本日お伝えするのは、
センチメンタルテリトリーの「素材」と、
シャツのボディにほどこした
さまざまな「くふう」について。
けっして派手ではないけれど、
じつは、より魅力的なシャツをつくるための
重要な「キモ」となる部分の、お話です。
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Tシャツの表面 |
これまでの「ほぼ日Tシャツ」で使用され、
「なめらかだけど、コシがある」と
好評をいただいてきた、通称「讃岐うどん」生地。
センチメンタルテリトリーのTシャツでは、
ひきつづき、この生地を使うことにしました。
とくに、昨年の「+LOVET」からは、
100%新彊綿のみで織り上げた「讃岐うどん」となり、
なめらかさが、さらにアップ。
しかも、センチメンタルテリトリーのシャツは、
糸の段階から色を染める「先染め」ですので、
おなじ新彊綿100%の「讃岐うどん」を使っていても、
「後染め」で、「ラフっぽさ」を加えた「+LOVET」より、
いっそう、やさしい着ごこちになっているのです。
なお、「新彊綿(しんきょうめん)」とは、
シルクロードの中継点である新彊ウイグル地区で
栽培されている綿花のこと。
「やさしいタオル」で使われている
「超長繊維綿」と同じように、
一本一本の繊維が長くて、不純物が少ないため
しなやかな肌ざわりと、シルクのようなつややかさを持つ、
高品質なコットンです。
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ポロシャツの表面(表) |
ポロシャツの表面(裏) |
センチメンタルテリトリーのポロには、
今回のためだけにつくった、
オリジナルの鹿の子生地を、使用しました。
といっても、
特殊な生地というわけではありません。
ずっとお気に入りにしてほしいから、
鹿の子の「王道」「オーソドックス」を
徹底的に、追求した生地なんです。
ただ、じゃっかん多めに糸を使用し、
比較的「目のつまった」、しっかりめのボディ。
このことが、今年のポロでめざした
「清潔感のある、きちんとした感じ」にも、
一役買ってくれました。
また、専用の機械を使って、
裏地の生地の表面を「起毛」させていますから、
ボディじたいはしっかりしているけど、
やさしく、軽やかな着ごこち。
ザラザラ感のない、鹿の子生地。
ぜひ一度ためしてほしい、肌ざわりのよいポロです。
昨年の「+LOVET」と比べてみると、
センチメンタルテリトリーのTシャツの襟は、
縫い目が目立たないつくりとなっています。
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Sentimental Territory |
+LOVET |
明るく元気な「Tシャツっぽさ」を
前面に押し出した「+LOVET」とくらべると、
すっきり、スタイリッシュな印象。
襟のつくりも、
全体の「すっきりシルエット」に合わせています。
センチメンタルテリトリーのポロは
「前立て(ボタンのついた部分)」を
けっこうみじかめに、デザインしました。
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ポロシャツの前立て部分 |
活動的で、おしゃれな雰囲気。
はつらつと、
若々しいイメージで着られるような仕上げです。
今回のポロの「きちんとした感じ」には、
この前立てのくふうが、
かなり大きな威力を発揮してくれています。
センチメンタルテリトリーの
「すっきりシルエット」を実現するために、
Tシャツもポロシャツも、
腕に沿うような、袖のかたちにしました。
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Sentimental Territoryのポロ |
「B.S.P.2003」(前回制作のポロ) |
ほんとうに微妙な調整なんですけど、
これもまた、シャツの「すっきり、きちんと」に、
かげながら、貢献しているんです。 |