚園があり、
その前を通っていて
はるか昔のことを思い出しました。
厳密に言うと「先生」のお話では
ないのですが。

内気だったわたしは幼稚園がきらいで
お迎えのバスが来ると
毎日のように泣いて
先生を手こずらせていました。

そんな、ぐずるわたしを叱りもせず、
毎日毎日なにかひとつ
「いいところ」を見つけて
ほめてくれたバスの運転手のおじさん‥‥。

そのうち、幼稚園にも慣れてきて
元気に挨拶ができるようになると
今度はそれをほめてくれました。

卒園式の日、担任の先生の横をすり抜けて
バスのおじさんに
「さよなら、ありがとう」を
言いに行ったのでした。

センセイとの距離:
  登園拒否がなくなるまで

観察人(川口市・射手・31歳)



私のお気に入り先生は、
学生のレポートの中から
いくつかを抜粋して
プリントにしたものを配るとき、
いちいち言い訳します。
「これに選ばれなかったから
 悪いレポートってわけじゃなくて、
 選ばれたからって
 特別いいってわけじゃなくて、
 でも一応何かあったから
 選んだんだけど‥‥」

先生の言いたいことは
わかりました、ふふ。

センセイとの距離:レポート10枚ぶん

観察人(sa*・20歳)



高校の校長先生のお話は
長かったです。とっても。
あまりに長いので、
わたしはいつも時間を計っていました。
時間を計ってみて気が付いたのですが、
いつもピッタリ17分で終わる!

校長先生はお話の後で、
何故か歌を1曲披露するのが
常でした。アカペラで。
むずかしくて長い話と、
アカペラで歌う姿のギャップが
妙に印象的でした。

センセイとの距離:ぜんぶで20分?

観察人(マヨエ)



大学3年生のときの
学部長の退官記念講演。
先生は稲の品種改良の研究を
長年されて来た方でした。

「いろんな品種を掛け合わせて
 できたもののなかから
 目的の性質を持ったものを
 選んでいくわけですが
 どちらを選ぶか迷う時があります。
 そんな時は、結局、
 両方とも捨てた方が良い。
 迷うという事は、
 どちらもたいして良くないからです」

先生の授業は1コマくらいしか
受講してませんでしたが
迷いの多かった21歳の私には
目からうろこの発言でした。

人生の選択で迷ったときには
よく思い出す言葉です。

センセイとの距離:うろこ数枚ぶん

観察人(福岡県・ハビ)



小学校1、2年の担任のセンセイは、
よく本の読み聞かせをしてくれました。
そのお話の時間が、皆大好きでした。
どんな本があったかは
もうすっかり忘れているのに、
ひとつだけ覚えているものがあります。

たぶん落語だと思うのですが、
記憶している内容は
(実際の話とは違うかも。
 あくまでも私の記憶です)、
江戸の長屋である男が、
死のうかどうしようか悩んでいた。
そこへ貝売りがやってきた。
その売り声は、
「あっさり〜しんじめぇ
 (=アサリ・シジミ)」。
それが「あっさり死んじめぇ」と
聞こえたので、その男は
死んでしまいましたとさ。

‥‥ 低学年に聞かせる話としては、
どうよ?
センセイの売り声が面白くて
ウケていましたが、
展開にはビックリしました。

センセイとの距離:オチまで数分

観察人(神奈川・漆花・36歳)



まるでタモリさんのように
女子生徒に向かって
「髪切った?」と聞くMセンセイ。
たいがいその生徒は
1ミリも切っていないし、
ヘアスタイルが変わったわけでもない。
で、ほんとうに髪を切ったときは
気づかない。
まぁ、気づいてほしくもないけど。

センセイとの距離:
 教師と教え子
 (それ以上でもそれ以下でもなし)

観察人(ちえ・17歳)



大河ドラマを見ていて、
中学のときの
歴史の先生を思い出しました。
その先生は大の幕末好きで、
「新選組」びいきの「長州嫌い」。
先生がそんなに偏ってていいのかと
こっちが心配になるくらいの
説明っぷりでした。
ちょっと寒かったのは、
「近藤」っていう生徒を
とにかく「勇」と呼ぶこと。
でも、この熱い先生のおかげで
授業中は、激動の時代へ
思いをはせることができました。

センセイとの距離:江戸から京都まで

観察人(R)



高校1年の時の校長先生は
とっても素敵な先生でした。
朝礼や何かの式での校長先生の第一声は、
いつも朗々と、
「親愛なる紳士淑女諸君!」
というものでした。
規則、規則で
ウンザリした中学校生活から、
一気に大人として認められたようで、
初めてそれを聞いた時の感動は
今でも忘れません。
恐らくこれを読んだら、
その頃の卒業生は分かると思います。
残念ながら、校長先生は
私が2年生になる時に
他校へ行かれましたが、
そこでも同じ事を言って、
生徒達を感動させているのだろうなあ、
と思いました。

