5DW メンズショップ イシカワ
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店長・石川さんと約束した
コーヒーサーバーが
長い時を経て完成しました。
長野県は上伊那郡に
スタジオプレパのガラス工房があります。
主宰する平勝久さん・瑞穂さんご夫婦が
つくり出すガラス作品は、
国内外でたくさんのファンを魅了しています。



同時に、おふたりは生前の石川顕さんと仲良し。
石川さんが発起人のひとりとなった
合同展示会『STOCKISTS』や
鹿児島でのプロジェクトに参加したり、
喫茶店で何時間も“茶飲み話”を繰り広げる間柄で、
共通の友人もたくさんいます。



「これいいね、5DWでやろう!」



ある日、平さんが石川さんから言われた
プロダクトがあります。



それがコーヒーサーバーでした。



すこし時間が経ってしまいましたが、
同じく石川さんと親交のある
家具作家の松田創意さんと組んで、
平さんたちはその約束を実現させました。



東京から3時間ちょっと車を走らせて
スタジオプレパの工房を訪ねます。
ゆったりとした時間が流れる中で、
石川さんとの思い出や商品のことはもちろん
「ガラス」に関するヒストリーなど
コーヒー1杯の時間では収まらない、
平勝久さんとの話の模様をお届けします
01
たどり着いたのは、長野県の村の一角。
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――
素敵な工房ですね。
ご自宅も同じ敷地内にあって。
いつからここに?
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ここは18年目です‥‥うわ、
そんな経つのか!(笑)
それまでは、東京の江東区や金沢なんかを
転々としていました。
岐阜の駅ビルの一角を借りて
アトリエにしていた時期もありましたね。
長野県のここに辿り着いたのも、
田舎暮らしがしたかったわけではなくて、
自分たちの工房にベストな場所を探していていたら
結果的にこの場所になっただけです。
でも、こう見えて意外と
美しいものを作る代わりにゴミ、
環境負荷がかかるのは間違いで
活動の大事なところなので、
少しどっしり伝わると嬉しいんですよ(笑)。
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――
というのは?
敷地内にソーラーパネルを設置していて、
自宅や工房の電気をまかなっています。
電気自動車の充電もそこから。
ガラスを溶かす炉に関しては、
電気ではなくガスを使っているのですが、
月に1トンくらいのガスを燃やしている
計算になります。
だから、実から育てたどんぐりの木を
敷地内で育てて、自分たちが出す二酸化炭素を、
育てる木々の酸素量で相殺しています。
ガスも電気も自分の敷地内で「0」。
一応それを環境に対するエクスキューズにして、
制作活動をしている現状ですね。
――
そもそも、ガラス作品をつくる作家として
どのようにキャリアをスタートしたのですか?
もっと言うと、ガラス作家を選んだ理由は?
美大に入るためにデッサンなんかを
必死で勉強していました。
結局、美大には落ちて海外行きを選びました。
イギリスとアメリカですね。
そこでは、トーテムポールの彫刻を手がける
作家さんのところで働いていたりしたんです。
そのときに、それまで僕が勉強してきたデッサンは
あくまでも“手段”や“道具”だと思った。
その先にある何かの素材を使って表現していきたいと
考えたときに、ガラスのボトルに興味があって
軽い気持ちでガラス作家の道を選びました。



ただ、僕が学びたいと思っている内容を
教えてくれるところを探すのが難しい状況でした。
探した結果、東京ガラス工芸研究所というところに
2〜3年在籍しました。
一方で、少し上の世代の人たちが
日本でガラス工房を始めたりしていたので、
そこの手伝いをしていたんです。
すると、アメリカや北欧のマエストロたちが
ワークショップを開いてくれたりする。
そこで勝手に自分で学んで
1999年に若さゆえの勢いで独立しました。
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――
独立直後に石川さんと知り合ったのですか?
いやいや、もっと後です。
池袋の明日館で『STOCKISTS(※)』が始まった年に
大きな麦わら帽を被った石川さんと
挨拶したのが最初ですかね。
※『FOR STOCKISTS EXHIBITION』のこと。
雑貨、洋服、食など、さまざまな出展者が
一同に解する合同展示会。
石川さんがスタートメンバーのひとり。
――
その後、お仕事でご一緒することも
多かったのですか?
まったく!(笑) 
一度だけBEAMS「CULTUART(※)」で
ガラスのメガネ立てを作っただけ。
あとは「小林くんのとこいく?」なんて誘われて
デザイナーの小林節正さんとのところに行ったり、
喫茶店で音楽の話をしたり。
石川さんと僕は、12歳離れていて、
色々なカルチャーが
ちょうどひと回りしていたんだけれど、
“いま聞いているダサい曲”が似ていたんです(笑)。
懐かしいなぁ。
※「CULT(熱狂)」「CULTURE(文化)」
「ART(芸術)」」を組み合わせたネーミングで、
種々雑多なプロダクトやイベントを提案する
BEAMSのプロジェクトのひとつ。
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2026-06-13-SAT
(つづきます)
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スタジオプレパの
コーヒーサーバーは、
5DW+ WEBショップにて2026年6月16日AM11時発売!
[STAFF]

企画・プロデュース:

スタジオプレパ(平勝久・瑞穂)、Roam(松田創意)

文:阿部太一