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作品名『前髪とダブルピース』

【1枚目】高校の卒業式にて。
どんな風にすれば似合うのか、前髪が迷走していた高校時代でした。今見ても“もぞい”(※ダサい、芋っぽいの意)。2013年3月。

【2枚目】学校の友達と小旅行で行った鎌倉のカレー屋さんにて。
上京してすぐに“前髪ぱっつん”というアイデンティティーを手に入れて、この1年で目覚ましい成長を遂げた。2014年4月。

【3枚目】お姉さん的存在の友達とパンケーキ屋さんにて。
はしゃぎすぎてちょいボサだけど眉上の短さは絶対。なにがなんでも。2015年3月。

【4枚目】幼馴染の結婚パーティーにて。
この頃からぱっつんをそろそろ卒業したいと考え始める。眉と同じ位置まで伸びた前髪が迷いの証。2016年2月。

【5枚目】夜行バスで地元に帰る前に会った友達と、フィルムで撮りあった一枚。
ついに思い切って脱ぱっつん。あまりに長いこと同じような前髪だったからどうしたら良いかわからず、とりあえず分けてみた。2017年5月。

この企画を知って応募したいと思ったものの、意識して定点観測しながら、しかも5年もかけて撮った写真がありませんでした。さてどうしようと思ったのですが、ふと思い出しました。自分の前髪とダブルピースの変わらなさに。

前髪をぱっつんにしていたのが、ほぼ5年だったということと、昔から何故か写真を撮る時にダブルピースしがちだったことを思い出して、急いで写真フォルダを見返したところ、見事に5年分ありました。今回、応募したのは、その中から選りすぐった5枚です。

ちなみに、現在は襟足がスースーするほどのショートヘアで、前髪も横に流しています。「これが自分のアイデンティティーだ!」として、かたくなに貫いていた前髪ぱっつんスタイルは気に入っていましたが、だんだんとそこから抜け出したいと思うようになっていました。

今あらためて見返してみると、手に入れて・馴染んで・さらに変わってみたいという「変化の種」が芽を出すまでの5年間、だったように思います。前髪とダブルピースに歴史あり。

(Ammy)

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