
今回の新作ジュエリー、
「がちょうと黄金の卵」と「マジシャンの帽子」。
このふたつのジュエリーは、ここ、ロンドンで生まれました。

ロンドン名物といえば、
市内を走る真っ赤な2階建てバス「ダブルデッカー」。

バッキンガム宮殿を守る衛兵さん。

馬に乗った近衛兵たちの姿も見られます。

週末には、骨董品を扱うマーケットもにぎわっています。

夜の国会議事堂と時計台。夜景もまた雰囲気がありますね。

イセキアヤコさんのジュエリーの制作が行われているのは
ロンドンの中心部にある
「ハットンガーデン」とよばれるストリート。

ハットンガーデンはイギリス屈指の宝飾街です。
通りの建物のレリーフには、貴金属を扱う大昔の職人の姿も。

また、この場所は腕利きのジュエリー職人や
ダイヤモンド・トレーダーたちが大勢集まる場所でもあります。

アンティークの宝石店もあります。
ハットンガーデンでジュエリーを買うことは、
地元の人たちにとって憧れであり、ステイタスでもあるそう。

そんなハットンガーデンの一角にある、こちらが、
今回のジュエリーを手がけた工房です。

製作の様子を見せていただきました。
まずは、「がちょう」から。

ジュエリーの原型であるロウ製のがちょう。
精巧にできています。

すべての行程は、さまざまな工具を駆使しての手作業です。

表面をていねいに研磨しているところ。

がちょうの目に天然のダイヤモンドをセット!
専門の職人さんにしかできない緻密な作業です。

こちらが完成した姿。
しっかり均整がとれているから、立たせることもできるんです。

がちょうのお腹には、黄金の卵が隠されています。

もうひとつの仕掛け付きジュエリー「マジシャンの帽子」も
この工房でつくられています。

帽子のなかにすっぽりと隠れているのは、ちいさな「うさぎ」!

パーツごとにわけてみました。
うさぎの脚やしっぽまで、精巧につくられています。

これから、帽子とつばの部分をしっかりと溶接。

仕上げに向けて、ていねいに磨きます。

こちらが完成した姿!
いつもはこんなふうにうさぎが隠れていて‥‥。

帽子を下方に傾けると、ぴょこんと飛び出します。

どちらのジュエリーも、ロンドンの貴金属監査法人
The Goldsmiths’ Companyによる厳しい品質検査に合格。
その証である刻印が入っています。

何度も工房へ足を運び、職人さんと調整を重ねたというイセキさん。
「日本の人たちに、素敵なものを届けたい」
妥協のないまっすぐな思いと、伝統技術が合わさって‥‥