2009年版のラインナンップの中で、
高級感と、圧倒的な存在感を放っているのが
「マキノ・モノトーンチェック」「マキノ・ヘリンボーン」。
「マキノ」とは、生地の製作者の名前から取りました。
マキノさんは、生地メーカーに所属し、
誰もが「ブランドといえば‥‥」で名前があがるような、
フランスの高級ブランドのカバンや洋服の生地を作っています。
たとえば、フランス人デザイナーが
「こういうイメージの布がほしい」というと、
マキノさんは日本に帰り、
職人さんたちと相談しながら、
イメージにあった生地を作り上げるそうです。
各デザイナーが伝えるイメージは抽象的なことも多く、
ときには、紙をクシャクシャと丸めたものをポーンと投げて、
「ああいうイメージの生地を作ってほしい」なんていう
リクエストもあるそうです。
マキノさんは、デザイナー陣からのリクエストに応えつづけ、
いまでは、マキノさんご指名で
ヨーロッパから生地の依頼がくるまでになっているそうです。
2009年版の「ほぼ日手帳」の企画を進めていきながら、
「ナイロン、革につづく、新しい素材はないだろうか?」
と探していたところ、
私たちは、幸運にもマキノさんと出会いました。
マキノさんが作る生地をひと目見た瞬間、
「これはすごい」と感嘆の声をあげ、夢中になりました。
そして、
「こんな生地で作った、ほぼ日手帳があったらいいなあ」と思い、
マキノさんに、その気持ちをお伝えしたところ、
「それなら、こういう生地がありますよ」と
ご提案いただいたのが、
今回の「マキノ・モノトーンチェック」と
「マキノ・ヘリンボーン」の生地です。
この生地は、日本全国の産地で作っています。
マキノさんいわく、
「日本の職人さんは、技術力が高く、
とても器用なんです。
ヨーロッパの職人さんは、アート的と言いますか、
たとえばこの生地の柄をどう見せるかといった、
表現の部分はたいへん優れています。
それに対して、日本の職人さんは、
生地を作るときに、根気づよく細部にいたるまで追究し、
クオリティを高めていくことに長けています。
同じ素材で作っても、ヨーロッパと日本では、
全く違う触感になるんです」
とのこと。
実際に、日本職人さんたちが、
細かく調整しながら作り上げた生地の品質の高さは、
一目瞭然です。
洗練されていて、かつ高級感のある、
第一級の生地をまとった、ぜいたくな手帳です。
ぜひ手に取っていただけたらと思います。
※「マキノ・モノトーンチェック」と
「マキノ・ヘリンボーン」の内側の生地は、
それぞれ合皮を使用しています。 |