Foliage Collection　発売にあたって

これまで私が仕事で扱ってきたイギリスの
アンティークやヴィンテージのジュエリーは
18世紀後半から約200年間の品です。
その間のデザインの変遷をみていると、
どのスタイルもそれぞれに語り尽くせない魅力がありますが、
古い時代のジュエリーになじみのない方にも
楽しんでいただけそうな、
現代のファッションにも合わせやすいデザインは、
やはりヴィクトリアン後期～アール・デコの品に
多いように私個人は感じています。

今回復刻したブローチは
ヴィクトリア時代の終わりごろのデザインです。
当時のイギリスでは、
自然界にある植物や生き物などのモチーフや
曲線に美を見出すスタイルが流行していました。
当ブローチは、その中でもごくシンプルな形では
ありますが、やはり当時の特徴が見てとれます。

植物の間にまぎれる一羽の鳥の姿。
そんなワンシーンを切り取ったブローチで、
植物の曲線がエレガント。
モチーフの配置はアシンメトリーながら、
きれいな逆三角形のバランスでデザインされています。

素材はダイヤモンド、ルビー、イエローゴールド。
石留めは、フラッシュセッティングと
グレインによるセッティングの２種類を使い分けています。

お揃いでペンダントもご用意しました。
実際に、スタイリストの伊藤まさこさんが
現代のお洋服と合わせてコーディネートを
してくださいました。
胸元がふわっと華やかになる、
そんなジュエリーです。

イセキアヤコ