Taonaus

‘Taonaus’ THE FIRST COLLECTION

この素材を選んだ、良い理由。
                ガーゼテレコ/ウールヘリンボーン編

Taonaus
はじめまして。
ほぼ日オリジナルのアパレルブランド
「Taonaus(タオナス)」です。 このブランドについて
Taonausのアイテムは、まず素材を選び、
そこからデザインを考えるという手順を
基本において、つくります。

生地を探していたある日、
高品質でありながらも、さまざまな理由で
行き場を失っている生地が存在する
という事を知りました。

それをうまく活用できたら、
環境にとっても、お客様にとっても、
うれしいのではないか。
そう思い、色々なところで
「ワケあり素材」を探しはじめました。

もちろん、
ただ「ワケあり」なだけではありません。
お客様に届ける十分な量があるか、
長期保管による品質の劣化はないか、など
さまざまな条件をクリアし、
なおかつ、自分たちが自信を持って選ぶ
長く着たいと思える素材を採用しました。

素材は、今後のシーズンによって
準備できる種類も数もバラバラ。
その時々の出会いをたのしむように
ご覧いただけるとうれしいです。

2024.10.24 AM11:00 Debut!

前回ご紹介した
ハイゲージコットンカシミヤのアイテムに合わせると
着回しがさらにたのしくなるような、
2種類の素材を選びました。

ガーゼテレコ

綿100%


ITEM
アイテムについて

レイヤードコーディネートをたのしめるような
透け感とテレコ編みのフィット感を活かした
3つのアイテムができました。

1枚でレイヤードしているように見える
「ドッキング タートルネック ロンT」は、
ボディはコットンカシミヤ、
手元と首元にのみガーゼテレコを使用しています。

ヘンリータートルネック ワンピース
¥19,800(税込)

ドッキング タートルネック ロンT
¥9,900(税込)

ヘンリータートルネック ロンT
¥14,300(税込)


MATERIAL
素材について

非常に細い60番手の糸を使用した、
ガーゼのようにやわらかい生地です。
目の粗い編み地のため通気性が高く、
湿気の多い時期にもおすすめです。
さらりとした質感の秘密は?
特殊な撚り技術によってつくられた強撚糸を使って
編み立てているため、ガーゼ特有のやわらかさに加え、
さらりとしたドライな質感が生まれています。
ほどよいフィット感
テレコ編みというリブ編みの技法が使われた
横方向の伸縮性に優れた生地です。
窮屈ではないほどよいフィット感で
心地よく着用していただけます。
ライトグレー

顔や手足が美しく見えるライトグレーを目指しました。
生地単体だと少し沈んだグレーに見えるのですが、
身にまとう血色感がプラスされることで
トーンアップし、顔映りを良くしてくれます。

INSIDE STORY今回のウラ話

このアイテムで使用した生地は
過剰生産されたため、
製品にならないまま残っていたものでした。
そのため、品質の良い生地ですが、
すこし手に取りやすい価格で
製品にすることができました。

また、このガーゼテレコは、
生機(染める前の生地の状態)で残っていたので
オリジナルカラーで染めることができました。

ウールヘリンボーン

毛70% ポリエステル28% ポリウレタン2%


ITEM
アイテムについて

タイトなトップスや、丈の短いアイテムに合うような、
ズドンとしたワイドシルエットのパンツをつくりました。
カジュアルなアイテムと合わせても良いですし、
かっちりとフォーマルな雰囲気にもぴったり。
コーディネートを格上げしてくれる1枚です。

タックワイドパンツ
¥24,200(税込)


MATERIAL
素材について

良質なウールを70%混紡した糸を使い、
ウール本来のハリ感と光沢感が増す
ミルド加工を施した生地です。

ポリエステルを28%使用することで、
ウールの良さは残しつつ、
強度と扱いやすさを実現しました。
シワになりにくく回復力にも優れていて、
スチームアイロンでケアをすれば、
簡単にシワが消えるのが特長です。
ミルド加工とは?
生地の表面の毛を起こすように
毛羽立たせる加工のことをミルド加工といいます。
自然なあたたかみと
ヴィンテージ感が加わります。
ヘリンボーンとは?
ヘリンボーンとは、
右上がりの右綾織り(正斜文)と、
左上がりの左綾織り(逆斜文)を
等間隔に組み合わせた、伝統的な柄です。

ヘリンボーンは右綾織りの耐久性の高さ、
左綾織りの柔らかさを兼ね備えています。
着心地が良く、
使っていくほどに身体に馴染んでいくのも
ヘリンボーンの魅力です。
グレー

メンズライクなグレーとブラックのヘリンボーン。
ニュアンスがある生地なので、
無地のアイテムと合わせても単調にならず
洗練された雰囲気にしてくれます。
合わせる洋服の色やジャンルを限定しない、
本当に使いやすい色を考えて選びました。

INSIDE STORY今回のウラ話

このアイテムで使用した生地は、
原材料の価格高騰などの理由で
今までと同じ価格では製造ができず、
生地自体が見切り品になってしまった
という背景がありました。

この生地にあわせてデザインを起こし、
手にしやすい価格で身につけていただけるように
製品化しました。

次回は、アイテムをいくつかピックアップして、
デザインのポイントをくわしくご紹介します。

(つづきます)