| 今日の上役 総集編・その10 |
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上司が自宅に電話をかけたとき、 雨の日に靴がぬれるのがいやだ、 ということで、 ビーチサンダルを履いてきた、 我がチームのリーダー。 さすがに社長から、 「女性の夏のサンダルは許すが、 ビーチサンダルは禁止！」 と怒鳴られていた。 上役との距離：ごもっとも 観察人（東京・ねぎこ・29歳） 社長が僕の上司と 「洗濯機を買い替えることについて」 雑談をしていた。 やけにもりあがって、 ２人でランチに出かけた。 帰ってきた時にまだ 「いや、だって乾燥機は‥‥」という 大声が聞こえてきた。 どうやらずっと同じ話題だったらしい。 いいのか？ せっかく社長と話す機会だってのに。 上役との距離：全自動で１時間？ 観察人（ｒｕｍｉ） ゴミの分別には口うるさい上司。 ふと彼のごみ箱をみると、 書類と一緒に、 会社で履き替えるサンダルが捨ててある。 オッサン、それ、燃えないゴミやで。 と思うが、なんとなく注意して、 逆に昨日の失敗を蒸し返されて 怒られるのも癪なので、 ぐっとガマン。 上役との距離： 燃えるゴミと燃えないゴミの差 観察人（早苗） 社員旅行に行くために、 車の割り振りをしたら、 上司の車に乗ることになってしまった！ 彼の机の上は、地層をなすほどに、 いらない書類などが うずたかく積もっている。 車もきたないに違いないと思って 覚悟していると、 車は大変キレイであった。 いや、それどころか、 「土足禁止」であった‥‥。 「うん。プライベートでは キレイ好きなんだよ」 そういうのってアリなのか。 上役との距離：片道１時間半 観察人（もりもり） 課長の机をみると、 『上司は思いつきでものを言う』という 橋本治さんが書いた本が置いてあった。 そんな本が机の上においてある、 その上司の部下としては、 とても複雑な心境だ。 上役との距離：橋本治さんに１票 観察人（まつ・30代） 上司のパソコンのモニタの横には、 「やるべきこと」とか 「わすれないように」 なんて書かれた付箋が 数多く貼ってある。 が、かなり同じ付箋が 貼りっぱなしだったり、 かと思うと、 キレイさっぱりなくなっていたり。 法則に脈絡がないようだ。 で、いろいろなことを忘れたりして、 迷惑を被ることもしばしば。 と、いうことは、あの付箋システムは 本当は死んでいるのだな。 上役との距離：付箋８枚ぶん 観察人（匿名のかた） 直接の上司ではないのですが、 同じフロアのＨ部長。 たまに私と二人だけになると、 「今日は一人かい？」と確認をして、 わざわざデパ地下で おやつを買って来てくれる、 かわいらしい人です。 昨日は、 「鶏軟骨入りの薩摩揚げ」でした。 大変美味でしたが、 これはコーヒーにもお茶にも 合いませんよ。 もうじきビアガーデンの季節ですもんね。 上役との距離：ここからビルの屋上まで 観察人（福岡・きよきよ・31歳） 昨年、 子宮の病気になっていることが発覚。 命に別状はないものの、 月１回・約半年間の治療が必要になり 検査の日は会社を休まなくては ならなくなりました。 その旨をウチの社長に伝えたところ 「いつも元気な○○さんだから 大丈夫だよ！ 心配は何の足しにもならないからね、 心配しちゃダメだよ！」 と何度も励ましてくださいました。 後日、会社で送別会があり、 私と社長は同じ地下鉄で 帰宅することになり、 病気の話になりました。 そのとき社長は奥様を 子宮の病気で亡くされていることを 話してくださいました。 「僕はね、そのとき以来 どんな些細な病気でも 周りにいる人間が “大丈夫だよ！”って 励まさなきゃいけないなって 思ったんだよ。 僕はあのとき心配ばかりして 妻に“大丈夫”って 言ってやれなかったんだよ‥‥」 送別会の時の酔いも手伝って、 社長は泣きながら話しました。 