寝室の湿度を
コントロール！

──

梅雨って、
なんだかじめじめベトベトして
寝にくいなぁと感じているんです。

三橋

ええ。

──

やはり梅雨って、
睡眠に影響があるのでしょうか。

三橋

はい、あります。
梅雨の時期は湿度がとても高くなりますから、
寝ている間にかいた汗が蒸発しにくく、
体温調整がむずかしくなるんです。
ですから、
睡眠によくない影響があるんですよ。

──

そうだったんですね。
では、梅雨でも快適に眠るには
いったいどうしたらよいのでしょうか。

三橋

寝室の湿度を、
うまくコントロールできるといいですね。

──

湿度をコントロール。

三橋

ええ。
おすすめなのは、
エアコンの除湿モードです。

──

あ、除湿モード。
たしかに、エアコンについていますね。
ですが、あまり使ったことがありません‥‥。

三橋

そういう方も多いかもしれません。
エアコンによっていろいろな仕組みがあるのですが、
除湿モードは、
部屋の湿気をたっぷり含んだ空気をとりこみ、
水分を除去して
循環してくれる機能のことです。

──

はー。
若干涼しい風が出るな‥‥、
と思っていましたが
そういう仕組みだったんですね。

三橋

はい。
エアコンの除湿モードを使うことで、
寝室の湿度を
ちょうどよく下げることができるので、
寝ている間の体温調節がしやすくなります。

──

除湿といえば、
除湿機を使ってもいいんでしょうか。

三橋

ええ。
もちろん、除湿機もおすすめです。
エアコンと除湿機、
ご自宅にあるものを活用いただければと思います。

寝具の湿度も
コントロール！

三橋

あとは、布団乾燥機もおすすめです。

──

布団乾燥器。

三橋

ええ、
エアコンでは寝室の湿度を調整しましたが、
布団乾燥機は、寝具自体の湿気をとってくれます。

──

なるほど。

三橋

梅雨の時期は湿度が高いのはもちろん、
気温も高くなります。
すると、汗をかきやすいので、
布団にも湿気がたまりやすくなるんです。
ですから、
布団乾燥機を使って
寝具の湿度も下げてあげるといいですね。

──

「布団乾燥機」という名前ですが、
いままで、
冬にお布団をあたためてくれるものだと
思いこんでいました（笑）。

三橋

冬には重宝しますよね（笑）。
ですが、
布団の湿気をとってくれるものですので、
梅雨の時期こそぜひ、
活用なさってくださいね。

──

はい！

くもりの日も
外に出よう。

三橋

梅雨に眠りにくいのは、
湿度の問題だけではありません。

──

ほかにもなにか。

三橋

ええ。
梅雨の時期の天気は
雨やくもりが多くなります。
そうすると、日照時間が短くなり
日光を十分に浴びることが
できなくなってしまうんです。

──

ほう。

三橋

日光を十分に浴びられないと、
メラトニンの分泌量が少なくなってしまいます。

──

メラトニン。
以前教えていただきました。
「睡眠ホルモン」とも呼ばれているものですね。

三橋

はい、そのとおりです。
日光を浴びる時間が少なくなり、
夜間のメラトニンが不足してしまうと、
眠りに入りにくくなってしまいます。

──

たしかに梅雨って、
まーったく晴れないですよね。
眠りに入りにくいのは、
ある程度、しかたがなさそうです‥‥。

三橋

いえ、
晴れないからといって、
あきらめる必要はありませんよ。

──

え？

三橋

くもりの日でも、
外に出るようにしてください。
晴れていなくても、実際に外に出てみると
それなりの明るさがあります。

──

いわれてみれば、
そうかもしれません。

三橋

ええ。
くもりの日には意識的に外に出て、
すこし長めに日光をあびるよう
心がけるといいですね。

──

どれくらいあびればよいのでしょうか。

三橋

晴れの日ならば１日３０分程度の外出で
快眠に効果がありますが、
くもりの日は、
１，２時間程度外に出られるといいですね。

──

なるほど。
それならば、取り組みやすそうです。
梅雨にも、いろいろな対策があるんですね。

三橋

ええ。
ぜひ、おためしになってみてくださいね。

──

はい！
三橋先生、本日もどうもありがとうございました。

（おわります）