センセイとの距離:ほどよい

観察人(タランチン2世)



小学校の頃の話です。
朝礼の時間になにやら先生(男性)が、
カセットデッキを持って登場。
「せんせい何すんだろ〜?」
と、思っていましたら、
先生、
「今日は先生の好きないい曲を
 みんなに聴かせたいと思う」
と、かけてくれた曲は
私(達?)には、初耳な曲でした。
それは、長渕剛の『乾杯』でした。
本当にいい歌だな〜と思いました。
熱心で、人気者の先生でした。
お元気ですか。

センセイとの距離:『乾杯』1曲分

観察人(鳥取 五月晴)



高校時代の恩師(国語)からの
返信メールに
「最近エクセルを
 利用できるようになりました」とあった!
80歳を目前にインターネットを
始められた時も驚いたが
今回はもっとびっくり。
還暦までにAccessをモノにしようと
始めたものの、
覚える端からこぼれていくのに
腹を立てて
逃げ腰になっていた自分を反省。
40年前の授業を懐かしく思い出した。

センセイとの距離:
  更に高い目標になりました

観察人(蒼・59歳)



超個性的な先生が多い私の学校。
先生の大半が
スコットランド人で結構厳しい。
私が取っている文系のクラスは
かなり厳しい、いつも怒ってばっかりの
女体育教師が教えています。
ある日、先生がペンを貸して、
というので貸したら
1ヶ月近く返ってこなくて、
ある時先生が、
「ゴメンね、借りたペン無くしちゃった」
と告白。
しかも新しいのを今度買ってくるから
それで許して? と言われ、
待っていたら、そのまま今に至り、
夏休みに入ってしまいました。
ちょっとお気にのペンだったけど、
カワイイ先生なんで許せます。

センセイとの距離:1ヶ月弱

観察人(香港・ heather・16歳)



高校の時の音楽の先生は、
大学を出たての、かわいらしい女性でした。
生意気盛りの生徒たちが
先生の言うことを聞くはずもなく、
ぎゃあぎゃあと好き勝手しゃべり始めると
いじけてしまって‥‥。

‥‥。

ということは、まったくなく!!
「ぱたん」と教科書を閉じたかと思ったら、
じぶんの好きな曲を1人で歌い始めました。
演歌からフォークソング、
当時はやっていたアイドルの曲まで
そりゃぁもう気持ちよさそうに!

じぶんを含む、単純なクラスメイトたちは
「歌うって、たのしいじゃん!?」
と気づき、先生の授業を
楽しみにするようになりましたとさ。

センセイとの距離:ピアノの向こうとこっち

観察人
 (北海道・メ〜ル〜シア〜・30歳)



学生の頃、
第2外国語で中国語を取っていました。
担当の中国人の先生は、
私達生徒の名前をおぼえてくれず、
2年間、毎回名簿を見ながら、
出席番号で当てられました。
あるテストのとき、
「次の日本語を中国語に訳しなさい。」
という問題があったのですが、
例文は、
「あなたは毎日復習するですか。」など、
いつも先生が話す日本語そのものでした。
周りを見回しましたが、
「うっそー。」と笑いをこらえているのは
私くらいでした。

センセイとの距離:遠いまま

観察人(claudia)



中学の時、職員室に突然呼び出されて、
「おうちの方は大丈夫か?」
ということを聞かれて、
「???」でした。
どうやら‥‥。
近所(といっても
町も違うだいぶ遠い所でしたけど)の
「××内ヒヨコ店」さんが倒産したとかで、
その先生は、
そこが私の実家かと思って
心配してくださったんだそうです。
私の苗字は「××口」で、
確かに似てはいましたけど
一字違い。住所も全然違うのに
‥‥とビックリしましたが、
まあ、考えてみると、
生徒の家庭の経済状況まで
心配してくださった、
良い先生だったのだなあ、と
今更ながら、ありがたく思います。
お陰で?! 業務内容や
その後は全く不明な、
自分と全く縁の無い「××内ヒヨコ店」を
20年以上経っても
未だに忘れることができません(笑)。

センセイとの距離:ご心配おかけしました

観察人(東京・nirena・30代)



私が小学校3年生の時の担任の先生は、
それまでの価値観を
見事にくつがえしてくださった先生でした。

まず、口ぐせが
「この世は銭コ(ゼニコ)よ」
と、夢のないことをいい、
「横着はするほどよい」
と、この世のすべての
便利品は横着をしたいがために
人間が生み出したものだ、
だから横着はすばらしい! と
主張しておられました。
ユニークで、
とても人気の高かった先生でした。

センセイとの距離:理想と現実

観察人(coco)

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