普段は、おっちょこちょいで、 慌てん坊で、陽気な社長なので 私はそんな後悔を背負ってることを 微塵も感じさせず 明るく生きることに努めている社長に 感動してしまい電車の中で２人して 泣いてしまいました。 先日治療も終わり、 無事完治させることができました。 社長が「大丈夫！」と 言ってくださったからこそ 治療をするのも心強かったです。 ホントにありがというございました。 上役との距離：感謝の気持ちでいっぱい 観察人（東京都・クッキー） 所属部署は引越なんかを 扱ってるんですが、 オフィスの引越の作業前の下見に 誰が行くかという話になっていた時に、 課長は 「新宿なんかいったら、 道に迷うから嫌だ！ コワイ！」 と拒否していました。 茨城から東京へ新幹線通勤中の課長。 大丈夫。 新宿は優秀なお巡りさんが たくさんいるよ。 上役との距離：茨城から東京まで 観察人（横浜市・かづら・28歳） 初出勤の日。 「いいか、デスクの中に 重要書類の戸棚の鍵がある。 この鍵は、社内で俺とお前しか 持ってないんだ。 いいか、お前を信用してるから渡すけど、 これは細心の注意を持って管理！ とにかく、最優先で気をつけろ！」 と言って戸棚の鍵を渡してくれた、 上司のＥさん。 今朝、戸棚に刺さりっ放しで 放置されている鍵を見つけて、 焦ったのは私です。 慌てて鍵を抜いて「すぐ気付くよね？」と 思ったものの、 Ｅさんは鍵の存在を半日忘れていた‥‥。 上役との距離： デスクを挟んで 書類の山の向こう側とこっち側 観察人 （今日で入社４日目のＬｕｍｉ・25歳） ♪梅雨にな～ると思い出す～ 上司たちが寿司ランチのため、 外出する予定だった日、 横殴りの大雨になったんですわ。 で、当然、ランチは中止に。 そこで私に言われました。 「せっかく予約してんだから、 ５人分、もらって来い」 あの～～～、私も濡れるんですけど。 上役との距離：18000ヘクトパスカル 観察人 （福岡県博多区・とんび・ざっと30歳） うちの課長は、 よく「了解」という言葉を使う。 よく使うが、そのニュアンスは 元気よくではなく、大体において 納得したんだかしてないんだか、 よくわからない言い方である。 そんな彼からの電話を取り次ぐ時、 実験室では名前ではなく 「了解」と小さな声で マネされているのを彼は知らない。 上役との距離：納得と了解の間 観察人（静岡県・みゆきん・27歳） ウチの社長は 相手がだれそれに似ているというのが 好きです。 社員Ａには 「お前は、武田鉄矢に似ている」とか 新人を 「アイツはオケラに似ている」とか。 先日来た会計事務所の担当者に 「君はぁ～、昭和天皇に似てるな」 と言っていました。 やめてください、あの担当者、 どうリアクションしていいか 困ってましたよ （でもちょっと似てて 笑っちゃいました）。 上役との距離：顔まね３人分 観察人（くろ） うちのお店に社長が訪れ、 院長の施術が終わるのを待って、 二人で出かけるという時、 社長にせかされて慌てた院長が、 上着を忘れて行きかけたので、 私が持って行って、 ついでに背後から着せてあげました。 すると、それを見た社長が、 「Ｔ（←私のこと）！ オレも！」 と言ってわざわざ背広を 脱ぐではありませんか。 急いでいるのでは なかったのですか‥‥？ でも、もちろん、着せてあげました。 大男の社長のそんな時の笑顔が 可愛いです。 といいたいところですが、 やっぱりちょっと怖いです。 上役との距離： 身長差40センチなので ちょっとかがんでもらった 観察人（T.Y） ７月に設立以来の 超超超ビッグプロジェクトを 控えているわが社。 直属のボスはピリピリしていて、 ちょっとしたミスでも 「バカヤロー」「辞めちまえ」 と罵られる毎日でした。 私のあまりのやつれ具合に、 取引先の方が 「入って５ヶ月の新人に そんなに厳しくしなくても‥‥。 彼女が本当に『辞める』って 言い出したらどうするんですか」と。 