2004年版「ヌメ革」について

昨年販売しました「ヌメ革」は、
お届けしました多くのみなさまにご好評いただいております。
本当にありがとうございます。
その一方で、ご期待されていたものと違う、
というご指摘も何件か頂戴しました。
そのような方々には、
ご期待に添えず、大変申しわけなく思っております。
ご満足いただけなかった点について
2005年版の手帳を販売するにあたり、
あらためて見直し、検討してまいりました。
その結果、2004年版の革カバーについて、
私どもの言葉が足らなかった部分がありますので、
あらためて、ご説明いたします。

◆◆◆


昨年の発売時に、「ほぼ日ストア」では
ヌメ革について、
以下のようなインフォメーションをさせていただきました。

染料をまったく使わず、
素材そのものの色味を生かしました。
いわば、布でいえば「生成り」ですね。
「ベージュの革は汚れが目立つ?」
とご心配の方は、ご安心ください。
この『ヌメ革』は、
使っていくうちに、革全体がアメ色に変わって、
より風合いが増していくのを愉しむ色なんです。


2004年版の「ヌメ革」については
1月の使用開始から丸8ヶ月が経過し、
当初、「ほぼ日ストア」にてお知らせしていた色の変化を
「実現できていない」というご意見や、
「あとどのくらいでアメ色に変化しますか?」
というご質問が寄せられました。
2004年版の革カバーは、
「タンニン(=植物の渋)なめしを施している」ということから、
ヌメ革であり、お使いいただくうちに、
表面が変化していく、ということには間違いありませんが、
このようなご質問がよせられたのは
商品説明で記載しておりました内容が、
表面の変化がより早く進む「素上げ仕上げ」のヌメ革を
イメージさせてしまったことによるものと認識しております。
実際、私どものモニタリングでも
革の手帳のもつ「味」は出てきたものの、
表面の色の変化は、あまり見られていないのが現状です。
(担当の職人さんが、高級な品質感を保持するために
ていねいなコーティングを施したためでした)
これは、私どもの革製品への理解と、綿密なディレクション、
モニタリングが不足していたために生じたことと、
厳粛に受け止め、慎んでお詫び申し上げます。

また、
染料をまったく使わず、
素材そのものの色味を生かしました。

という記述についても厳密に申しますと、
染料が含まれた「コーティング剤」による
仕上げの加工は施しております。
これは、タンニンでなめしただけの革では
表面は非常にざらついていて、
商品のレベルとしては不十分なほどに、
極度の色ムラを起こしているためです。
ベージュの染料につけ込む、
いわゆる「染色」という工程を施していない場合、
「無染色」と表現する、
皮革製品の販売の慣例にのっとって
告知させていただいたのですが、
より詳しい説明が必要だったと
深く反省しております。

「ほぼ日手帳2004」ヌメ革カバーについては、
今後も引き続きご愛用いただける耐久性と
美しさを兼ね備えた品質であると
ほぼ日ストア一同、心から思っておりますので、
ご愛用くださっている方には、
ひきつづき、お使いいただきたいと考えておりますが、
もしも、表面の変化が期待されていたものと違う、
と感じられている方には、
ご返品・ご返金という形で対応させていただきたいと思います。
この件については、
昨年の「ヌメ革」カバーご購入の方に、
個別にメールをお送りしておりますので、
お手数をおかけしますが、
そちらをお読みの上、ご連絡くださいますよう、
お願い申し上げます。
万が一、メールがお届けできていない場合には
大変お手数をおかけしますが、
goods@1101.comまで
メールでお知らせくださいませ。
2004年も残すはあと4ヶ月たらずとなった今、
このようなかたちでお騒がせいたしますこと、
何とぞお許しください。
(c)2004 Hobo Nikkan Itoi Shinbun このウインドウを閉じる