ボスからは、 「コイツは絶対逃げない。 もし辞めたいなんて言い出しても、 髪の毛ひきずってでも 会社に連れてくる。 コイツはデカくなる。 このプロジェクトを乗り越えたら、 必ずみんなに認められる存在になるから」 という返事が。 辞めるのやめました。 上役との距離：これからもついていく 観察人（神奈川県・ef・26歳） 「ちょっとこれ見てみろ」 と上司から渡されたのは、 プロジェクトの資料となる 高価そうな書籍でした。 「ありがとうございます」 と、受け取っておきましたが、 正直わたしには必要ありません。 体よく「大事な資料を預けられた」と 認識しております。 上役との距離：長いつきあい 観察人（練馬区・とっしー） 私はセラピストです。 先日、職場にいらしたお客さまが、 ちょっと特殊なケースで、 私では判断しかねる部分がありました。 しかし、お客さまの口から 「主治医がこういっている」 という発言があり、それをもとに判断して、 施術をしました。 あとになって、 自分の判断が間違っていなかったか、 そして次にいらした時 どう対応すべきかを知りたくて、 前の職場の技術面でのトップの人 （スクールを経営している 会社でもあるのですが、 そこの校長です）に 思いきってメールを出しました。 ダメモトだったのですが、 ‥‥ 来ました！ とても丁寧な回答。 多忙を極めているはずなのに‥‥。 もう、その会社で 働いているわけじゃない私に。 Ｍ先生、ありがとうございます！！ 上役との距離：離れていても近く感じた 観察人（T.Y） 最近携帯を買い換えた課長。 それまで部下たちの携帯を見ては 「話せりゃいいじゃない、電話なんだから」 と、どこかのＣＭのようなことを 言っていたのに、 新調した携帯電話は最新式。 なんでも、ある特定の機能がほしくて その機種にしただけで、 カメラなどはいらなかったらしい。 でも‥‥。 ついていたらついていたで たのしいらしく、 昨日は「飼い猫の洗顔」ムービーを 見せてくださいました。 上役との距離： 近づいたような、離れたような 観察人（東京・たじこ） とある日のこと。 部長の席の前を通過した時に、 呼び止められた。 「おいっ！ お前知らないか？ 『うさぎにツノ』って どういう意味だ？」 なにやら、別の部署の方から、 お怒りのメールが届いているらしい。 随分、立腹されているのはわかるのだが、 どうも『うさぎにツノ』の ニュアンスをはかりかねているらしい。 うさぎにツノ、うさぎにツノ‥‥。 頭に思い描いてみた。 ‥‥はっ！ 「部長、それ『とにかく(兎に角)』じゃ ありません？」 いやー、この歳になるまで、 漢字で書くとこうだなんて 知らなかったよー、と テレながら言いわけされてました。 いいんですよ。よくある事です。 さぞ悩まれたことでしょう。 変換しすぎるってのも、良し悪しですな。 上役との距離：うさぎ１匹ぶん 観察人 （神奈川県・デジカメマスター・36歳） 「最近、せっけんづくりに凝ってるの」 と言う先輩（女性、30代前半）。 「今まで趣味らしい趣味がなかった反動か、 たのしくてしょうがないのよね」 と言って、毎週月曜日、 ハーブやら天然塩などをねりこんだ 手づくりせっけんを複数持ってきてくれる。 肌にやさしいから、うれしいんだけど、 正直、そんなに消費できません‥‥。 上役との距離：せっけん13個分 観察人（東京・ＯＬ子・24歳） 今朝、同じ会社の友人から聞いた話。 彼女が出社すると、 内線がかかってきたらしい。 番号を見ると、 全然関係ない部署の上司。 おそるおそる受話器を取ると‥‥。 「『冬のソ○タ』のＣＤ、 貸してくれない？』 だとさ。 挨拶くらいしか 交わした事ない人らしいけど、 人づてに彼女が持っていると 聞いたらしい。 だからって‥‥、 朝一で内線せんでもええじゃろ！ と二人で笑いました。 上役との距離：フロアの１階と２階 観察人（ヨシゾリーナ） うちの社長。 ＰＣは仕事上 当たり前ですが、 うちの事務所の所長は きれいな白髪なのですが、 いつもは寝癖のついたぼさぼさ頭です。 ときどき朝いったん職場に来たあと 姿を消すことがあり、 そういうときはたいてい 散髪に行っていて、 突然、ビシッと七三に分けた 見事な刈り上げ頭になって戻ってきます。 「ワタクシ、ただいま散髪に行って 参りました！」 と、高らかに宣言しているみたいな頭で、 もう10年近く一緒に 仕事をしているのですが いまだに慣れることができません。 散髪したぴかぴかの頭を見て 僕が驚いて「あっ！」と息を呑むと、 「“あっ”じゃないよ」と言います。 ときどき散髪屋さんを変えて 普通の“自然な感じ”に仕上げて 帰ってくると、 ちょっと淋しい気持ちになります。 上役との距離： 刈り上げにタッチできそう 観察人（てらら） 若い頃、就職した 旅行会社の支店長という人は、 違う支店から左遷されてきた人。 私の事をかわいがって下さったが、 かなり会社の内部事情で ストレスを感じられていた様子。 よく支店長室に呼び出され、 １～２時間に渡って グツグツ訳のわからない 愚痴を聞かされることが ありました。 最初、何が言いたいのか よくわからず、 不服そうに聞いていると、 最後に必ず、 「だからだねえ。 洋子ちゃんの仕事は、 こういう僕の話を、 我慢して聞いてくれること なんだよ」 と、支店長は言ってました。 確か就職したときの業務内容には、 そんな表記なかったのになあ。 上役との距離： １～２時間じゃ、うまらない溝あり 観察人 （バンクーバー・よー子・38歳） ウチの社長はとにかくせっかちなので、 しかも、 と呼ばれていることに気づいていない。 私の上司はくしゃみが大きい。 「はっくしょぉぉん」 と大きな音でびっくりする。 ある日、 「はっくしょぉぉん ガツ」 と音がした。 ガツ？ と思って振り返ると 前歯を押さえている。 どうやら大きく 頭を振りすぎたらしく ガツンとぶつけたらしい。 必死に平静を保とうとしている 上司を見て そうとう痛かったんだなぁ、 と思った。折れなくて良かった。 上役との距離：前歯１本分 観察人（京都市・ひろ・27歳） 院長先生、社長、 それと、私のお父さん。 あなたがたに声を大にして言いたい。 私が彼氏と別れたことで 喜ぶのはやめましょう。 私は悲しいの。 そしてあなたがたは結婚してますが 私は一度もしてないの。 上役との距離：ほっといてほしい 観察人（Y.T.） うちの主人の父親は 主人の会社の先輩（上司）でもある。 マスコミ関係の 仕事をしている彼ら。 ある時の転勤の挨拶状を 主人は実家にも送った。 しばらくして実家に帰ってみると 赤い鉛筆で添削された挨拶状が 父の机の上にあったそうだ。 いつまでも良き師でいて下さい。 上役との距離：赤鉛筆１本分 観察人（添削された夫の妻） ウチの副社長。 ニッポン最高学府、法学部卒の超秀才。 当然、お友達も超エリート。 この前も、同窓会の幹事の順番が まわってきたと大張りきりで、 毎日、朝から電話でんわデンワ。 「××裁判所ですか？ ○○裁判官をお願いします！」 聞いてた部下たちはビックリ （つないでくれるワケないだろ！？）。 でもねばってねばってどうやったのか、 出席の約束をとりつけたらしい。 また最近では、お友達同士で 富士登山の企画。 朝から電話。 「あぁ、あのね、ボクはお茶の葉 持っていくから、キミは水持ってきて」 聞いてた部下たちはビックリ （ひどすぎないか？！）。 今日も、その優秀な頭脳から フツフツとわきでる新企画。 なぜか手をふきながら、 「今ね、ボク、トイレで 思いついたんだけど、 さっきの手紙ね‥‥」 聞かされた部下たちはガックリ （ウ○コの香りの新企画かよ‥‥）。 上役との距離：すこぶる遠し！ 観察人（東大和市・ヒラは召使い・43歳） |
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